真田丸22話感想「裁定」②沼田裁定後半戦

審議再開

審議再開

前回の沼田裁定前半戦から本日は後半戦です。

先ずは天正10年の盟約についてです。
徳川と北条の間で盟約の中で沼田城についても話された。
その経緯について
江雪斎
・当時、北条と徳川とで戦が行われていたが和睦を行う。その際に沼田城引き渡しが決められた。証拠として起請文がある。

幸村
・真田も徳川と盟約を締結。その際に沼田の安堵を約束される。起請文がある

これを聞いた秀吉
・徳川が真田と北条に沼田を渡すことを約束している
・真田と北条のどちらの約束が有効かを吟味すれば良い

と、言うとお棄てが腹を空かせたからと後は秀次が仕切れと任せて退場。

後はよろしく

後はよろしく

え!!私がやるんですか

え!!私がやるんですか

徳川との約束について

江雪斎
・約束の重さに付いて
-徳川と真田は主従関係であり父と子のようなもの
-徳川と北条は国と国である
従って約束は北条の方が重い

幸村
・ 起請文の日付けは真田の方が早い
起請文日付
北条 天正10年10月29日
真田 天正10年09月28日

・誰と交わしても約束の重さは変わりない

と、ここで幸村が行き過ぎた発言をします。
「大名と大名の間に交わされた盟約も、親と子が交わした約束も、重さに変わりはございませぬ。先に交わした約束は違えてはならぬ。赤子にも分かる理屈でございます」
微妙な空気が流れます

ん?

ん?

分かっているか?

やっちまったか?

お主、自分がなにを言ったか分かっておるか?

お主、自分がなにを言ったか分かっておるか?

え!はい?

え!はい?

江雪斎がそれを見逃す筈がなく、ここで一気に捲られます
江雪斎は言います「お主はこう申したのだぞ、徳川三河の守殿は、真田との約束があるにも関わらず、赤子にも分かる理屈を蔑ろにして、再び北条と盟約を交わしたと」
幸村も「そのようなつもりは」と否定しますが、
畳み掛けて言います「徳川殿は居並ぶ双方の家臣たちの前ではっきりと沼田を北条に申し渡すと申された。貴殿は徳川殿を嘘つき呼ばわりするか、二枚舌の卑劣漢と罵るかぁ」

ワレコラァ!!

ワレコラァ!!

幸村は徳川の威信を傷つける発言をした。そうでないなら徳川が北条にした約束も否定できないと問題をすり替えています。
冷静に考えれば徳川は北条と真田の両方と約束を交わしているので、やはりどちらの約束が有効かを決めるものではないのですが、ここは勢いに押し切られた格好です。
そして三成は幸村が「そのようなつもりは」の時点で本来は止めて質すべきでしたが、敢えて進行させているように見えます。

しかし、ここで正信が口を開きます
・起請文には手柄次第と記載。つまりは奪還する事は自由だが譲るとは言っていない

「あの夜のことを忘れたの!!」「昔の事は忘れたね」

「あの夜のことを忘れたの!!」「昔の事は忘れたね」

そして秀次が次の言葉で止めです
・ 北条は譲り渡す、奪い取るという言葉遣いをしているが、沼田が真田のものであることを認めている証拠である

ここで裁判は終了となり、判決は後程ということになりました。

江雪斎は才気に走り過ぎた印象です。
中でも下の項目が痛かった気がします。
・ 正信が経緯の説明を行う際に割り込む
・ 秀次の挨拶中に割り込む
・ 徳川の問題を顕在化させてしまった

正信の経緯説明に割り込んだ所
正信「申し上げます。
江雪斎「その件に関しては、まず私から

話に割り込まれて引き下がる正信

話に割り込まれて引き下がる正信

秀次の口上に割り込んだ所
秀次が仕切り直しの冒頭の言葉として「考え方の筋道が見えた。つまり徳川が北条と真田に交わした約束どちらがなお」の途中で江雪斎が「恐れながら」秀次は思わず「あっ」と言いますが、三成に「江雪斎殿」と進められてしまいました。

あっ

あっ


徳川の問題を顕在化させてしまった

決定的なのは幸村の失言に対して追及する際のこのセリフですね
「徳川殿は居並ぶ双方の家臣たちの前ではっきりと沼田を北条に申し渡すと申された。
貴殿は徳川殿を嘘つき呼ばわりするか、二枚舌の卑劣漢と罵るかぁ」
この追及は両刃の剣になっていました。
確かに幸村の発言は徳川を揶揄するとも受け取れる言葉でしたが、それはあくまで失言で有り、そうとも受け取れる程度です。それに対して「徳川殿を嘘つき呼ばわりするか、二枚舌の卑劣漢と罵るかぁ」と江雪斎は徳川への揶揄を明確化しており、且つ徳川が真田と北条の両者へ約束したという事実を覆せていません。
従って、このままだと徳川は二枚舌の卑劣漢になります。
その為、正信は汚名をそそぐ為に手柄次第の発言をしたとも見えます。

これらによって江雪斎は、正信の発言を引き出し、秀次の言葉を引き出してしまった。とも言えるのかと思いました。
まぁ、秀次に関しては休憩中のきりの差し入れも効いていそうですけどね。
(きりは良い仕事をしました。もしかして、くノ一の可能性もあるのか?)

年寄りは若者を応援するものじゃ

年寄りは若者を応援するものじゃ

全体的に江雪斎の才気が結果として敵を作ることになってしまったなぁと思いました。元々この裁定は北条を上洛させる為に開かれたものであり、三成は明らかに北条側についていました。北条側は平行線のまま引き分けに終えてしまえば自然に有利な裁定が出たと思うんですけどね。
(実際に行われた領土紛争に対する裁定も公平とは言い難いものが多かったようです)

と、言う事で沼田裁定後半戦はいったん終了です。

勝ち戦じゃあ!!

勝ち戦じゃあ!!

続きます。

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