真田丸感想28話「受難」⑤秀次切腹の後

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前回、秀次が高野山の青厳寺で切腹しました。

それを聞いた秀吉は「どれだけ儂が目を掛けてやったと思っておるのだ。人の情けを踏み躙りおって」と絶叫します。
傍では寧々が倒れ伏して涙します。その前に秀吉は跪き「儂は精一杯の事をしてやったな」と言い、寧々は、はいと答え「それを奴はこんな形で返して来おったわ」と秀吉が言うと寧々は頷き「左様です」と答えますが「なれど」と秀吉の腕を掴み寄ろうとしますが「悪いのはあいつじゃあ」と後ろずさり再び絶叫します。
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秀吉は立ち上がると寧々の止める声も聞かずに光成を連れて部屋を出て廊下に出ますが、数歩ばかり歩いた所で寧々に振り返り「儂を怒らせたら、どんなに怖いか孫七郎に見せてやる」と言って立ち去り、寧々は「あの子はもう死にました」と秀吉の背中に叫びますが振り返ることはありませんでした。

廊下を歩きながら光成に秀吉は「秀次は謀反が発覚して、儂の命で腹を切ったことにする。首は三蔵河原に晒せ、妻と子供は悉く殺せ」と命じますが、光成は立ち止まります。それに気付いた秀吉は光成に振り返り「謀反人の身内じゃ、当然であろう」と言いますが光成が何も答えられずにいると「何だ、その顔は。おまえに出来ないのなら儂が直々にやるまでだ。いつもの儂と思うな」そう言うと、その場に立ち尽くす光成を後に残し進んで行ってしまいます。

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そして三条河原に秀次の首は晒され、先ず子供たちが殺されました。秀次から最も寵愛を受けていたと言われる前大納言菊亭晴季の娘である一の台も北の政所が助命を願いましたが許されず殺されました。最上義光の娘である駒姫は、上京したばかりで寝所にも入っていないと家康と前田利家等で助命を願いましたが処刑されました。
姫君、側室、侍女、乳母たち39名が斬首とされました。
これを見物した者は余りの残酷さに見物したことを後悔したといいます。
遺体は一つの穴に埋められ、その上には首塚が作られますが「秀次悪逆」の文字が彫られました。人々はこれを「畜生塚」「秀次悪逆塚」と呼んだと言います。

次には聚楽第が破却され、以前に秀次が治めていた際の居城であった近江八幡山城も破壊されました。
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取り壊される事となり人の姿も疎らとなった聚楽第に残る且元が「太閤殿下が分からなくなってしまった。ここまでせねばならなかったのか」と言い、秀次の痕跡を全て無くしてしまうつもりだと幸村に嘆きます。
人も少なくなった聚楽第の中で幸村は掛け軸が動くところを見掛け、隠し扉を見つけ出して開きます。その先には十字架の掲げられた祭壇が飾られ、その隅には震えるたかがいました。
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幸村は光成にたかのことを相談しますが、秀次の実の娘を太閤殿下が許すとは思えないとにべもなく言います。幸村は策があり、光成に一つだけ動いて欲しいと頼みます。
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秀吉は中庭に面した縁側に座り込み、空を見上げて秀次の死を嘆き「孫七郎。一人前の男にしてやりたかった」と泣き「一言も相談せず、勝手に腹を切りおって」と更に泣き続けます。
先程から傍に控える幸村に秀吉は「して、何用か」と聞きます。
幸村は平伏した姿勢で吉継の娘との婚儀を受けると伝え、秀吉は光成に話を進めさせると答えます。
加えて幸村は側室を迎える許可を願い、秀吉は了承します。
秀吉は側室に迎えるのは誰だと問い、幸村は秀次の娘のたかであると答えます。
秀吉は立ち上がり「ならぬ」と怒鳴りつけますが「どうか、お許し下さい」と幸村は平伏して見上げた姿勢のまま気合の籠もった声で食い下がります。
二人の間に沈黙が流れます。やがて秀吉は目に涙を溜めたまま「誠に、その娘と思い合うとるのか」と問い、幸村は「刑部様のご息女共々、一生、手を取り合って生きていく積もりでございます」と答えます。
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それを聞いた秀吉は一粒の涙を流し「おまえも隅に置けんな」と言い、聞いた幸村の口元が僅かに緩みます。秀吉は「孫七郎との娘の間に、もし男子が出来たら、殺せとは言わん。直ぐに仏門に入れろ」と許しを出し、幸村は「ありがとうございます」と答えると平伏して頭を下げます。
秀吉はゆっくりと幸村に背を向けて、今度は中庭の景色を眺めるのでした。
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秀次の遺児は、他に淡輪 徹斎の娘お菊は祖父の弟の子に預けられて助かり、後に梅小路家に嫁いだ娘はたかの姉だと言われています。

また、秀次の首塚は後に鴨川の氾濫によって流されますが、慶長16年(1611年)の河川改修の折に石版を発見した角倉 了以が瑞泉寺を建立し、「悪逆」の文字を削り供養塔として再建されました。

そして寝所にいる秀吉はうなされて目を覚まします。
太閤秀吉に死の影が見え始めます。
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真田丸第28回「受難」感想おわり。

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