真田丸感想39話「歳月」③流石の猿飛きり攻略に失敗すの巻


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前回、薫は遂に昌幸と会えないままにこの世を去りました。

慶長十六年(1614)秋

内記と大助は囲碁を打ちます。大助も随分と大きくなりました。
内記が打つと、暫く沈黙した後に大助が「参りました」と言います。
内記は「勝った。弱いですなぁ、若は」と言って笑うと、手元にあった帳面に勝敗を付けます。見る限りでは大助が内記に勝った記録は残っていません。
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どうやら昌幸が亡くなった後は失意に沈んでいた内記ですが、大助の傅役となったことで気持ち良く囲碁で勝てる相手が見つかった事が嬉しい様です。内記が大助に容赦がないのは敗北の悔しさからも学ぶものがあると考えてのことか、それともしたら単純に囲碁友達が欲しかっただけなのかどうかは不明です。

ここをこうして、アレをああして、これをどうにかするのですよ。皆さん。

ここをこうして、アレをああして、これをどうにかするのですよ。皆さん。


きりの方は村の女房連中に縫物を教えています。こちらは成長した梅にやらせて見せて、教わっている女房連中も、それに倣うというやり方を取っているようです。
きりは「はい、まずは針に糸をクルクルクルと巻き付けて、シュッと抜いて、ポチッと止めたら、これを裏からツ~ッと突き刺して、表からプスッと刺す」と説明します。
どうやらきりは長嶋監督のような感覚派の天才であるようです。
そして天才の事を理解できる凡人は少ないのは世の常です。教わりに来ているも女房連中もご多分に洩れず分からないという顔をしていますが「さあ」ときりは声を掛けて手を動かさせるのでした。

貴様等は何れ真田忍軍の柱となっていくのだ。

貴様等は何れ真田忍軍の柱となっていくのだ。


佐助の方は、村の子供たちに忍者教室を開いています。
村の子供たちは将来は忍者になるとでも言うのでしょうか。絵を教えた方が百倍くらい良いのではないかと思うのですが、子供の親達からすれば手間の掛かる小さな子供たちを預かってくれるという事で重宝しているのかもしれません。そう考えると絵画教室だと子供たちが大人しく座っていられなくても手裏剣を投げる順番待ちは出来るということで、結局は忍者佐助幼稚園へと落ち着くのかもしれません。

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幸村は畑に水を撒きます。
そこにきりが通り掛かると幸村は「裏山で良い湧き水を見つけた。これで畑が枯れる事もない」と話し掛けます。きりは「兄は九万五千石の大名で、弟はちっぽけな青物畑で汗水たらす。その差はいかに」とこぼしますが幸村は「分相応というものさ」と言い畑に向かうと、湧き水を引く為に竹で組んだ水路が崩れます。
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急いで幸村は水路に向かうと「ちょっと作りが甘いんじゃないですか」と助けに向かうと「きり、ちょっと、そこ縛ってくれ」と手伝わせて一緒に修理を始めます。

大八、あの女の顔をよく覚えておくのよ。

大八、あの女の顔をよく覚えておくのよ。


その様子を子供を抱えた春が見ます。子供の耳に「父上様・・・」と言い呼び掛けるように仕向けます。春の不穏な雰囲気に気付いたきりは自分でやって下さいよと言って、その場を引き上げます。春は幸村に「兄上様から荷が届きました」と知らせます。

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兄、信幸から届いたのは信州名物のそばでした。幸村はそばの中に手を突っ込み中に何も入っていないのを確認すると「今月もそばか・・・」と一人つぶやきます。春も「どういうおつもりなんでしょうか」と聞きます。幸村は「ひもじい思いはさせぬと兄上は約束された。こういう事ではなかったのだが・・・」と兄の一休さんのような仕送りに戸惑います。春は現実問題として「大助も大八も朝夕そばがきばかりでは育ち盛りだというのに心配です」と幸村を気遣いながら意見します。幸村は顔を伏せて考え込むのでした。

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きりは佐助の家に行くと佐助の描いた絵を眺めます。その中にはきりの描かれたものが有り、それにはきりの心を動かすものがあったようです。
そんなきりに佐助はお茶を出します。

僕も一緒に飲まれたいです

僕も一緒に飲まれたいです


お茶を飲むきりの姿を佐助はじっと凝視します。それにきりが気付いた様子を見せると佐助は慌てて刃物を研ぎ出します。
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佐助は話題を無理矢理探し出すと「源次郎さまは、どうお考えなんですかねぇ。このままここで終わるお積りなんでしょうか」と言って自分で気付いたように「まだ、そんな歳じゃねえでしょう。お若いのにもったいないですって」ときりの言葉を待たずに話を進めると「俺、あの人が本気出すならやりますよ。何処まででも付いて行きますよ」と唐突に決意を語り出すと、いつもは勝手にペチャクチャと要らぬことを喋るきりですが、佐助の一人語りには何か関わっていけないものを感じ取ったのか黙って頷くのみです。
佐助はエンジンが掛かったのか「俺、あの人を見てると何か、もうイライラしちまうんだ」そう言うと舌打ちをして「兄貴なんかに負けちゃ駄目だっての」と激しく自分の言葉に頷くと併せて刃物を研ぐ音も早くなります。流石にきりも刃物を持って一人劇場を展開する人間に逆らってはいけないと思ったのか黙ったままで聞いています。昔からこれが出来ていたら幸村と初めに結婚したのはきりであったかもしれません。
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そうして横目できりのことを見た佐助は、今度は下から覗き込む姿勢を取ると「ここだけの話ですが、あそこの兄貴。真面目なだけで糞面白くもないじゃないですか。一所懸命なのは分かるけど人としてつまらなねぇですから。一緒にいると三つ数える間に飽きちまうんだ」と言うと、きりは何を言っているんだこいつはという表情を口元に浮かべます。
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それに佐助は気付かずに立ち上がりきりに背中を向けると「源次郎様にはもう一度。日の当たる所に出て行って頂きたいんですよ。ここで一生を終える方じゃねぇ」と言います。きりは外から誰かが来るのを見つけます。
佐助の一人劇場は尚も続き「あの、くそ面白くもねえ兄上があんな良い思いしてるってえのに」と続けていると「佐助、ちょっといいか」と幸村が入って来ます。
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すると佐助は目にも止まらぬ速さで膝を付くと「はっ」と下卑た笑顔で答えます。
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後に猿飛佐助と称され真田十勇士に数えられる英雄の姿をきりは唖然とした表情で見るのでした。

真田丸39話「歳月」感想つづきます。
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