今回は番外編として片桐且元と薫のクッキング講座です。
公家の出である薫が明国から効き目あらたかな薬草を手に入れましたので、病床の鶴松様に献上する為に煎じたいと思います。
本日ご案内するのは、
公家の出で料理には一家言お持ちで、料理を作る下女にいちゃもん付け続けて数十年の薫先生と、やらかした数なら人並以上、やること為すこと全て裏目でお馴染みの且元助手の二人で煎じてみたいと思います。
こんな事は且元がやらなくても、部下にでもやらせれば良いのではと思いますが大事な鶴松様の為です。
これでまかり間違って全快でもしようものなら昨日までの部下が明日はため口を叩いてくる可能性がありますからね。
且元自ら作業にあたります。
どうせ作って持って行っても光成あたりに「こんな得体の知れぬものを鶴松様の口に入れられる訳がなかろう」と断られる気もしますし、もし口に入れたとしても鶴松が亡くなったら且元のせいにされるのでは?という無粋なツッコミはここでは行わない事にします。
手順1
先ず薬草を鍋でコトコト煮込みましょう。
温度調整が難しいようです。
薫先生が火吹き竹で火力を強くします。
顔に炭が付く事は気にも留めないのがポイントです。
どうしても気になるお洒落さんなら「ワイルドだろぅ」とでも言っておけば良いのではないかと思います。
薫先生が頑張って火吹き竹で火力を強めてくれました。
手順2
煮込んだ薬草をざるで漉します。
通常、ざるで漉すというのは汁と具をボウルの中にいれた笊に流し込んで、
笊を引き上げることで具を除いた汁を得る事です。
例えば、煮干しのだし汁を作る時によく使う手法です。
但し、鍋の温度が非常に高くなっていますから火傷に注意です。
男性がいる時は、力のある男性に任せた方が無難です。
助手の且元が鍋の薬草を漉してくれました。
手順3
煎じた汁を冷まします。
且元はざるに流し込んで汁は流して捨てたので、
継続不可能となりました。
おしまい。
と、思っていたら薬草が少しだけですが残っていました。
今度は汁を捨てないように同じ手順を繰り返します。
手順3からは時間がありませんので、
ここでの詳しい手順は簡略化します。
薬草を煮詰めて漉して、
え~、汁を冷ましてアレしてコレして、
こうすると出来上がりました。
早速、昌幸が試食します。
「うむ、苦くない。これなら鶴松様もお口に入れて下さるだろう」
と出来上がりは上々の評価を得る事が出来ました。
問題があるとすれば、昌幸が試食で食べたのが作った全てだった事だけです。
「儂が健康になってどうするんじゃ!」
おまけ
今回は且元をいつも優しく見守る平野さんが都合により参加できませんでしたのでゲストでお呼びしました。
おしまい。