コロナウイルスについて思うこと

始めこそ中国は大変と対岸の火事として見ていたコロナウイルス(SARS-CoV-2)ですが、しっかりと日本も影響を受けて挙句に今ではオリンピックの開催まで危ぶまれている現状を見ると、いつ何時に災いが訪れるのかというのは分からないものだと思います。

現在の状況を見ていると日本政府の対応というのは批判を受けることが多いように見え、中でもコロナウイルスの検査自体を受けることが出来ないというのが特に批判の対象として扱われるている印象を持ちます。
私も当初は検査も出来ないとは実にけしからん等と何故か昭和の親父テイストで思っていたのですが事情を知るにつけ考えが変わってきたので書いてみます。

先ずは下記のサイトを見て、確かに言われて見ればその通りだと思ったことがいくつかあるので書いてみます。

新型コロナ、なぜ希望者全員に検査をしないの?  感染管理の専門家に聞きました(BuzzFeedNews)

検査を行ってから結果が出るまで数日掛かる

厚労省は1日から数日待たなければならないと言っています。
インフルエンザのように鼻に綿棒をつっこまれて30分もすれば結果が出るという訳には行かないようです。
そうなると例え検査を受けた皆が入院とは行かない筈なので、明らかな重症者を除いて自宅に戻ることになるのが大半になると考えると、結局、検査を受けても受けなくても、本人にとっても、周りの人間が受ける影響は余り変わらないのです。

検査の結果は100%ではない

これには諸説あるそうで、30ー50%、70%とあるのですが、どちらにしても100%ではありません。
何でもコロナウイルスの感染者でもウイルスの数がインフルエンザの100分の1から1000分の1程度となっており検出すること自体が難しいのだとか、正直インフルエンザのウイルスの数がどれ位で検査の検出しやすい数がどの位なのかというのが分からないのですが、現状で検査を受けた結果が100%ではないものを受けることに大した得がないことだけは確かなようです。

コロナウイルスに治療法がない

そもそもコロナウイルスの治療薬が存在しない。
効果があると思われる薬剤はあるようなのですが、これを飲んだからといって直ぐに治癒する性質のものではないようです。
そうなると仮に検査を受けてコロナウイルスに掛かっていることが判明しても、早期に感染が発覚したので直ぐに治すことが出来ました。とはならない。

医療資源は限られている

検査を行った場合には下記の作業が医療従事者に発生します。
・書類の準備
・保健所との調整
・待機時間の間に行う隔離などの感染対策

これらを感染の可能性が低い検査を希望する人全てに行った場合に何が起こるのか?
医療現場の崩壊です。
先ず完全に外部と遮断できる隔離施設の数が日本に多くないことは想像に難くありませんし、更に隔離したとしても人手不足が騒がれて久しい医療従事者が付きっきりになる必要性が出てくるとなれば検査希望者への全数検査によって得られる効果が少なく、代わりに掛かる予算と人的リソースは膨大と考えると現実的な手段ではなく、寧ろ優先度を上げて取り組まなくてはならない重症者への対応が出来なくなるだけという結果にしかなりません。

コロナウイルスに掛かった8割の人間は軽症である

優先して取り組まなければならないのは重症者となる可能性の高い50歳より上の年齢の人や持病を持つ人です。
それ以外の人は風邪の症状が続いて治ってしまうようなのです。
実際に2020年2月27日現在、感染者数189人 回復者22人となっています。
データ参照元Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSE

厚労省で発表している受診する目安のリンクが下記となります。
新型コロナウイルス感染症についての相談・受診の目安

どうするべきか?

以上の点から、私たちが意識して取り組むべきなのは、手洗いうがいの徹底による予防。
もし自分がコロナウイルスに罹患したと疑われる場合は先ほどあげた感染症につての相談・受診の目安の通りに行動するのが良さそうです。

そして、ここからは完全に筆者の推測です。

病院に行くのは最大のリスク

今まで連々と述べましたが確実にコロナウイルスに感染した人間は存在します。
その人はどこへ行くでしょうか?
病院です。
上のリンクにある「帰国者・接触者相談センター」に相談して指定された病院なら問題ないとは思うのですが、それ以外の病院に行った場合です。
コロナウイルスに掛かっているかもしれません。と感染者が受付窓口に告げた場合、通常であれば「帰国者・接触者相談センター」に相談して下さいと案内されて終わると思うのですが、受付されてしまった場合です。
「順番が来たら呼びますので席に掛けてお待ち下さい」と案内されます。
そこでコロナウイルス感染者から本当に感染する。
以上のように考えるとコロナウイルスに掛かる可能性が本当に高い場所は病院なんじゃないかと思えてきます。

更に推測を進めてみると、
中国の武漢市では、早期に隔離政策を取り、病院を僅か10日間で建築するという離れ業すら見せました。
そして日夜訪れる患者達に対応しているのですが、
・武漢市の病院にはコロナウイルス感染者が集まる
・感染していない人々も集まる
・検査の結果が出るには時間が掛かる
・疑惑のある人間は病院に滞在することになる

以上の流れを辿っていると考えると、実は中国の行った施策は効率的にコロナウイルスの罹患者を増やしたのではないだろうかとも思うのですが気のせいでしょうか。

最後に

今回のコロナウイルスの一件は日本の疫病対策が完全とは言えませんでした。
しかしコロナウイルスが日本企業のリモートワークを進め、コロナ対策として行っている手洗いやうがいが毎年1万名程の死者を出しているインフルエンザを減少させているという結果は僥倖でもあります。

今後も同じような事が起きることは疑いようがありません。その時には体制作りが為されていることに期待したいと思います。
そしてコロナウイルスに対して日夜の努力を注ぐ人達の頑張りには大いに頭が下がります。これを批判することは容易いですし正しい批判は行われるべきですが、混乱しか齎さない声の大きなものが存在するのも確かなようです。
どうやら私達は耳を傾けるべき人とそうでない人を見分ける力を身につけることも課題として与えられてもいるようです。
事態の早い収束とより良い世界へと変わっていくことを祈りたいと思います。