真田丸感想34話「挙兵」②七将立つ


2016-09-02 21.07.06

前回、三成が秀家や前田利家の働き掛けによって政に復帰しました。

慶長四年閏三月三日(1599年4月27日)
前田利家が亡くなりました。
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これによって今まで反三成派の歯止めが無くなりました。
加藤清正、福島正則、細川忠興、黒田長政、藤堂高虎、蜂須賀家政、浅野幸長、反三成派の武将達が集まり三成を討伐を決めます。
この談合は正則が音頭を取る格好となり、清正は黙り同意します。その様子を忠興は横目で観察しますが清正に動きがないことを確認すると一人頷き、三成討伐に参加を決めます。

忠興は戦上手としても知られていますが半面で冷徹なことでも知られており、三成憎しと言えども清正が相手では割りに合わないという算段から冷静に観察しているのだろうと思います。
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忠興は細川屋敷に戻ると出迎えたガラシャに戦支度が始まる事と三成を成敗する為に石田屋敷襲撃を告げます。忠興は冷徹な男ですがガラシャへの信頼と愛情は確かなようで自分の行動等は素直に報告します。

実際、細川忠興は朝鮮征伐に行った際にガラシャへ手紙で秀吉の誘惑には乗るなと書いて送ったりしていたようです。かと思うと朝鮮征伐から帰るとガラシャに側室を置くと宣言して愛想を尽かされそうになっていたりするので激情と冷静といった様に矛盾したものを抱えた人であったのかもしれません。
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忠興からガラシャ討伐の話を聞いたガラシャはきりに三成征伐のことを伝えます。きりはガラシャに幸村を想っていることを伝えていた事を覚えていたようです。
2016-09-02 21.09.56
きりは幸村に早速そのことを報告します。
攻めて来るのは、加藤、福島、細川、黒田、藤堂、蜂須賀であることを伝えます。
それを聞いた幸村は「殿下の子飼いの大名ばかりではないか。これを恐れていたんだ。行くぞ」と三十朗に呼び掛け、きりの手を取り「助かった」と声を掛け「私、役に立っている」というきりの問いに「たまに」と答えると飛び出し三成屋敷へと向います。
2016-09-02 21.10.30
屋敷で報告を受けた三成は持っていた文書を机に叩き付けると「いま私を殺して何になるというのだ。徳川を喜ばすだけではないか。何故それが分からぬ」と激昂しますが幸村は「とにかく早くお逃げ下さいと」と冷静に宥めます。
しかし三成は屋敷に火を掛けられると持ち込んだ記録文書が灰になると心配しますが、これも幸村が「何とか致します」と言うと「後は任せた」と三成はあっさり頷くと島左近と共に避難するのでした。

三成襲撃事件に蜂須賀家政、黒田長政の両名が参加したのは朝鮮征伐の蔚山城の戦いにおいて合戦をしなかったと福原長堯に報告された事で秀吉の不興を蒙り処分を受けたことを不服としたことが原因と言われています。それが三成襲撃に繋がるのは報告者の福原長堯が三成の縁戚である為です。そして家康は老衆会議でこれら秀吉の不興を買った諸将に落ち度がなかった事は歴然としていると裁定を下すことで処分の撤回と名誉回復が行っています。そして後に関が原の戦いにおいて蜂須賀家政、黒田長政の両名は東軍へと属することになります。
三成の徳川を喜ばすだけだと言うのは本当です。そして今後もこの傾向は続くのですが豊臣から天下を簒奪するにあたって家康は自分の配下ではなく元々は秀吉子飼いの大名達を使って事を進める事が殆どなのです。文治派と武断派の対立を家康が上手く付け込んだ形ではあるのですが朝鮮征伐の影は実に長く伸びています。

幸村は三十朗に信幸を呼びにやり、信幸は配下の者を連れて駆け付けます。
書物は蔵に置く事となります。
2016-09-02 21.11.30
そこへ武断派連中が乗り込んで来ます。
書物を長持ちに詰め込みながら幸村に信幸は「太閤恩顧の者同士の諍いがこうも続くと何れ立ち行かなくなるぞ」と述べ豊臣家一番の問題点を突きます。
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そうこうしている内に幸村達のいる間へも踏み込んできます。
幸村と信幸は盤面を間に挟み向かい合い将棋崩しをしている格好を取ります。
踏み込んできた正則は三成を出せと詰め寄りますが、幸村と信幸の二人は三成はいないと取り合いません。信幸は盤面を眺めたまま「石田治部少輔との諍いは身内の揉め事で済ませても、我が真田との戦は、もはや国同士の戦でござる。それをお覚悟の上か。お覚悟の上とならばお受け申すが」と告げます。僅かの沈黙が流れ三十朗はそろりと刀に手を伸ばします。正則が刀に手を掛けて沈黙を破りますが、これは清正が「市松」と声を上げて制します。そして武断派連中は引き揚げて行きました。信幸は将棋の駒を揺るがせることなく太子の駒を盤面から落とします。
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真田丸34話「挙兵」感想つづきます。
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