真田丸 感想 19話「恋路」①蔵のシーン


真田丸 感想19話「恋路」蔵のシーン

前回の上洛した昌幸の為に奔走する信繁が秀吉への取次を依頼。交換条件として茶々との頼みを聞くという事になり、出入りを禁止されている武具を収める蔵に入る幸村と茶々の二人。

そこで茶々は語り出します。
「私が5歳の時に私の父は・・・聴いてます?
父は信長公に攻められ小谷でお腹を召されました。
城攻めの大将は殿下でした。

兄の満腹丸はその時10歳、殿下の命によって串刺しの刑に処されました。

その後に母が嫁いだ柴田勝家様は殿下に攻められ母を一刀の下に切り殺した後、お腹を十文字に掻き切ってお果てになりました。

私の親しい人たちは皆、殿下に殺されました」

軽く解説を入れておくと、
父とは浅井長政のこと、小谷は近江国小谷のこと(現在の滋賀県長浜市)
天生元年(1573年)父である浅井長政が伯父である織田信長に敵対してのものでした。

(兄の切腹は殿下の命と語っていますが、実際は信長の命によって秀吉が処刑を実行というのが流れだと思うので、ここでは話の流れから秀吉の命としているのでしょう)

この時に茶々は蔵の中を眺め歩きながら、時に槍を撫でて感情を交えずに淡々と語る姿はある種の凄みがあります。

この時の幸村は蔵の入り口付近に誤解を受ける予防策として立ち、茶々が語るに任せているのですが、途中で生唾を飲み込む姿を見せており茶々の凄みがより強調されているように感じました。

更に蔵の仕切り扉を開く茶々。
扉は重く茶々は開けるために肩を上下させる程に息を切らすのですが、この姿は昔を語る事によって生まれたやるせなさをぶつけた姿の様にも見えます。

「幼い頃から夥しい人が亡くなるのを見てきた。お蔭で血を見るのが怖くなくなった。ですから私は、人が死んでも何とも思わない。自分が死ぬのも怖くない。

ねぇ見て、何でしたっけ
(長い刀を見て幸村に問い掛け、長巻である回答を受ける)
血の匂い。一体何人の人を切って来たのでしょう。
この血はどんな人の血、どんな人の身体の中を・・・」
刀は茶々に切り掛かって来るかのように倒れてきます。

ここで悲鳴をあげる茶々を幸村は抱き寄せて庇うのですが、茶々の視線は幸村にではなく刀に向けられています。
幸村の「死を恐れない人の驚き方ではありません」と告げる通りだと思いました。
そして幸村の胸に頬を寄せて自ら抱きつくのですが「このまま」「もう少しだけ、誰も来ません」と出て来る幸村の不安を解いてやる言葉は冷静を取り戻したという事なのでしょうか。
そこで吐くため息は愛情からというよりかは不安が和らいだ姿だという方がしっくり来るでしょうか。

茶々は「殿下に側室になれと言われました」と告げると、幸村は動揺しながらも、それを断る事で余り幸せなことにはならないと現状を解説したことに「ひとごとみたい」と言うと「ひとごとですから」と返ってくる言葉に身体を離し、むくれたように出口へと向かい「帰りますよ」と一度振り向いて笑顔を見せて出て行きます。

茶々は本音を女としての姿で隠したように見えます。
出て行った後に幸村が一人笑顔を浮かべたのは、それを解しているが故になのでしょうか

因みにドラマ開始10分まだ経っていません。
やたら蔵のシーンの密度が高いので、
ここで一旦ですが切り上げます。

竹内結子の女優魂に圧倒されました。

続きはまた後程に別のページであげます。

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