真田丸感想41話「入城」④幸村の入城


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前回、九度山にいる幸村達が脱出しました。

脱出先の宿とする屋敷で幸村は家中の者達に「明日、大阪城に入る」と告げます。内記は「夜の内に入る訳にはいきませんか」と妨害される危険性の少ない方法を提案しますが「どうせ大阪城に入るのなら白昼堂々と行きたい」とこれを断ると「はったりかませましょう」と更にきりが大阪城に入ってからの影響力を持つ為にもそうしようと幸村の考えを支持します。
春は「城に入った後はどうするのですか」と聞きます。幸村は「向こうの様子が分からないので何とも言えないが、戦の始まる前に、お前たちは難の及ばぬ所に逃がす積りだ」と答えます。春が「私も戦います」と言うと「それはならぬ」と幸村は声を荒げて春の申し出を断ります。幸村らしからぬ口調に春を含め周りの人間も驚きます。これには幸村自身も驚いたのか次は声量を抑えて「それだけは」と掠れた声で言います。春が何も言えないままでいるときりが「お任せ致しましょう」と春に声を掛けます。春は幸村に無言のまま視線を向けますが、幸村は直接それを受け止めることが出来ず視線を逸らしてしまいます。
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屋敷の縁側では佐助が見張りを兼ねて一人で忍び道具の手入れをします。その後ろを「おいでやす」と声を掛けて布団を抱えた男が通ります。佐助は男に「待て」と声を掛けます。男が立ち止まると佐助は手に持った棒手裏剣を投げつけますが、男は布団でそれを振り払い庭に飛び出すと同時に早変わりによって着物から動き易い軽装になりご丁寧に草鞋まで履いています。佐助は短刀を抜いて男の前に飛び出して行く手を遮ると手にした短刀を右斜め上段から切り付けます。相手はこれを躱して佐助の背後に回りこみます。佐助は次に返す刀で首を薙ごうとしますが、これは相手がしゃがんで躱すと手にメリケンサックから針の伸びたような鉄甲を付けて佐助を突いて来ます。佐助は身体ごと回って相手の力を受け流すと伸びきった相手の手首を左手で掴み、数瞬、押し引きの駆け引きをして相手を引き寄せると同時に右手の短刀で腹を薙ぎに掛かりますが、相手は左手で佐助を僅かに押し返すことで躱します。佐助が攻撃の勢いのまま背中が向いた所を、相手は再び突こうとしますが、佐助は一回転して向き直ると相手の伸びた拳を再び左手で受け流して手首を掴み押し返す勢いのままに上段から短刀を振り下ろそうとしますが、相手はこれを受け止めて佐助の腹を蹴り飛ばします。佐助が腹を蹴られた衝撃に苦しそうな表情を見せた所へ相手は再び突き掛かろうとしますが、佐助は回転しながら距離を取りながら向き合い、突きを正面からのものとして上体を反らして躱し、相手の手首を押さえると、押さえた左手を軸として回り相手と背中合わせとなると逆手に持ち直した短刀を突き立てようとしますが、相手は佐助の突き刺そうとする手首に左手の手首を合わせて勢いを殺し刃の部分は鉄甲が防ぎます。
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佐助はこれを強引に押し切ろうとして、じりじりと押していきますが、相手はその力を利用して佐助を跳ね除けます。体を横に向けて二人は向き合うと、佐助は短刀で首を掻き切ろうとしますが、相手は刃に鉄甲を当てて打ち落とすと、佐助は牽制に何もない中段を突いて相手の動きを止めて今度は大上段から刃を振り下ろそうとします。相手はこれに手首を合わせて止めると、右手の拳から伸びた針を突き刺そうとします。これは佐助が左手で掴み押さえます。埒が明かないと二人同時に飛び退るかに見えたのですが、相手は後ろに飛ぶと見せ掛けてその場で一回転すると佐助の腹に拳から伸びた針を突き刺します。が、その針の先には身代わりとなった紙人形が突き刺さるのみです。相手が困惑してそれを眺めているその上空から佐助が切り掛かり、相手が防いだ所で「佐助」と騒ぎを聞き付けた幸村が駈け付け、その後ろには内記が続きます。
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相手はこれでは分が悪いと考えたのか逃亡しようと駆け出します。これを三人が追い掛けると行き止まりに追い込みます。
佐助が「あの動きは伊賀者。徳川の手先です」と視線を相手に向けたままに言うと、幸村と内記が刀を抜きます。
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伊賀者である服部半蔵は「我に秘策あり」と言うと一回転して向き直ると、なんと全ての指の股に針が握られています。その両手を半円に回したかと思うと両手を交差させて構え「全力で~、押し通る」そう言ったかと思うと「うわ~」と叫びながら突進してくるのを思わず三人が避けます。半蔵はそのまま「うわ~、うわ~」と叫びながらそのまま何処かへと走り去って行きました。

何だったんだアレは?

何だったんだアレは?

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大阪城では秀頼に大野修理が幸村が本日に入城して来る事を報告します。
秀頼は早く会いたいものだと、この報告を喜びます。
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大阪城に入場した幸村は登録所を訪れると「真田左衛門佐、九度山より参上仕った」と告げます。登録人は幸村の登場に「あなたが真田殿・・・」と驚き迎えます。幸村は登録所にある真田左衛門佐信繁の記載を真田左衛門佐幸村に名前を変えたと言って訂正します。
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登録所から出ると明石全登が待っており「必ずや、ご加勢下さると思っておりました」と挨拶します。幸村は「秀頼公にお目通り致したい」と言うと「今朝からお待ちでございます」と言い全登が案内します。途中で後藤又兵衛や毛利勝永等の牢人がたむろする通路で全登は「真田左衛門佐幸村殿でござる」と幸村を紹介すると周囲がざわめきます。
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そして全登は通路に座る後藤又兵衛と毛利勝永を紹介すると幸村は「以後、お見知り置きを」と挨拶をすると再び全登の先導によって秀頼へ挨拶に向います。
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幸村が謁見する為に部屋で秀頼を待つと脇の小机の上に秀吉が嘗て鳴らしていたベルを見つけ、懐かしさを感じていると大野修理が先ずやって来ます。
修理は幸村の前に腰掛けると「大野修理でござる。お会いしとうござった」と挨拶します。幸村は「真田左衛門佐幸村。豊臣家の御為、身命を賭して働く所存でございます」と答えます。「太閤殿下恩顧の者たちが続々と集まっては来て居るが、それを率いる良き武将が揃わず弱っておった所。真田殿に来て頂ければ、これ程の喜びはござらぬ」と幸村の入城を喜びます。幸村は「因みに今、兵の数はどの位でございますか」と現状を聞くと「雑兵も加えれば凡そ十万」と教えます。「それは頼もしい」と幸村が言うと「その全てが真田殿の兵とお考え下さって結構。存分にお使い下され」と伝えます。これに幸村は小さく頷くと、秀頼がやって来ます。
秀頼は腰掛けると「左衛門佐。面を上げよ」と命じて幸村の顔を上げさせます。
秀頼は「私を覚えておるか」と尋ねると幸村は「勿論でございます。拾様と呼ばれていた頃から存知上げて居ります」と懐かしそうに答えます。秀頼も「私も、お主を覚えておる。、また会えて嬉しいぞ」と幸村との再会を喜びます。幸村は「嘗て私は、この大阪城で、太閤殿下に息子のように可愛がって頂きました。今こそ、その恩返しの時と考えます」と秀吉からの恩を語ります。秀秀頼は「上田城に籠もり、二度に渡って徳川勢を退けたというの、まことか」と幸村の力を確かめようとします。横から修理が「殿、それは左衛門佐の父。真田安房守」「私でございます。世間では父、安房守が采配を振るった事になっておりますが、実を申せば徳川を打ち破ったのは私。父は黙って見守るのみでございました」と修理の訂正を途中で遮ってはったりをかまします。秀頼は感嘆して「此度も是非、徳川相手に縦横無尽に戦ってくれ」と期待します。幸村は「早速でございますが、一つ伺いたい事がございます」と畳み掛けようとすると「真田殿。詳しい話はまた後で」と修理が止めようとしますが秀頼は「構わぬ。申してみよ」と幸村に話を続けるよう促します。
幸村は「集まった兵は十万と伺いました。となると最も大事なのは兵糧でございます」と話すと、秀頼は修理に兵糧の状況を尋ねます。修理は「太閤殿下が蓄えておられた金銀を使って大阪に入る限りの米を買い集めております。ご心配には及びませぬ」と幸村の心配が杞憂に過ぎないと答えますが幸村は「足りませぬな。直ぐに堺を押さえましょう。堺の港を諸国からの兵糧の仕入れ口と致すのです。それから大阪にある徳川方の大名屋敷にも兵糧米が蓄えてある筈。これを全て取り上げましょう。それだけでも十万石を越える米が手に入る算段」と考えを述べます。以前の幸村なら人の米を勝手に取るなどと言いそうにはなかったのですが、これも九度山の蟄居生活での変化であると言えるのかもしれません。実際に徳川方に付いたとは言え、豊臣への恩義を感じる者は多く、福島正則も大阪屋敷から米などを取り上げられても何も言わなかったそうです。ちょっとした罪滅ぼしの気分であったのでしょうね。
秀頼は幸村の策に「真田が来てくれて良かったのう」と喜びます。修理も「左様でございますな」と答えて横の幸村を見ます。
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その後、幸村は大蔵卿局に大阪城を案内されます。大蔵卿局は歩きながら「あなたと歩いているとあの頃に戻ったようです」と昔を懐かしみます。幸村も「太閤殿下と過ごした、あの日々が、まるで夢のようです」と答えると「石田治部も大谷刑部も加藤肥後も、皆、死んでしまいました。頼りになるのは貴方だけ、豊臣の世を、もう一度取り戻すのです。お願いしますよ」と大蔵卿局は頼みます。どうやら大阪の危機は女房連中にも肌で伝わっているようです。これを幸村は「畏まりました」と引き受けると、中庭に育つ石田三成の植えた桃の木が育っていることに気付くと傍に数歩近寄り眺めます。
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その横を茶々が通ります。それを見た大蔵卿局が「お上様、左衛門佐が戻って参りました」と呼び止めます。茶々は幸村にやや小走りに近寄ると「また会えましたね。源次郎」と微笑みます。
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真田丸41話「入城」感想おわり
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