真田丸感想37話「信之」①昌幸の敗北


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前回、真田は上田城に於いて秀忠率いる徳川軍を撃退しました。しかし、勝利に沸く真田家に齎されたのは関が原の合戦で石田三成が惨敗したという報せでした。

上野 沼田城
関が原の合戦の結果が綱家より信幸に知らされます。
十万を越す軍勢がぶつかり合う未曾有の大戦の決着が一日で着いたことに驚きます。
三十郎は昌幸や幸村がどうなるのかを心配します。
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上田城では昌幸と幸村、内記の三人で真田の今後の方針について話し合います。
幸村は降伏を勧めますが昌幸は「降伏はせんぞ、金輪際するもんか。真田は徳川に勝ったのじゃ。そうだな内記」と呼び掛けると「左様でございます」と答えるのを聞くと「何で頭を下げねばならんのじゃ」と憤ります。幸村は尚も「お気持ちは分かりますが関が原で石田様が敗れてしまったからには・・・」と諌めようとしますが、昌幸はこれに答えず「秀忠の軍勢はどうなっておる」と内記に聞き、備えの兵が残っていることを聞くと、これを殲滅せんと出て行ってしまいます。幸村はこれを黙って見送ります。
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昌幸は徳川の陣を襲い、鬱憤と不安を払うかのように刃を振るい続けるのでした。
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更にその後、佐助から続報が齎されます。
九月二十七日に家康が大阪城に入った事。
九月二十一日に石田三成が虜となった事。
大阪は徳川の兵で溢れかえっている事。
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報せを受けた幸村は戦から戻った昌幸に報告しようと「父上」と呼び掛けます。昌幸は「これから葛尾城を落とす」と答えますがその足を止めません。幸村は通り過ぎようとする昌幸に「大阪城が徳川の手に落ちました」と背中から呼び掛けます。その言葉に思わず足を止める昌幸に幸村は歩み寄ると「石田治部も既に捕らえられたとの事」これを昌幸は目玉を上に向けて聞きますが「参るぞ」と言い無視して進もうとしますが「最早これ迄でございます」と言い幸村はそれを止めますが昌幸はその足を止めません。これを「父上」と叫び強引に止めます。幸村は「勝敗は決しました。これ以上の戦いは無駄でございます」と言うと、昌幸はその場に座り込みますが「まだ上杉が居る、上杉と図って江戸を抑えれば」と怒鳴るように言うと幸村は「父上」と叫びその前に回り込み昌幸の真正面で片膝を突くと「後は兄上に任せましょう」と言います。これに昌幸は廊下を拳で何度も何度も叩きます。次第に昌幸の表情は歪みを増し、その姿を見守る内記の目には涙が溢れ、同様の茂誠も歯を食いしばって堪えます。
昌幸の廊下を殴りつける音だけが響きます。
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後日、大阪城に居る家康へ昌幸の降伏を申し入れる書状が秀忠から渡されます。
降伏して上田城を明け渡すという内容でした。
正信は「ようやくでございましたな」と言うと秀忠は「ああ」とそれに答えます。これを見た家康は「正信が付いていながら随分と手間が掛かったものだな」と皮肉を言いながら書状を開きます。正信は「言葉もございませぬ」と取り繕い頭を下げますが家康は意に介さずに「城攻めは早すぎたか」と秀忠に問います。「それは」と秀忠は答えようとしますが、横に居る正信が咳払いをして顔を僅かに横に振り続く言葉を止めます。その間に正純が「城の受け取りはいかが致しますか。誰を遣わしましょう」と段取りを進めようとします。「倅で良い」と家康は答えると「父親と会わせれば内通しないとも限りませぬぞ」と言いますが、家康は「お前以上に疑り深いのう」と正信に言います。
しかし、ここで秀忠が「お言葉でございますが父上」と呼び掛けます。家康が秀忠に振り向くと「我等は攻め落とす積りで居たのです。父上からの西へ急げとのお言葉が無ければ間違いなく攻め落としておりました」と抑え切れぬかのように伝えます。これに家康は無言で秀忠を見やりますが「ご無礼を致しました」と秀忠は言葉を収めます。すると正信が「真田安房守と左衛門佐は如何致しましょうな」と聞きます。家康は仕方ないと言った表情で「石田治部の処分も未だ決めておらん西国の大名達も手付かずじゃ。真田如きは後回しで良い」と言います。
家康の最後の言葉は秀忠へ真田如きで心煩うなという隠したメッセージでも有ったのだと思います。しかし、これは秀忠へは届かず後の大阪冬の陣への失態へと続く事となります。
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後に上田城には平野が訪れる事となり、幸村がそれを迎えます。
平野は「かつて太閤殿下のもとで共に馬廻りとして働いた我等が、こうして敵味方となり、一方は城を明け渡し、一方が其れを受け取る。人生とは分からんものだな」と語り掛けると幸村は「全くでございます」と答えます。平野は「明け渡しにつき沙汰を伝える。矢沢殿」と言うと三十郎が手に持った書状を読み上げます。
一つ、兵は一人残らず去らせる事
一つ、武具、鉄砲、玉薬は悉く召し上げ
一つ、真田安房守ならびに其の子、左衛門佐は城内に於いて暫し蟄居。処分に付いては後日。
以上。
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平野と三十郎が立ち去った後、幸村は縁側に立ち外を眺め、茂誠は座り込んだままで居ます。
やがて茂誠は立ち上がると幸村の傍へと近付きます。幸村は「あの烏帽子岳が三度白くなると里にも雪が降ると言われています。ご存知でしたか」と茂誠に聞きます。茂誠は「儂がいけないのだ。武田に始まって、北条、真田と儂がお仕えする家は悉く滅んでいる」と嘆きますが、幸村は茂誠に振り向くと「真田は未だ滅んでおりませぬ。大丈夫。必ず生き延びられます。源三郎兄上も居りますから」と言うと茂誠は黙って何度も頷くのでした。
もう間もなく雪が降ろうとしています。

真田丸37話「信之」感想つづく
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