真田丸感想42話「味方」①幸村の挨拶

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前回、幸村が遂に大阪城へと入りました。

幸村は茶々と再会します。
大阪城の茶々の間へと案内されると茶々は「必ず、また会えると思っていました」と言います。幸村は「ご息災のご様子、何よりでございます」と目を細めて言って再会を喜びます。茶々は「何年ぶりとなりますか」と聞くと「十四年に相成ります」と幸村が言うと、茶々はほうっと一息を漏らして長い歳月を思うと続けて「秀頼殿に会いましたか」と聞きます。幸村は「頼もしい若武者になられて」と答えると茶々は目を細めますが「とうとう、戦になってしまいました。でも、そのお陰で貴方が戻ってきた」と笑顔になります。幸村は「戦などせぬに越した事はありません。しかし、やるとなればとことん戦う。私は勝つ為に参りました」と言います。どうやら幸村は大阪城では徹頭徹尾、はったりを利かせることに決めたようです。
茶々は「あはっ、頼もしい事」と幸村の言葉に喜びます。幸村は「必ずや家康の首を取ってごらんに入れまする」と決意を語ると、そこへ「御免仕る」と言って男が入ってきます。茶々は「有楽斎殿は存じていますか。私の叔父です。近頃は色々と相談に乗ってくれています」と織田有楽斎を幸村に紹介します。
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二人はお互いに自己紹介をします。
有楽斎は「今の世の安寧は我が兄、織田信長公と太閤殿下が築かれたもの。お二人に連なる秀頼公こそ誠の天下人でござる。三河の田舎侍の良い様にされてはなりませぬぞ」と語ると幸村は「心得て居ります」と素っ気無く答えますが有楽斎は「今宵は宴と参りましょう。名将、真田殿のご武勇の程、とくと聞かせて頂きたいものですな」と幸村を誘いますが、茶々が「叔父上、左衛門佐は城に入ったばかりですよ。今日くらいは休ませてやって下さいな」と助け舟を出します。これに有楽斎は扇子を縦に持って「これは余計なことを申した」とこれを受け入れると「真田殿が来て下されば、我等の勝利は疑いなし」そう言うと茶々と顔を見合わせて笑い合いますが、幸村は居心地が悪そうに目を伏せます。
そこへ修理が訪れると、母である大蔵卿局が「治長いかがした」と重臣である息子に聞きます。修理は「左衛門佐殿。お部屋の支度が整いましたので、これよりご案内を」と言います。幸村は「それはかたじけない」と渡りに船といった具合に「では、一先ず退散致します」と述べて退出しようとします。茶々は「一度ゆっくりと話がしたい」と希望を述べると幸村は「お召しがあれば、いつでも駆けつけます。御免」そう言うと頭を下げてその場を退出します。

馬鹿と鋏は使いようと言いましてなぁ

馬鹿と鋏は使いようと言いましてなぁ


幸村が出て行くと有楽斎から笑顔の表情を消すと手に持った扇子を懐にしまい込みながら「まっ、これ位おだてて置けば十分で御座ろう」と口にします。どうも落語家のような風情のある男です。有楽斎は本能寺の変の際に弟に切腹を勧めて、自分は気が変わって一人だけ脱出、それを京の民衆たちに「織田の源五(有楽斎の別名)は人ではないよ お腹召せ召せ 召させておいて われは安土へ逃げるは源五 むつき二日に大水出て おた(織田)の原なる名を流す」と大いに皮肉られたという素晴らしい逸話を持ち、後に大阪城には徳川の密偵の役割を持って入っていたとも言われています。その一方で茶人としての名前を残しているので、今後どういった描かれた方をするのか気になる人物でもあります。
大蔵卿局は「あまり真田を当てにしてはなりませぬ」と言います。茶々が「なぜじゃ」と聞き返すと「如才ない男であることは私も承知しております。されど、あの者に武将としてどれだけの器量があるというのか」と理由を述べます。有楽斎もそれに乗りながら「まぁ、浪人たちの間でも真田の人気は凄まじい。使い方次第といった所でござろうな」と訳知り顔で言います。
どうも真田の名声を利用したいとは思うが、実権を握られるのは困るという事情が大蔵卿局や有楽斎の言葉からは見えて来る気がします。実際に秀頼は大器ではあったものの茶々の言葉を無視できない様子が見え隠れしており、豊臣政権は二重構造になっていた点にも脆さがあったのではないかと思えます。
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幸村は修理に部屋へと案内されます。
修理は案内がてらに「堺の港を押さえる事と徳川方の大名屋敷の兵糧米を召し上げる件、直ぐに手配を致しました」と言います。渡る通路には牢人が溢れ返っています。修理は「この大阪には諸国から集めた十万人以上の兵が居ります。その全てを養い、住まいを与えるのは並みの苦労ではありませぬ」と零します。幸村は「それを一手に修理殿が引き受けて居られるのですか」と聞きます。修理は「以前ならば石田治部様や大谷刑部様がお遣りになっていたのでしょうが、今は私しか居りません」と答えると「頭が下がります」と嘗て三成と刑部の下で働き修理の苦労を理解できる幸村が頭を下げます。修理は「一人一部屋という訳にも参らず多くの者達に不便を掛けて居りますが、真田様におかれましては特にお一人部屋をご用意致しました」と皮肉を利かせて案内を再開します。幸村は「そのようなお気遣いはご無用でござる」と言いますが修理は構わずに「寝所は別にしつらえて居ります」と続けます。幸村は「困ります」と言いますが修理は「お身内やご家来衆にも出来るだけ便宜を図りました」と構わずに言います。幸村はやはり「困ります」と言いますが、修理は「秀頼公の御意に御座いますれば」と自分の立場も察して欲しいと言います。
オデ、おまえマルカジリ・・・

オデ、おまえマルカジリ・・・


そこへ大野主馬治房が通り掛り修理は幸村を紹介します。
幸村が「よしなにお願い仕る」と挨拶をすると治長の弟である大野主馬治房は首だけで礼をしますが何も言わず、代わりに額の皺が凄いことになっています。慣れて来ると額の皺の状態で治房の機嫌や状態を知る事が出来るようになるのかもしれません。きっとあの皺が消えたら死んでしまうのでしょう。修理は「参りましょう」と言って弟の対応を気にすることもなく案内を再開します。修理は一応弟の事を「愛想のない男ですみませぬ」と口でだけ謝ります。幸村が「ご機嫌が悪そうで」と答えると修理は「ああいう顔なのでござる」と言います。幸村が何気なく後ろを振り返ると治房が無言のまま幸村を見ています。
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幸村が驚き立ち止まっていると修理が「こちらです」と先を促します。幸村が案内される先を見て「お待ち下さい。この先は確か・・・」と修理を止めます。
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幸村は見覚えのある部屋へ入り立ち尽くします。そこには棚が並び、続く間の襖を開くと文机が並びます。嘗て、ここで作業に勤しんでいた者は既にこの世を去っています。
幸村は「治部様、刑部様。源次郎は帰って参りました」と挨拶します。ようやく幸村は大阪城へ戻って来た挨拶を全員に済ませる事が出来たようです。
幸村は大阪城へ戻って来たのです。

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真田丸42話「味方」感想つづく
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