真田丸感想36話「勝負」①家康の強者たる所以


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前回、三成の挙兵を知った真田は昌幸と幸村は三成に、信幸は家康に付くことになりました。真田の生き残りを掛けた大戦が始まります。

犬伏、昌幸の陣では、

作兵衛と三十朗に上田へ引き返す事。
今夜の内に昌幸と幸村が半分の兵を連れて出立する事。
作兵衛と三十朗は半日送れて後に続く事。
以上の事と併せて信幸は徳川に付く事が告げられます。

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犬伏、信幸の陣では、

綱家から徳川が信幸の陣から五里ほど東にある小山の宿に入る事が報告されます。
信幸は上方の事が家康に伝わってから会う事を決めます。

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上野の岩櫃城では、

茂誠に昌幸の送った文によって戻ることが伝えられます。傍にいた松もそれを知らされます。松は「上杉攻めはどうなったのですか」と聞くと茂誠は徳川から離反したようだと答えます。二人は険しい顔で見合わせますが、しかし昼間からいちゃつく二人はやがて昌幸らしいなと笑い合います。
茂誠も上田へと向う事となります。

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下野、小山の徳川の陣では、

徳川方では上方挙兵の知らせと共に総大将が毛利である事に動揺が走ります。
更には秀家が伏見城に攻め掛かった事も併せて伝わります。
家康は手回しの良さに、今回の戦が計画されたものであり裏に絵図を書いた者がいると気付きます。これに傍に居た正純は「石田治部」と気付き歯噛みをします。
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家康はこの知らせに上杉軍との戦いを後回しにして軍議を開く為に諸将を小山に呼び集めることを決めます。
その命を受けた正純が慌しく出て行くと家康は爪を噛みます。

ここから三成の誤算が始まっています。三成は家康が上杉景勝と戦う為に西上は難しいという考えが有った筈です。しかし家康はあっさりと上杉との戦いを後回しにする事を決めてしまいます。

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その後、七月二十四日に信幸が家康の陣を訪れます。
信幸は正勝に案内されて家康の居る間に通されると、信幸は昌幸が陣を払ったと伝えます。
家康は「意味が分からぬ」と言い混乱します。正純も意味を解し兼ねたのか「陣を払ったとはどういう事だ」と聞きます。
信幸は「以後、徳川様の命には従わぬという事でございます」
正純は「何故、お主は残った」と聞きます。信幸は「某の妻の父親は本多平八郎殿。義理の父親は徳川内府様。それが答えにございます」と答えます。この言葉を聞いた平八郎は感極まったように目を瞑り堪えます。しかし正純は「殊勝なことを申しておりますが、真田安房守が離反するのを見逃したことに相違ござりませぬ。由々しき事ですぞ」と信幸を追及します。家康は眉間に皺を寄せて眼球を右側に寄せて考え込みます。
信幸は腹を切れと命令されれば腹を切ると覚悟を見せます。
そこで忠勝は信幸の許しを家康に請います。
それに反して正純は昌幸を逃がした責任を問う必要性を訴えます。
両者は暫し言い合いますが家康が「もうよい」とこれを止めます。
信幸は座して頭を下げて家康の決断を待ちます。
家康は立ち上がると「伊豆守」と呼び掛け目の前に中腰になり信幸の真正面に顔を置くと「お主の親父に去られたのは痛いが、それ以上にお主が残ってくれた事を儂は嬉しく思うぞ」そう言い信幸の手を取ります。
信幸は家康に忠誠を誓う言葉を吐くと家康は笑顔は微塵も浮べず油断ない目をしながら受け入れます。
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家康が強者たる所以を理解した気がしました。
恐らく家康は信幸の言葉を鵜呑みにはしていません。信幸の言葉を聞く間、彼は勘定をしていたのではないかと思います。この時、家康は全国の大名達に本領安堵などを約束する書状を送り自分への協力を促しています。その数は160通にも及び伊達には勝利した暁には百万石を与えるとまで書いています(結局、伊達は百万石を得られませんでしたが)。この様な状況下に於いて自分に恭順の意を示した者を処罰する事は家康に与しようと考える武将に恐怖心を与えます。家康は信幸を許すことによって、一度は三成に付いた者が徳川に付く事が可能である事を世に示したのです。

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小山、家康の陣にて軍議が開かれます。
家康は集まった諸将に対して語り掛けます。
「既にお聞き及びの事と思うが、上方に於いて石田治部少輔にたぶらかされて、毛利中納言が謀反を起こした。我等はこれより大阪へ取って返し、秀頼公をお救い参らせ奸賊共を討ち果たす」と宣言します。
加えて「大阪に人質を置いている方々もござろう。儂に付いてくるかどうかは各々のご決心に任せる」と選択の余地を与えます。
これに忠勝が続き「内府様と心を一つに出来ぬ御仁は今直ぐ、ここを立ち去られるが良い」
と言うと福島正則が立ち上がり「そのような者がある筈がござらぬ。我等、共に大阪へ戻り憎き石田治部を成敗致しまする」と返します。続いて細川忠興が「右に同じ」と宣言します。これに信幸は左右を見渡し様子を見ながら「同じく」と立ち上がります。
これで大阪の家族を省みないという流れが出来、皆が大阪に攻め入ることに賛同します。
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これで家康は各大名たちが大阪に残した家族のことを考えて士気が下がる心配をする必要は無くなりました。一度は急報によって崩され掛けた家康の体制は着々と整っていきます。
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家康は軍議の場から離れ、正純と廊下を渡りながら裏切ったのが昌幸だけであることを確認すると「またしても安房守。断じて許さぬ」と怒りを露にします。
昌幸と家康の戦いは続きます。

真田丸36話「勝負」感想つづきます。
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