真田丸22話感想「裁定」⑤北条との戦が決まる

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前回は裁定の結果によって、名胡桃を除いた沼田が真田から北条へと移されました。

天正十七年(1589)十一月
信幸に北条から名胡桃を北条に奪われたという報せを受ける所からスタートします。
内容は北条家の家臣、猪俣邦憲が突如として名胡桃を攻め込み奪い取り、城代であった鈴木主水は自害して果てたというものでした。

本多忠勝参上!!

本多忠勝参上!!

早速、信幸の下で対策会議が開かれ、「城を取り返す」という意見が出ている所に、本多忠勝が「何を躊躇っておる」と現れ、加勢すると言います。
それを聞いた信幸は「舅殿は口を挟まないで頂きたい」と一喝します。

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ここはあくまで真田の軍議の場であり、忠勝は徳川の家来である為「速やかにお戻り願いたい」と言います。
それを受けた忠勝は「婿殿。よう言うた」と笑顔を見せると豪快な笑い声を上げながら退出します。2016-06-12 18.48.46

忠勝退出後に信幸は「京の父上に知らせろ」と佐助に指示を出します。
「京までは何日で行ける」
「5日」
「4日で頼む」
「はっ」
佐助が出て行くと「悔しいのは俺も同じだ」と内記に言います。

若・・・。

若・・・、嫁の尻に敷かれているだけではなかった。

ここは信幸の成長が見て取れます。今迄はどこか弱気な面が見えていたのですが、ここでは強い意志が発せられています。婿養子状態から脱する良い機会にもなっているかもしれませんね。信幸を感動した様子で見る内記の姿が印象的でした。

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儂はゴルフに行ってくる

氏政も相模 小田原城で名胡桃の件を知らされます。
「猪俣が名胡桃をのう。思い切ったことをしたものだ」と笑います。
江雪斎が、この名胡桃の一件が秀吉の北条攻めの口実にならなければ良いのですがと注進しますが「なぜ、秀吉が出て来る。これは北条と真田の諍いだ」と言い残して氏政は狩へと出掛けて行ってしまいます。

今回の名胡桃事件は北条を滅ぼす切っ掛けとなった事件になるのですが、それを一武将の判断で行ったというのは考え辛いとも思っています。しかし、これは氏政の希望を読んでという側面もあったのかもしれないですね。
氏直は所々で江雪斎に分かっているというサインを送るのですが、それを止めるに至っていない所に苦しさを感じます。

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手から離れた胡桃

名胡桃事件は京にいる昌幸にも伝えられます。
「こんな事なら名胡桃を北条に渡しておけばよかった」と呟くように言い、城代であった鈴木主水の死を嘆きます。信幸はいつでも攻め込めるように支度を整え、昌幸の判断を待っていることが伝えられると、直ちに名胡桃を奪い返せと伝えるように佐助に命じます。
「ここまで何日で来た」
「4日で」
「3日で戻れ」
「いや、2日だ」
と、当初5日の予定が2.5倍の速さで帰ることを求められます。
因みに上田城から聚楽弟まで約412kmあります。馬の時速が約40kmと考えれば行けるのかな?
信幸は5日を4日に縮めました。ここは昌幸との力の差が表現されているシーンでもあったなぁと思います。

時代は変わったのです

と、ここで幸村から秀吉に伝えるのが先だとストップが入ります。
出浦が「一々許しを請わねばならんのか」と言いますが、そうしなければ真田も処罰を受ける。「世の仕組みは変わったのです」と昌幸を言い含めます。

2016-06-12 18.55.34昌幸は秀吉に拝謁して名胡桃城奪還の許可を願いますが、秀吉がその件を預かる旨を返答され下がる事となります。

2016-06-12 18.56.59昌幸は秀吉の前から下がった後、半ば呆然自失となります。

なぜ獲られた城を奪い返す為に動くことが出来ないのかという思いが出て来るのは当然だと思います。

ようやく戦じゃ

ようやく戦じゃ

一方で昌幸が下がった後に秀吉は三成に「これで北条攻めじゃな」と嬉しそうに言います。
三成は「その前に今一度、北条に文を送り、名胡桃を真田に返し上洛するように促します」と答えますが「それで断ってきたらいよいよ戦じゃ」と秀吉は言い、これは三成も諫めることが出来ません。

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2016-06-12 18.59.11昌幸は屋敷に戻り出浦と酒を酌み交わしながら言います。
「城を奪われたにも関わらず、取り戻せるにも関わらず。手を拱いて見ているだけとは、儂は何の為に秀吉に従った。猿め」と穏やかではない事を言いますが、出浦は「聚楽態を調べてみたが東がやや手薄だ。攻め落とせるぞ」と答えます。
それを聞いた昌幸は笑いを押し隠しますが出浦の盃に酒を注ぐと、笑います。

2016-06-12 19.02.14ここは正に漢の会話ですね。秀吉から戦をする許可が出ないなら倒してしまえば良い。この発想が出て来ることが嬉しかったのだと思います。見ていて溜飲が下がった気がしました。

 

2016-06-12 19.04.27氏政の所へは豊臣から最後の上洛を促す文が届きます。
それを見た氏政は「なにゆえ秀吉は首を突っ込んでくる。子供の喧嘩に親が出て来るようで見苦しくてならんわ」と激怒し、江雪斎は「我らを攻めたくてうずうずしているのです。ここは従っておいた方が得策でございます」と進言しますが、氏政は文を破ります。

破り捨てられる文

この場面は昌幸もでしたが、まだ惣無事に対しての理解が大名全員には行き渡っていないということのようにも思えました。だから、氏政は名胡桃を奪い取ったことを秀吉から責められることを言い掛かりと受けてしまうのではないかと思いました。

2016-06-12 19.07.46秀吉は利休と茶室にて話します。
利休は茶を出しながら「で、どうなりました」と聞くと秀吉は「氏政は(上洛を)断ってきた」と答えます。
「殿下の思うつぼではおまへんか。これで討伐の口実が出来ましたなぁ」
秀吉は黙り茶を飲みほします。

2016-06-12 19.07.59利休は堺と豊臣を繋ぐパイプ役という側面も持ちます。今回は秀吉から北条と戦うことを伝えることで商人たちに資材の準備を行わせる為の根回しという側面があったのかもしれないですね。

そして遂に秀吉は三成に戦の準備を命じます。
最後に三成と幸村は戦争を止めることを進言しますが止められません。
「大名共に触れを出せ、見た事のない大群で北条の度肝を抜いてやる」
そう二人に言い残すと秀吉は奥へと行ってしまいました。

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届けられた宣戦布告状

北条へ豊臣から宣戦布告状が届けられます。
それを見た氏直は上杉、徳川、真田、中国、四国、九州の大名たちが見た事のない大軍勢で攻めて来ると途方に暮れたように言います。

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氏政は江雪斎に駿府に行き家康を味方に付けろと命じます。
まだ時間はあると。

ですが、秀吉はあっという間に大軍勢をまとめあげます。

2016-06-12 19.15.17江雪斎は家康の説得に駿府へ赴きます。
雨の降る中で家康を待ちますが家康は京に向かったと体よく追い返される事となります。
家康は雨の降る空を眺め「終いじゃな、北条は」と独り言ちます。

雨に打たれながら家康を待つ江雪斎が印象的でした。彼にはこうなることが分かっていた。それを止められなかった事と、現実問題とし て家康を味方に出来なければ御家が滅びるのですから、そのプレッシャーたるや相当なものです。同時に家康が北条の味方になることがないというのも理解して いる筈です。
彼の背負う苦しみが浮き彫りにされているように感じました。

そして暗闇の中で独り、氏政が映し出され22話は終了です。

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