ある昼下がりです。

中途で入社して来て給料は安いけど周囲の独身営業マンがチヤホヤしてくれるので居心地はそんなに悪くないということで割と満足していて、ついでに営業部のマドンナ気取りで営業補助をしているOL英子ちゃんが営業成績を掲示板に貼り付けようとした時に気が付いてしまいました。

画鋲が切れている。

なんということでしょう。がびょうが無いと営業さん達の成績表を貼り付ける事が出来ない。
課長に営業成績を掲示板に貼り出しておいてと頼まれ、別にそんな前時代的なことしなくてもPCで全員閲覧できるようにしておけば良いじゃない。
食べ物がなければケーキを食べれば良いんじゃない?
と思っていることはおくびにも出さず
「はーい」(^O^)/
と愛想を振りまいて答えたまでは良かった。

しかしこのミッションをクリアする為にはガビョウが必須です。
そうしなければ売れていない人達に絶望を与え、売れている人にはその人たちを見下すことでエリート意識を味わう事が出来ない!

今月は営業マンのイケメン君が売り上げトップ!
今までトップを走っていたゲロメン君が後輩営業マンのイケメン君に追い抜かれたというメモリアルな時なのに!
しかも今までゲロメン君はイケメン君を勝手にライバル視して売り上げ成績が発表される度に「おまえは顔だけは良いよなぁ」と嫌味を言っているのを見て、やっぱり顔が悪いと性格も歪むのかしら?やっぱり顔の骨格が不自然なのよね。肩こりとかも酷いのかしら?等と勝手に思っていたゲロメン君が、イケメン君に売り上げ成績でぶち抜かれるというメモリアルなタイミングなのに!
二人の間に微妙な空気を漂わせるチャンスなのに!

ねえ?今日の飲み会ではどんな顔するの?
それとも性懲りもなく「おまえは顔も良いんだなぁ」とか言うの?

これでは拉致があかないと思ったのでこの会社の創業メンバーで何故か営業部の壁際を飾っていて今じゃ全く動く気配の無い「窓際族」改め「Windouws95」と裏で呼ばれ「おいおい、うちの会社じゃもうWindows95と互換性のあるシステムとかもうねえよ」等と陰口を叩かれ、でも社長には気に入られてるみたいだから特に触れずにおこう。いない方が仕事もスムーズに進むしでお馴染みの備品担当馬場課長に言いました。
ええ、もちろん馬場課長に愛想を振りまくなんて無駄なことは一切しません。
下手に懐かれると困りますからね。
その点はリアリストな英子ちゃんです。

「馬場課長、ガビョウが切れちゃったんですけど?」

ガビョーン

「・・・。」

悲しい笑い(ダジャレ)に合掌

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投稿者: 悲しい笑い

ブラック企業を渡り歩き、どさくさに紛れて営業のマネジメントや新規事業の立ち上げをやったりしていました。