真田丸22話感想「裁定」③昌幸はやっぱり曲者だの巻

潜む昌幸

見つかった?

前回は沼田裁定に於いての真田と北条の口頭弁論が終わり、裁定の結果を待つこととなりました。

幸村は昌幸の隠れる物置部屋に報告に向かい「勝ち戦じゃ」二人で喜びを分かち合い、これで北条も沼田から手を引くだろうと話していると三成が入って来ます。昌幸は急いで隠れますが、光成の「ここにいるのは分かっていました。今さらお逃げなさらずともよい」
この言葉に潜んでいた昌幸も姿を現します。

かなり気まずいです。

三成はその勢いにのって「余計なことをしてくれたなぁ。お主のお蔭で算段が狂った」と幸村に言いながら座り込みます。昌幸が隠れているのを知りながら黙っていたのは、昌幸よりも幸村の方が負ける可能性が高いという目論見もあったのかもしれませんね。

昌幸は「聞き捨てなりませんなぁ」と反応しますが座りはせず立ったままです。
三成が「それでは困るのだ」と言った所でようやく「ご説明頂きたい」と座ります。

そこで三成が裁定の意図を説明します。
・北条が上洛させることが重要である
・沼田を渡しても良いと考えていた
・今回の裁定は真田の立場を慮ってのもの

沼田はくれてやる予定だ

おまえ空気読めよ

「今日は何のためにあったのですか?」と問いかける幸村と冷静な昌幸

幸村「空気なんか読めるわけないでしょ」昌幸(やっぱそういう空気だったかぁ)

この話を聞いても取り乱さない昌幸
三成は沼田を諦めて折れてくれと説得します。
昌幸は戦になっても構わないと断ります。
三成はこの戦いは日の本中を巻き込んだ戦になると激しく食い下がります。

まさか沼田如きで

大した事じゃないでしょ

その沼田が火種となるのだ)

マッチ一本火事のもと!!

更に三成は頭を下げます。

頭を下げる三成

今回は本気で頼んでいるでござる

なんか、ちょんまげが偉そうなんだよなぁ

なんか、ちょんまげが偉そうなんだよなぁ

【参考画像】幸村に頭を下げた時の光成

頭を下げる光成(角度5度程度)

まぁ鼻くそ程の期待はしているから頼むよ

どうだ参ったか!!<div class=

どうだ参ったか!!

それを見た幸村は三成に「面を上げて下さいと」と言い、昌幸に「沼田を引き渡しましょう」と説得を行い始めます。

(幸村ロケット発射!!)

(カウンター型 幸村ロケット発射!!)

そうした幸村による、おまえはどっちの味方なんだよという説得に昌幸は遂に声こそ発しませんが小さく首を縦に振ります。
それを見た三成は「徳川に掛け合い沼田と同じだけの領地を真田に渡すよう徳川に掛け合うつもりでいる」と畳み掛けてきますが昌幸は「沼田に代わる土地などございません。要らぬ心遣いでござる」と断ります。
これでは真田に一方的に損をさせる格好となってしまうため三成も申し訳ないと感じずにはいられないといった表情を浮かべます。
そして、その瞬間を昌幸は見逃しません。

なんだか申し訳ない

なんだか申し訳ない

付け込むチャンスを見つけた昌幸

これは付け込めるのぉ

昌幸は「一つだけ望みがございます」と言い、沼田にある名胡桃には真田の墓があるので渡せないと望みを伝えます。三成は、ならば名胡桃だけは真田に残そうと約束します。
敢えて三成の気遣いを断る事で裁定のバランスを崩して罪悪感を感じた所に自分の要望を捻じ込んでくる手腕は老獪そのものです。

その上で昌幸は「あとは殿下の御上意に従うのみでございます」と殊勝に締めるのです。

「すまん」と言い三成は立ち上がり、扉の前で振り返り、三成を黙って見上げる幸村を見て申し訳なさそうな表情を浮かべて退出しますが昌幸は満足そうに頷いているように見えます。

すまぬ

すまぬ

私は分かっております

私は分かっております

本当に見事です。三成は無理を通し交渉に勝ったと思っています。名胡桃はせめてもの譲歩であると捉えており、それは幸村の大義の為に悔しさを呑み込んで見上げる嘘偽りのない姿からも裏付けられています。
昌幸の計算通りです。
幸村が真田の倫理ではなく途中で世の大義の為に動くということも計算に入れた上で交渉をまとめたのです。

三成が出て行った後の親子の会話
「名胡桃にご先祖様が眠っているとは知りませんでした」
「出任せに決まっておるではないか。なんか言ってやらんと悔しくてな」
お陰で名胡桃が真田に残りました。

名胡桃のメリット
・沼田の中でも高い位置にある
・沼田を監視できる

名胡桃を得ていることによって北条に睨みを利かせることが出来るようになりました。

沼田裁定の結果

北条
沼田城を含む石高三分の二が北条の領土

真田
名胡桃城を含む三分の一が真田の領土

(裁定前)

(裁定前)

 

(裁定後)

(裁定後)

今回、見ていて思ったのですが昌幸は沼田を取り上げられるという状況を想定していたのではないかと思いました。
現実的に考えて、僅か10万石に満たない真田の事情を優先して北条を刺激する選択は考え難いです。それを理解できない昌幸とは思えないので、それを十分に見越した上での駆け引きに思えました。
三成は真田に裁定という表面的にですがチャンスを与えたという認識であり、それを拒んだ昌幸は感情で動く人間と一段下に見ていたのではないでしょうか。で、あるが故に真田が沼田を取り上げられて感情に任せて反抗を起こす可能性を懸念しての説得になっているのではないかと考えています。

今回の裁定で昌幸の取り得る選択肢と想定される結果

三成の予定通りに沼田を引き渡した場合
・ 徳川から沼田の代わりの領地を宛がわれる
(家康がすんなりと沼田に近い場所を渡すとは考え難いです。おそらく価値がなく真田に無駄な力を蓄えさせない為に飛び地などの問題のある土地を宛がわれる可能性が高い)

沼田を引き渡さずに反抗した場合
・ 豊臣、北条、徳川を敵に回し真田滅亡必至

今回、三成に譲歩案を呑ませる事に成功
・領土は減ったが敵の状況を探る要地を抑える事に成功

といった結果になるのではないかなぁと思いました。

裁定結果を聞いた其々の領主の反応

北条

氏政大激怒

どういうことじゃーい!!

真田

してやったり

してやったり

次に続きます。

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