真田丸感想33話「動乱」⑤三成を助けたいと願う人

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前回では三成と清正の物別れが決定的なものとなり、仲間からも苛つくと嫌われ始め、おまけに三成が細川忠興を仲間に引き入れるべく説得に向かった事で逆に徳川陣営に付く決断をさせるなど嫌われる事この上ないといった状態の三成でした。

今回は、細川が徳川方に付いた事を確認した幸村は真田屋敷へと向かい昌幸と話します。
幸村は伏見を騒がせる家康襲撃事件の全ては昌幸に掛かっており、兵を出して下さいと頼みます。
昌幸は「儂が石田治部に加勢して何が変わる」と聞くと幸村は「石田様にではなく徳川様にお付き頂きたいのです」と頼みます。
つまり幸村は信頼する昌幸が徳川に付けば、今回の戦に勝ち目は無いと諦めると考えていることを説明します。幸村の気持ちは「石田様を御救い頂きたいのです」という言葉の通りだと思います。
昌幸は「そういう事かぁ・・・」と言うと、伏見の戦力分布を碁石で置いて示した地図の真田屋敷に置かれた白い碁石を徳川屋敷に置きます。
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昌幸が徳川屋敷へ行く事となりました。

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大谷屋敷では吉継が傍に付いている者に手伝わせて苦しそうに呻きながら病身の身体に無理矢理に鎧を身に着けさせます。
そんな所へ三成が現れます。
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吉継は「治部殿。泣いておるのか」と声を掛けます。三成は「お体を案じ、あえて今まで声を掛けませんでした。だが、やはり持つべきものは、やはり友」と喜びの余り目を滲ませて言うと吉継の前に跪き「今こそ大谷刑部の力が無くてはならぬのです。体がきつければ輿を用意させましょう」と言いますが、吉継は目を瞑り三成を見ないようにしながら「治部殿。勘違いするな。私がこれより参るは」そう言って目を見開くと「徳川屋敷だ。内府殿から書状が届いた。太平の世に逆らう不埒者が徳川屋敷の襲撃を画策しているという。是非とも警護に加わって欲しいそうだ」と言うと三成は「気でも触れたか」と驚いたように言いますが「お主は間違っておる。徳川内府が要となって秀頼様をお守りしていく。それ以外に豊臣の世を守る道はない」そう言うと三成は吉継の眼前に寄ると「ここだけの話として欲しい。太閤殿下は亡くなる直前に私の耳元で言われたのだ。家康を殺せと」と打ち明けると「死を前にした老人の世迷い言に振り回されるな」と吉継は渾身の力を込めて三成に言います。「今の言葉、刑部殿とはいえ許さぬ」と言いながら三成は立ち上がります。吉継の後ろに控える兵が三成に打ち掛かろうとしますが吉継は手でそれを制止します。
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立ち上がる三成と正面で向き合いながら吉継は「徳川内府を殺して、その後はどうする。お主は自分が政の要となる積りか」と問い掛けると三成は「他に居らぬならば」と答えますが「お主に人が付いて来るのか」と更に吉継が問います。「やってみねば分からぬ」と三成は答えますが「ならば今宵。どれだけの大名がお主に従った。徳川屋敷は既に大名達で溢れておる」と吉継が言うと三成は何も言い返せず傷ついた表情を浮かべます。吉継は呻き声を上げながら立ち上がると三成の肩に手を置き「まだ間に合う。いま兵を引けば咎められる事はない」と言いますが「もはや手遅れじゃ」と三成は言います。吉継は「お主を咎める者が居れば儂が抑える」と返します。
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三成は口を固く引き結ぶと肩に置かれた手を強引に引き剥がします。
三成は吉継に「これまででござるな」そう言うと立ち去ります。
吉継は三成の背中が見えなくなった後も立ち尽くします。
吉継は気付いているでしょうか、最後の儂が抑えるという言葉が吉継を巻き込んではならぬと三成に決断させた事に。
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吉継と幸村の行動の思いは共通しています。
三成を助ける事です。
あれだけ周囲の人間から嫌われながら、その一方で助けたいと願う人間がいる。これは三成が今まで取って来た行動の評価で有り、彼の持つ人間的な魅力の証左であるのかもしれません。

真田丸33話「動乱」感想つづきます。
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