どうもっす!出井っす!!
あの後、結局なし崩し的に研修に参加する事になったっす。
どんな事をやるのか、
ちょっと不安なんすけどワクワクもしてます。
軽く修学旅行の気分すね。
それで、まず最初に駅前にみんな集まるらしいっすね。
お!それっぽい団体がいるぞってんで行ってみました。
しかし朝の通勤時間帯で
一番人通りの多い時間に
固まって待っているのは、
ちょっと恥ずかしいっすね。
とはいえそこは悲しき新入社員っす。
この集合時間と場所だと
通勤時間帯に絡むから周りに迷惑な上に、
社名が出ていると出勤している人々に
非常識な会社だと思われるから、
他の時間帯と場所に変えてみたらどうかね?
ウォッホン。
という訳には行かないっす。
仕方ないので名簿に出席のチェックを入れて
並ばされて待っています。
そんな事を思いながら待っていたら、
前にハゲ。
もといチビ。
いやチビハゲデブのオッサンが現れたっす。
倒しても経験値は少なそうっすね。
「私がこれから研修の間、教官をする井角です。
それじゃあ、皆さん集まったので歌いましょう!!」
歌詞の印刷された紙が配られました。
歌うっすか?
ここで?(゜o゜)
巨人の何とかのオープニングをここで?
自分は埼玉生まれの埼玉育ちっす。
小さな頃は白いライオンの星になると決めていた自分に
このテーマソングを歌えと言うっすか?
「おらー歌えー」
小さな声を出す一同っす、
だって恥ずかしいんすもん。
「声が小さーい」
少し声が大きくなる一同っす。
辺り一面に響くバカでかい声で井角が歌い出しました。
周囲の人達から集まる冷たい視線が痛いっす。
こちらを馬鹿にしたような顔で
薄笑いを浮かべて駅に向かう人の姿も地味に痛いっす。
でも自分も同じ光景を見たら笑うっす。
仕方ないっす。
この光景はバカ以外に見えないっす。
「オマエラ―、こんな簡単な事も出来ねぇのか~、
社会舐めてんじゃねぇぞ、オラ~!!」
ほんとマジで勘弁してほしいっす。
「ちょっと良いかな?」
あっポリスメンす。
何か警官二人にハゲデブが両脇を抱えられて連れてかれたっす。
そして、耳を澄ますと声が聞こえて来るっす。
「やめれー、これから教育の為に今日行く所があるのだー」