真田丸感想26話「瓜売」⑥去る者とやって来る者と

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前回はやつし比べで演目が秀吉と被った昌幸が不貞寝するという瓜売りだったのですが、今回は幸村が歯噛みして秀吉の瓜売りを見ていると昌相より祖母のとりが危篤である事を伝える文を手渡されます。

これは一大事と幸村はとりの見舞いに帰る為、秀吉から帰郷の許可を得るため且元に口添えを頼みます。
且元は「今は朝鮮との戦闘の最中、太閤殿下がどう思われるか」と言い、幸村は「それ故に片桐様にお口添え頂きたいのです」と頼みます。
すると秀吉が瓜売りの口上を口ずさみながら戻って来ました。
幸村と且元は伏せて迎えます。
秀吉は腰かけると幸村の様子を見て「どうした源次郎」と声を掛けます。幸村は且元を見ますが「自分の口から申せ」と言います。口添えをする気はないようです。本当に使えない親父です。
且元を知れば知る程に平野が且元を蔑む気持ちが分かる昨今です。
仕方なく幸村は秀吉にとりが危篤である事を伝え見舞いの許可を願います。
「言って来るが良い」意外にも秀吉はあっさりと許可を出します。
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どうやら秀吉も去年に母親である大政所の死に目に会えなかったことを悔いていたようです。
「しかし真田が途中で帰ったと知れたら兵の士気が下がります」と且元が先程は猿回しで猿の一匹にも言う事を聞かせることも出来なかった癖にいっちょ前の口を言うと秀吉は「もうとっくに士気など下がっておるわ」と言い、その手に持っていた瓜を床に放ります。
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場面は上田城へと移ります。
とりが病に伏せっており、周りを真田の一族が見守ります。
稲も遅れてやって来ましたが部屋の敷居を跨ごうとしません。
薫に入りなさいと促されてようやく傍へと行きます。
涙の跡が見える目をしたこうは敷居の外から稲の姿を見上げます。
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幸村の娘であるすえも堀田作兵衛に連れられてやって来ます。
幸村は久方ぶりに見るすえを抱き抱えようとしますが、すえは嫌がって作兵衛のもとへと行ってしまいます。
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「すみません」と謝る作兵衛に「長らく会っていないのだから仕方ない」と幸村は言います。幸村に怒っている様子は見えず、すえを見つめる瞳は優し気に見えます。今は亡き梅の面影でも見出していたのでしょうか。

とりが意識を戻し「寂しいのは御免じゃ、明るく見送れ」と口にします。それを聞いた幸村が「今から父上が取って置きの芸を披露して下さいますよ」
と無茶振りをします。昌幸は立ち上がり「では、瓜売りを」と始めると、それを聞いたとりは小さな声で何事かを呟きます。幸村が耳を近付けると「うるさい」と言っていました。

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父上、うるさいそうです。

う、る、さ、い、そうです。

う、る、さ、い、そうです。

幸村が昌幸に「うるさいそうです」と伝えると「えっ」「うるさいそうです」と幸村は大事な事なので二回言います。昌幸は黙って座ります。
とりは安心したのか再び目を瞑ると力が抜けたのか首ががくりと傾きます。真田家一同が婆様と近寄ります。

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武田信玄さえ一目置いたという名将、真田一徳斎、その妻おとりは・・・とナレーションの途中で「ちと、早すぎたぁ」と目を開きます。生きてました。
とりは周りの力を借りながら立ち上がると「兄弟ふたり付いておいで」と言い、昌幸と信尹が「はっ」と答えると「おまえたちに言いのこしたことなどない。そっちのふたり」と幸村と信幸を連れて部屋を出ます。

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とりは二人にこれから真田を率いて行くのは幸村と信幸であること。
たとえ離れていても真田は一つであること。
二人に真田とこの地を守り抜けと言います。

信幸は「泰平の世に我らは何をすれば良いのか、婆様に聞いてくれ」と幸村に依頼します。そうでした。なぜか婆様は信幸の声が聞こえ辛いのでしたが、それを聞いたとりは「聞きたいことがあれば自分の口で尋ねよ」と言います。どうやら信幸の声は聞こえていたようです。
信幸が再び問い掛けます「婆様、戦の無い世の中で我らが為すべき事は」
とりは「婆は先の事など読めぬ」と答えます。

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続いて幸村が問います。
「我らがは生まれて来るのが遅かったのでしょうか」
「人は誰も定めを持って生まれて来る。遅いも早いもない。己が定めに気付くか気付かぬか」とりは信幸と幸村の二人に言い聞かせるかの様に答えました。
信幸は黙って頷きます。

「見ておるぞぉ、婆は」とりはそう言うと外を見やり「怠るな」と言うのでした
幸村と信幸は「はい」と答えます。

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文禄2年8月1日
とりは子供と孫に看取られながら生涯を閉じました。
現在は真田の菩提寺である長谷寺に眠ります。
戒名は恭雲院。

そして8月3日
大阪城で茶々は秀頼を生みました。

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真田丸第26話「瓜売り」終了。

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