真田丸感想25話「別離」③信幸の男はつらいよの巻


夫婦水入らず

夫婦水入らず(酒は入る)

前回は信幸が領地運営にあたって矢沢頼綱に翻弄されていましたが、
今回は稲に翻弄されます。

どうやら頼綱との話し合いは済んだ様子で「大叔父上にも困ったものだ」と酒を飲みながら稲に愚痴なんぞをこぼしています。

しかし信幸は真田の家では珍しい苦労人タイプのように見えます。曲者揃いの真田家の中では異色の常識人です。でもこういうタイプの人が一人はいないと組織って回らなかったりするので、これからも苦労を背負い込んで頑張って欲しいものです。

そんな信幸の妻である稲ですが不本意な結婚だったので未だに心を開いておらず「一緒に飲むか?」という信幸の誘いにも「結構です」と視線も合わせずに返答します。

お主も一杯どうじゃ?

お主も一杯どうじゃ?

結構です

結構です

懲りない信幸は「明日、名胡桃まで足を伸ばしてみないか、そろそろ紅葉も色づく頃じゃ」と更に根気強く誘いますが「結構です」と相変わらず連れません。

名胡桃に紅葉を見に行こう

名胡桃に紅葉を見に行こう

結構です

結構です

結構ですしか喋らない稲は、見ている側としては、このままだとゴルゴ13並みに喋らない無表情キャラになってしまうのではないかと危惧する程です。

しかし、もしかしたら信幸にはM気質があって、それを稲の冷たい視線が目覚めさせたかどうかは分かりませんが、どうやら信幸は稲に惚れている様子です。
稲の「結構です」に満足気な表情を浮かべる信幸を見ると、つくづく世の中というものは上手く出来ているのだなぁと感心してしまいます。

お主と話すと背中がゾクゾクしてたまらんのじゃ

お主と話すと背中がゾクゾクしてたまらんのじゃ

恐らく信幸の「不思議なものだなぁ、お主の仏頂面も近頃は愛苦しく思えてきた」というセリフは本気です。これには稲も目を泳がせて動揺した様子を見せますが、信幸がそれに付け込んで体を近付けると「人を呼びますよ」と拒否しますが、同時に稲は近くの槍に手を掛けているので、おそらくそのまま押し倒そうとすると人が来るよりも先に槍で突き殺される方が先だと思われます。

槍の錆にしますぞ

槍の錆にしますぞ

もしかして信幸が稲と話していてゾクゾクすると喜んでいるのは、単に稲の殺気によって命の危機を感じているだけなのではないだろうか?と勘繰りたくなるのですが、まぁこれも所謂ひとつの吊り橋効果という奴なのかもしれません。

しかし、最近の成長著しい信幸が「夫婦ではないか」と重厚な攻めを見せると、なんと稲は槍から手を離して部屋の隅っこに移動して信幸に背中を向けました。やりました(槍なだけに)。取り敢えず信幸は今この場に於いて命の心配をする必要はなくなったのです。

良いではないか

我らは夫婦ではないか

心の準備があります

心の準備があります

信幸は「無性に、お主の笑った顔が見とうなった。どうか笑ってみては貰えぬか」と攻撃の手を緩めません。
案外に信幸の強みは、こういった根気強さと忍耐強さにあるのかもしれません。
家康の家来になった時にも、家康自身が苦労人だった事もあって信幸が評価された面もあるのかもしれません。

稲は信幸の続く攻撃に背を向けてこそいますが目を泳がせて「笑えぬことがなければ笑えませぬ」と動揺を隠し切れないままにつっぱねます。
そこで信幸は「こしょこしょこしょ」等と擬音を口にしながら稲の背中をくすぐりだしました。
するとどうでしょう!!
稲に表れていた動揺の影は微塵も見えなくなり、その稲が向けた氷の視線によって種火のようだった信幸の炎も冷や水をぶっかけられたかの如く消え失せてしまいました。
無念です。信幸が生粋のマゾヒストならご褒美だった筈ですが、それ程では無かった事まで判明してしまいました。
信幸は昌幸に付いて京に上った時に芸者遊びでも覚えちゃったんですかね?こしょこしょ攻撃が出るまでは悪くない流れだったので残念です。

信幸「こしょこしょこしょこしょ・・・」

信幸「こしょこしょこしょこしょ・・・」

お気は済まれましたか?

お気は済まれましたか?

バキッ(心の折れた音)

バキッ(心の折れた音)

その後、信幸はおこうの部屋を訪ねると、パンドラの箱に残った最後の希望のような炎をおこうにぶつけるのでした。
因みに、おこうは後の文禄4年(1595年)に信吉という男児を生みました。

俺にはオマエしかおらん!!

俺にはオマエしかおらん!!

アレーッ

アレーッ

沼田は今日も平和です。

一方上田城では松と茂誠が無事に再会を果たし仲良し夫婦復活です。
ついでに茂誠は岩櫃城の城代になることも決まりました。

仲良し夫婦

仲良し夫婦

25話「別離」という暗いトーンの中で真田家に関しては明るい色調ですが、これも秀吉の天下統一によって齎された面が大きいように思えます。真田家はこれから時代の激流の中に巻き込まれていく訳ですが、せめて一時の平和を楽しんで欲しいなぁと思います。

平和とは良き事かな

平和とは良き事かな

続きます。

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