真田丸感想32話「応酬」【番外編】きりがキリシタンっぽいものになる


2016-08-21 22.47.24

伏見の細川屋敷にいるガラシャの元へきりが訪れます。

きりはガラシャに「どうしてもキリシタンになりたいのです」と頼みます。ガラシャは「キリシタンになれば吉蔵たちのような目に遭うやも知れませぬよ。その覚悟はあるのですか」ときりの覚悟を問います。
きりは眉間に皺を寄せて考え込むと「そこまでの覚悟はありませんね」とまさかの発言をします。

キリスト教の為には死ねません。私を必要とする人もいますし・・・。

キリスト教の為には死ねません。私を必要とする人もいますし・・・。

しかし流石は禁教令の敷かれている中でキリスト教を布教するガラシャです。

きりさんは自分に正直な方の様ですね。

きりさんは自分に正直な方の様ですね。

やや戸惑いの色を浮べながらも「やめておきましょうか」とここで敢て突き放します。しかし、きりも天性のディフェンステクニックを持ち幸村に迫る茶々の進攻を散々、邪魔してきただけでなく秀次事件の巻き添えも直前で避けるという神業を披露してきただけあって、ここで頷くのです。しかし、ガラシャも只者ではありません。「されどあなたはもう半ば救われているようなもの」と今まで培ってきた勧誘テクニックは伊達ではないと思わせる論理展開を始めます。きりは不思議そうな顔でその言葉を聞きます。「信じたいと思ったのなら、あなたの気持ちは、もうデウスの御心に届いています」と言い笑顔で横を向きます。

ゼウスの御心には届いていますけど、そっか~、でも死ぬ覚悟はないんですよねぇ。

ゼウスの御心には届いていますけど、そっか~、でも死ぬ覚悟はないんですよねぇ。

きりは身を乗り出して「そうなんですか」と聞きます。「誠に入門したいのなら、もっと学んでからがいいかもしれませんね。良かったら、ここに通っていらっしゃい」と言います。きりは「ありがとうございます」と嬉しそうに礼を言うのでした。

やった~、なんかキリスト教徒になったっぽい

やった~、なんかキリスト教徒になったっぽい

と、いう事できりはキリシタンだか、そうじゃないんだか、よく分からないポジションに昇格しました。
お陰できりは、キリスト教が弾圧されても「あっ、私、そこまでの覚悟はないんで、サーセンwww」と堂々と帰る事が出来る見た感じキリシタンになり。ガラシャはきっと現在のキリスト教徒の数を報告する機会があればきりもしっかりと数えることでしょう。
このようにキリスト教は西洋の宗教ですが、何とも日本的な有耶無耶曖昧模糊な流れを取る事となりました。

これで晴れてきりはキリシタンっぽいものになりました。
いま気が付きましたが、きりなだけにキリシタンと駄洒落、いえ伴天連風に言うと「だぶるみーにんぐ」にもなっています。
きりは生まれた時からキリシタンになる事を宿命付けられていたに違いないと、いま確信しました。

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