真田丸感想29話「異変」①幸村と春の祝言


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前回の秀次の死の後、秀吉は伏見に政治の拠点を移しました。併せて大名たちの多くも伏見へと移りました。

そんな中で幸村は吉継の娘、春と祝言を挙げました。
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幸村が昌幸と信幸に祝言を挙げたことを報告をすると昌幸は「これで本多忠勝と大谷刑部が身内になった」と喜びます。更に「いま真田が戦をすれば、必ず勝てる」と物騒なことを言い出しますが幸村が「春の支度が整い次第。皆様にお引き合わせ致します」と遮ります。どうやら幸村の望むものは平和であるようです。
信幸は「その前に父上。ひとつ伺って置きたい事がございます」と薫が菊亭春季卿の娘というのは間違いないのか昌幸に問い質します。これには幸村も黙って昌幸を注視します。
昌幸は観念したのか手招きをして二人を近くに寄らせます。
昌幸は低い籠もった声で「薫は菊亭春季卿の娘ではない。侍女だ」と打ち明け幸村と信幸の二人は驚いた顔を見合わせます。

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「俺、公家の血が入ってるんだぜって友達に自慢しちゃってるよ」「私もです。兄上」

昌幸は薫との馴れ初めについて語ります。
・ 昌幸は武田信玄と同じように公家の娘を娶ろうとした
・ 昌幸が公家に掛け合ってみるが相手にされなかった
・ 薫だけが反応した
・ 薫は菊亭春季卿の母の侍女だった

因みに、武田信玄は公家の三条家から娶っています。菊亭家は三条家と同格と言われており、当時は武田の下級家臣であった昌幸と菊亭家の娘を迎えるのには矢張り無理があります。

幸村は「私たちが知っていると母上のお耳に入ったら、母上も居た堪れないでしょうね」と言うと昌幸が「その前に儂が殺される」と意外に恐妻家な面を見せるのでした。

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真田家に春が挨拶にやって来ます。
「不束者ではございますが、行く末長くよろしくお願い申し上げます」と春は挨拶し、幸村と共に頭を下げます。
薫は春のことを気に入った様子で良い嫁を貰ったと喜びます。
「あなた春殿のことお気に入りでしょ。分かりますよ」と薫が言うと幸村と春の二人ははにかんで顔を見合わせます。「なぜ分かるのじゃ」と昌幸が薫に聞くと、顔の辺りを手で曖昧に指して答えないでいると隅に控えていたおこうが「確かに梅様に似ていらっしゃいます」と言うと「おこう」と大きな声で信幸が押し止め、おこうと薫がしまったという表情を浮かべます。それを聞いた春は「お梅様というのは」と幸村に聞くと幸村は笑顔で後でゆっくり。と収めようとすると、信幸が「春殿。妻の稲じゃ」と連携して話を逸らしに掛かります。
春は律儀に「稲様、良しなにお願い申します」と稲に挨拶すると、稲は「因みに私は、前の奥方様に似ているのですか」と春ではなく信幸に向いて答えます。思わずおこうもその後ろから信幸を覗き見ます。言われた信幸は目を数回瞬かせると、視線を幸村に向けますが、幸村は視線を逸らします。
春は二人の様子を見て何事かを察したのか「母上はお公家の出とお伺いしました」と薫のことを話題にします。なかなか機転の利く嫁です。
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薫は「父は菊亭春季卿です」と自慢気に教えますが春は「春季卿は流罪、親類縁者に至るまで悉く罰せられたと聞きました。よくぞご無事で」と言うと、少し顔を逸らして考えてから「早く嫁に出されたのが良かったようじゃな」と薫は答えます。

うん。春。その話はこの辺にしておこう

うん。春。その話はこの辺にしておこう

信幸は昌幸と顔を見合わせてから「今日は飲みましょう」と言うと、それに幸村も同意します。昌幸も「今日は飲もう」加わってきました。取り敢えず酒を飲んで勢いに任せる事としたようです。
薫は幸村にきりは呼ばなかったのかと聞くと「声は掛けたのですが・・・」と答えます。

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きりは秀次から贈られた聖母マリアの板絵を眺め、一人ため息をついていました。

因みに後世に残された真田家が関係した編著で薫は菊亭春季卿の娘とされていますが、やはり歴史家によってそれは明確に否定されています。薫のそれは部長が明らかにカツラだけど、皆それに気づかぬ振りをするような扱いだったのかもしれません。

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幸村と春が寝床に着く時に幸村は春に言います。
「以前、妻がいた。それがお梅だ。徳川との戦で命を落とした。無論、そなたの事は大切に致す。しかし、私はお梅の事を決して忘れる事はない。つらいことかも知れぬがそれは承知してほしい」と言うと春は「正直に打ち明け下さり、嬉しゅうございます」と答えます。そして二人寝床に着くと「手をつないで宜しいでしょうか」等と春は聞いて来るのでした。幸村はそれに応えます。
春の強かな試合運びを見ていると確かにお梅を思い起こさせます。後はお梅との間に子供がいることを伝えなくて良いのか?と思うのですが、これは後のお楽しみに取って置いてあるのでしょう。

因みに春への人物評ですが、
あれは苦労するぞ、今に分かる(光成談)

幸村先輩はきりの鬱陶しさに慣れていたのでセーフでした。
まぁ、薫の出自の件でハラハラさせられてはいましたが

お主、苦労するぞ

お主、苦労するぞ

私とお梅ちゃんの良いところを全て兼ね備えている(きり談)

きりの遠慮なく物を言う点とお梅ちゃんの控えめでありながら押しが強い点がそうなのでしょう。しかし遠慮なく物を言う点については三成から苦労するぞと言われている点なので、そこを長所と考えるきりの独り身生活はもう暫く続きそうな気がします。

良いとこ取りね

良いとこ取りね

続きます。
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