真田丸感想24話「破滅」⑤天下統一が果たされる

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前回は遂に北条が滅び小田原征伐が完了した所まででした。

今回は宇都宮仕置、つまりは小田原征伐の戦後処理となり、その中で奥州の覇者である伊達政宗が所領の全てを差し出した所から始まります。

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伊達が所領を差し出したのを見た昌幸は信幸に、この後に開かれる政宗が秀吉をもてなす酒宴で政宗の家臣である片倉景綱を通じて話をする機会を作るよう命令します。
伊達を立ち上がらせることが出来れば、東の大名、上杉、徳川も立ち上がる。昌幸はその為に先鋒となって大阪城を攻め落とすとまで言います。
正に三成の懸念していた事態を巻き起こそうとしています。

それを聞いた信幸は何事かを言おうとしますが昌相が「真に受けるな殿の戯言じゃ」と言います。この言葉は昌幸と信幸の考えに違いがあること知る昌相が遠回しに昌幸に今回の企みから信幸を外そうと言っていたのではないかと思います。
信幸は「いえ、父上は本気でございます」とこれを制し、昌幸は信幸の説得に掛かります。

昌幸の意見
・秀吉を討つ機会が来ている
・家康は領地を取り上げられ関東の片隅に追いやられた
-真田も同様の憂き目を見る可能性がある

それを聞いた信幸は伊達が立ち上がることによって乱世を望むのかと問います。
昌幸は「何が悪い。儂は伊達に掛ける」と答えます。
世が乱世となることは昌幸の望みであるという事です。

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そして酒宴の時がやって来ます。
正宗は秀吉の前でずんだ餅を作る為のもちつきの相の手をこなし、つかれた餅を政宗自ら餅に餡をのせて秀吉の席へと届けます。
それに気を良くした秀吉は「儂も突こう」と杵を取って餅をつきます。政宗は「これぞ天下餅でございます」と相の手を行う持て成し振りです。
傍に控える幸村のクールな眼差しは堪らないものがあります。
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他の大名へは片倉景綱が配り、その際に信幸と話をします。それを良い機会と引き止めて昌幸に確認すると「もうよい」と返事をするのでした。
家康は「政宗は気骨のある男かと思っておった、まぁ人のことは言えんがな」と自嘲的に呟くと信幸は「会津領は取り上げられましたが、それだけで済んだのは伊達にとって幸いでございましょう」と家康の判断を支持するかのようなことを言います。家康の隣にいる昌幸に、だから反乱など考えるなと言い聞かせる意味合いも含めての発言なのでしょう。それを聞いた家康の渋い表情が印象的です。

昌幸は家康に北条の領地を全て手に入れた事をおめでとうござると知らぬ顔で言います。
家康は代わりに、三河、遠江、駿河を召し上げられたと返します。
当時の関東は京から離れた田舎という捉え方をされていました。家康はいま風に言うと、本社から片田舎の支社に飛ばされたようなものです。

昌幸は「で、どちらにお移りでしたかなぁ」と重ねて聞くと、信幸が「江戸でございます」と代わりに答えます。家康は「噂以上のすすき野原でござった」と言い昌幸は「都からだいぶん遠くなりますなぁ」家康は安房守殿も覚悟しておかれよと言い昌幸の盃に酒を注ぎます。

ここでの昌幸の意図の解釈について迷っているのですが、家康が不遇であることを敢えて口にさせることで怒らせる。それで不満でも口にすれば反乱を唆す。そこに至らなくても反乱の芽を作ることが出来ればというものなのか、それとも単に家康をおちょくっているだけなのか、酒を注がれる昌幸には微かに笑顔が浮かんでいるので半々といった所でしょうか。
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そんなやり取りをしていると秀吉がやって来て家康に江戸はどうであったと聞き、家康は素晴らしき土地と大人な回答をします。「某が江戸を東国一の都にしてご覧にいれます」と挑戦的とも取れる発言をするのは昌幸の挑発による昂ぶりが残ってのものでしょうか。

次に秀吉は昌幸によく働いたと語り掛け真田の処遇が言い渡されます。
・ 小県は安堵
・ 沼田も真田領
・ 徳川の与力も取り消し
以上の点が決まりました。
小田原攻めでは消極的な反乱であるサボタージュを行っているとも取られかねない行動を取っていた昌幸にとっては意外であったと思います。
また徳川の与力取り消しということは秀吉の部下ということになるので、子会社の株式会社徳川から親会社の株式会社豊臣に栄転したようなものです。
家康の左遷と比較すると対照的であり、昌幸が珍しく素直な笑顔を見せる程です。
2016-06-27 01.49.36秀吉は北条が滅びた事で徳川と組んで反乱を起こす可能性の高い大名がいなくなったことで家康だけなら抑えられると踏んだのでしょうか。加えて、真田は沼田で北条に蓋をし続けて来ました。これからは徳川に蓋をしろという思惑か、それとも忍城の件で三成と仲良くなった効果が出ているのでしょうか。

 

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そして幸村がもちつきで飛び散って服に付いたもちを落とす為に井戸にいると後から政宗がやって来ます。

幸村が政宗に挨拶をすると安房守の息子かと言い、「お主の親父、儂がもちをついているのを見てポカンと口を開けておったわ」と自嘲的に言うと、そのまま近くの階段の左側の部分に腰かけて隣に座れと幸村に命じます。
幸村が政宗の右側に座ろうとすると「こっちにしてくれる」と自分の右目を指して言い、幸村もこれはご無礼をと反対側に座り直します。

正宗様、それなら始めから左側を空けて下さいませんか?

正宗様、それなら始めから左側を空けて下さいませんか?

幸村が腰掛けると政宗は、餅がよく出来た。秀吉と気が合うことも分かっていたと話し、秀吉に参陣する前に北条が先に降参していたら命は無かっただろうかと聞くと幸村は「殿下はそのように申されました」と答え、タイミングによっては命が無くなっていたことを知ります。
そして幸村は氏政が政宗を頼みの綱として待っていたことを伝えると政宗は「知らん」と答え、僅かに葛藤する様子を見せ言い訳をするかのように「生き残る為じゃあ」と言い、天下統一という夢について語ります。
「もし儂が20年はやく生まれていれば、
もし儂が京の近くに生まれていれば
大広間の首座に座っているのは秀吉ではなく儂であったわ」
と鞘を投げ捨て空へと刀を振り下ろし返して切り上げた刀の先を睨みますが、やがて刀を下ろし立ち尽くします。
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幸村は鞘を拾い政宗はそれを受け取り刀を収めると「また何処かで会おう」と言い残し立ち去る途中で振り返ると見送る幸村と目が合います。それに応えるかのように政宗は刀を持ち上げて掲げます。

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二人の再会には暫くの時間を要することとなります。

政宗が小田原征伐と宴での行動の理由は「生き残る為」それが全ての答えであるように思えました。戦国時代に天下統一を夢見た大名は少なくない筈です。氏政は最後にそれに挑んで敗れ、政宗は挑戦する機会を得る事が出来ませんでした。

遂に秀吉は天下統一を成し遂げられました。
真田丸24話感想完了。

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