真田丸感想36話「勝負」③徳川と真田の前哨戦


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八月二十四日
宇都宮で上杉軍を牽制していた秀忠軍は東山道を通り真田討伐に信濃へ向かいます。その数およそ三万。

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その頃、会津にいる景勝は秀忠を後ろから討とうとします。
しかし北にいる伊達や最上を警戒する兼続がそれを止めます。
兼続は「天下分け目の戦でござる。ひとつき、ふたつきで勝負が着くとは思えませぬ。北国を固め、越後を取り戻し、その上で徳川の背後から攻め込みましょう」と考えを述べます。

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兼続の誤算は関ヶ原の戦いが一日で終わった事です。
実際に長期戦になれば三成の軍が勝った可能性は十分にあります。現に兵学の講義で関ヶ原の戦いを取り上げ、その布陣図を見せると多くの学生は三成方が勝利すると予想すると言います。それに加えて三成は今までも北条征伐、朝鮮征伐に於いて戦線を維持するロジステイクスを運営した実績と経験を持つとなれば勝率は更に上がります。
詳しくは後に譲りたいと思いますが、三成の敗北は実務官僚が政治家に負けたという構図がしっくり来ます。
実際に三成は増田長盛に宛てた手紙の中で秀秋が裏切りそうである事、長束正家と安国寺恵瓊は戦意がなく、長盛も家康に内通しているという噂が流れている程に西軍の士気が低い事を嘆いています。
三成は家康と同数程度の兵を集めましたが、その実は烏合の衆に過ぎなかったというのが実状であったようです。

2016-09-16-02-48-44九月一日
家康の軍勢三万が江戸から西へ向かいます。

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九月三日
秀忠軍が信濃 小諸城へ入ります。
真田攻めの為の軍議が開かれ、周辺の見取り図を広げると正信は前回の戦いに於いて、
戦の途中で神川の堰が切られた為に逃げ場を失った多くの兵士が死んだ苦い経験を語ります。
その為、今回は予め堰を切る事となります。

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戦の途中で堰が切られる事で兵士が混乱するなら初めから切って置けば良い。後は兵力の差で押し潰してしまえば良いという考えなのでしょうね。

2016-09-16-02-52-19その後、昌幸へ神川の堰が破られたことが内記より報告されます。
昌幸はこれを聞き「まだ早いか・・・」と呟きます。どうやら既に策があり、そのタイミングを見計らっているようです。
加えて内記の口から信幸が秀忠軍の軍勢に加わっていることが報告されます。
これを受けて昌幸は書状を届けさせます。

2016-09-16-02-54-16秀忠軍の軍議の場で信幸は昌幸から届けられた書状を秀忠に届けます。
正信は信幸に「辛いお立場になられましたなぁ」と言いながら茶を入れます。

書状の中身を確認した秀忠は「安房守が降伏を申し入れて来た」と告げます。
正信は驚き書状を秀忠に手渡された書状の中身を確認します。
この書状を受けて真田と徳川は会談を行う事となります。

2016-09-16-02-57-09信濃国文寺
その会談の場には、徳川側からは信幸、平野長泰等。真田側からは幸村が出席します。

平野は徳川の家臣となっていました。
幸村は降伏にあたっての条件の書かれた書状を読み上げます。
・ 真田は城を明け渡す
・ 兵は城から帰す
・ 昌幸の命は取らぬと約束する事
・ 明け渡した城は何れ返す事
・ 真田領は今まで通りとする事
・ 昌幸を徳川の家臣として丁重に扱う事

以上の条件が認められれば真田は降伏すると伝えます。

2016-09-16-02-59-40秀忠の軍議の場で真田の降伏条件について信幸は「申し訳ございませぬ」と伝えます。
正信は昌幸の狙いを信幸に問います。信幸は「時を稼いでいるとしか思えませぬ」と答えると正信は席から立ちあがり「何の為の時かと聞いておる」と怒りを露わにして問います。これに信幸は「私には・・・」と答える事しか出来ません。
秀忠は会談の内容が記された書状を震える手で持ちながら、声も震わせて「これは怒っても良いのか」と正信に確認を取ると怒りに任せて書状を破り捨てます。
上田攻めが決定されました。

2016-09-16-03-22-50昌幸には降伏の交渉が決裂した事が徳川からの書状にて伝えられますが、これを見た昌幸は「これで良い」と笑みすら浮べます。

2016-09-16-03-02-48九月六日
秀忠軍は小諸城を出て神川を超えると上田に近い染屋原に陣を敷きます。

2016-09-16-03-03-24昌幸にも染屋原に徳川が陣を敷いたことが幸村の口から伝えられます。同時に信幸も参加していることが伝えられます。昌幸は「源三郎とは戦いたくないのぉ」と呟きます。
これに幸村は策があると伝えます。

幸村の策
・ 戸石城を幸村が守る
・ 信幸は戸石城を攻める
・ 暫くやり合った後に内通者とした者が城門を開ける
・ 信幸が入り込んだ所で幸村は退く

2016-09-16-03-04-48信幸に戸石城を明け渡すことで手柄とさせる。そして後は時々、戸石城を適当に攻めれば信幸も城を守る為に出る事が出来ないという言い訳が立ちます。
内通者の役は三十郎が行う事となりました。

2016-09-16-03-07-02策の内容は徳川の陣に忍び込んだ佐助が信幸に伝えました。

2016-09-16-03-08-07徳川の陣で上田攻めの為の軍議が開かれると、正信は前回の上田攻めでは数にものを言わせて一気に攻め上がろうとした所を突かれたと反省の言葉を述べると、今回は長期戦を想定した方針を取る事を説明すると次の行動を決めます。
・ 敵の田を狩り徳川の兵糧とする
・ 昌幸の城を囲み兵糧攻めとする

また、前回の上田攻めに於いて徳川は戸石城に伏兵を潜ませた真田に脇を突かれ為に手痛い目にあった経験を踏まえた上で戸石城を抑える事が決められます。
その攻め手に信幸は城の勝手を知る自分が適任であると立候補します。
これを正信は信幸が真田の嫡男であると否決しようとします。これを信幸は戸石城内部に内通者がいると伝え案を通します。

2016-09-16-03-10-30戸石城の城門前に信幸が率いる軍勢が集まります。その前に現われたのは幸村です。
幸村は自分の指揮する鉄砲隊に射撃を命じると、信幸も鉄砲隊に射撃を命じます。何度かの撃ち合いが両軍の間で行われた所で、幸村は三十朗に目配せをすると、それを受けた三十朗が戸石城の城門を開きます。
信幸はすかさず軍勢を場内に乗り込ませます。
幸村は同様に軍を退却の指示を出します。
城門を開いた三十朗は信幸に合流して旗下に加わる事となりました。
両軍場内で真正面からぶつかり合い、それを間に挟んだ信幸と幸村の二人は向かい合います。やがて機を見た幸村は煙玉を炊かせて辺りを煙で包むと、その混乱に乗じて退却します。

戸石城は信幸のものとなりました。
これにより徳川勢が真田を攻めている間、真田同士がぶつかる事は一度もありませんでした。

真田丸36話「勝負」感想つづきます。
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