真田丸44話「築城」①幸村の出城案

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前回、幸村は大阪城から打って出る戦略を提案し受け入れられますが、淀君に引っ繰り返されてしまい籠城策を取る事となります。

これに又兵衛は「どういう事だ」と幸村に籠城策を取ることになった理由を問い質します。幸村は「秀頼公、御自らお決めになられた事」と答えます。又兵衛は「あの軍議は何だったんだ」と憤ると勝永も「あんたは其れで良いのか」と幸村を煽ります。幸村は「籠城と決まった以上、考えを変えるしかなかろう」と従う意向を示します。又兵衛は幸村にこれ以上言っても無駄だと悟り「ったくよう」と苛立ちを見せると勝永は「やはり秀頼公は俺たち牢人を信じて居られない様だな」と不信感を露にします。牢人達の協力が無ければ敗北しか残されていないことを知る重成は「申し訳ござらぬ」と頭を下げます。事情に薄々ながら気付いている又兵衛は「お前が頭を下げる事じゃない」と言います。盛親は現実問題として「勝てるのか、籠城で」と聞きます。幸村は「私は、その為に此処へやって来た」と答えます。

 

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二条城
家康が火鉢に手を当てて温まります。そこへ正純が現われると「籠城と決まったようでござる」と報告して紙片を家康に手渡します。
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其れに目を通した家康は火鉢に紙片を焼べると「これで勝ったのう」と呟きます。

 

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大阪城
幸村は内記と二人で戦略の練り直しを図ります。考えのまとまった幸村は城の図面を広げると一緒にいる内記に「この城の一番の弱味は、南」そう言って指差すと「西に行けば海が有り、東と北は川が有る。南にだけは敵を遮るものがない。私が徳川なら間違いなく南に本陣を置く。依って此処に出城を築く」と言い城の南側、平野口の前に白い碁石を置きます。
2016-11-06-22-48-23内記が「出城を」と聞き返すと「父上も生きて居られれば同じお考えの筈。籠城で勝つにはこれしかない」そう言って立ち上がり行動へと移します。

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幸村は馬に乗ると早速あたりを付けた場所へ駈け付けます。
小高い場所から周囲を見渡すと必要とする条件を満たすことが出来ていたのかひとり頷きます。
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城に戻ると作兵衛が幸村の旗下に入るべく作兵衛がやって来ます。これを幸村は「よう来てくれた」と歓迎します。作兵衛は「いま一度、源次郎様の下で戦えるとは思っておりませんでした」と思いを述べると「これまで以上に働いて貰うことになるぞ」と今後の見通しを伝えると「望む所で御座います」と作兵衛は笑顔すら浮べて答えます。そこに共にいる佐助が「作兵衛様」と発言を促すと「源次郎様、江戸を発つ前に、すえに仮祝言を挙げさせて参りました」と娘の祝い事を伝えます。幸村は喜び半分、驚き半分と言った表情を浮かべるとすえの結婚相手を聞くと「長窪の石合新左エ門が嫡男。十蔵でございます」と伝えます。すえが自分で見つけて参りまし
た」と伝えると幸村は立ち上がり作兵衛の手を取ると「苦労を掛けたな」と今までの苦労を労うと作兵衛も幸村の手を握り返すと、その場で泣きます。
その様子を後ろで内記も控えて見ていますが、頃合を見て佐助に頷いて報告を促します。佐助もそれに頷き返すと「徳川秀忠に付き従い、真田の兵も此方に向っております」と報告すると幸村は「覚悟はしておった」と受けます。泣いていた作兵衛も顔を上げると「源三郎様は江戸に残りました。信吉様と信政様が」と続けて報告すると幸村が不思議そうな表情を浮かべると「仙千代様と百助様でございます」と佐助が補足説明をします。作兵衛は「お二人とも良き若武者振りでございました」と二人の出陣の様子を語ります。幸村は「全ては宿命じゃ」と甥っ子二人と戦うことを覚悟します。
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幸村はその後、出城建築の許可を取る為に修理の部屋を訪れます。
幸村は城の防備を固めるにあたって構造的に南面が弱くなっており、それを補う為に出城を築きたいと申し出ます。この申し出を聞いた修理は吹き出すと出城に関して自身も良いと思っている事と併せて同じ申し出をして来た者が居ると伝えると、残りは二人で話し合って欲しいと答えます。
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大阪城内の厨
幸村は又兵衛と二人で酒を飲みに厨を訪れると、台所頭の大角与左衛門が忙しそうに料理支度をしています。与左衛門は元々は魚等を洗う下男から料理人に取り立てられ、現在は台所頭となっている男です。

幸村は与左衛門に「あなたも長いですよね」と話し掛けると「太閤様にお会いしたのは桶狭間の頃だ」と手を動かしながら答えます。
又兵衛は並んでいる酒瓶と茶碗を手に取ると台所脇にある卓に幸村を案内して座らせると幸村の持った茶碗に酒を注ぎながら「話ってのは何だ」と聞きます。
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幸村は「実は・・・」と口を開いた所で与左衛門が「明石の上物が手に入った」とつまみに茹で蛸を置くと幸村に「あんた、戻ってくると思ってたよ」と言うと作業に戻ります。その間に又兵衛は酒に口を付けています。幸村は茶碗を卓の上に置くと幸村は「城の南に出城を築きたいと申し出たそうだな」と話し掛けると又兵衛は頷いて「俺はあそこで徳川を迎え討つ」と答えます。幸村は「何故、あそこが良いと思われた」と理由を聞くと「あそこに砦だぞ、誰でも攻めたくなる。それが狙いだ。大暴れしてやるよ」と又兵衛が答えます。それに幸村は「やはり又兵衛殿は死ぬ気だな」と指摘します。これに又兵衛が答えられずにいると幸村は「出城を築く役目、私に譲ってくれぬか。私なら勝てる出城を造る」と頼みますが又兵衛は「俺はもう許しを貰った」と早い者勝ちであると答えます。更に幸村が「だから。こうして頭を下げている」と頼むと、又兵衛は「帰る」と言い立ち上がりますが、幸村はその足を掴み「私の策を聞いて欲しい」と引き止めます。真剣な面持ちを見た又兵衛は再び座り直します。

出城、真田丸の図面

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真田丸の復元ジオラマ
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幸村の勝てる出城戦術

出城の空堀について
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出城の前に空堀を掘る。手柄を上げようとはやる敵勢は止まることなく一気に押し寄せて来る。

 

敵が空堀を乗り越えた先に逆茂木と乱杭を配置

ΙΙΙΙ・・・逆茂木  ×××・・・乱杭 

ΙΙΙΙ・・・逆茂木(先端を鋭くとがらせた木の枝を外に向けて並べた柵)  ×××・・・乱杭(通りにくいよう不規則に地面に打ち立てた杭)

ここに逆茂木と乱杭を配して置く。先頭の兵は勢いを削がれ、そこへ後ろから来た兵が追いつき身動きが取れなくなる。
※逆茂木(ΙΙΙΙ)・・・先端を鋭くとがらせた木の枝を外に向けて並べた柵
※乱杭(×××)・・・・ばらばらに打ち込んだ杭。

 

●・・・鉄砲挟間

●・・・鉄砲挟間(鉄砲を塀の後ろ側から撃つ為に空けた穴)

誘い道として脇道を設置
この脇道を通れば早く出城の塀まで辿り着く。敵は先ず此処に押し寄せるだろう。そこが我等の攻め時。先ずはここの鉄砲狭間から犇めく敵兵を一斉に撃つ。
鉄砲挟間・・・鉄砲などを塀の後ろ側から撃つ為に空けた穴

 

空堀を登際に身を持ち上げなくてはならない溝を設置

赤線部・・・溝部分

赤線部・・・溝の部分

堀に降りた敵兵は身を低くして登って来る。だが、この溝を越える時には一旦、体を起こす。そこを狙ってまた一斉に鉄砲を撃つ。

 

鉄砲の弾込めの間に攻め込まれない為に

赤線囲み・・・壁

赤線囲み・・・塀部分

塀には上下二列に鉄砲衆を置く。先ず下段の狭間を一斉に開き登って来た兵を狙い撃つ。その間に上段の兵が次を構える。さすれば敵は悉く打ち倒され堀の底に累々と屍を重ねるのみ。
(下段が撃っている間、上段の鉄砲隊は待機して撃つ準備をする。
上段が撃っている間、下段の鉄砲隊は待機して撃つ準備をする
こうする事で間断なく銃弾を敵に浴びせ続ける事が出来る
信長と武田勝頼が戦った長篠の戦いの三段打ちを応用したイメージでしょうか)

 

空堀を渡る事が出来ず怯んだ後続隊を掃討する為に
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そこで我等は脇の虎口より飛び出し、一気に蹴散らす。これで総崩れじゃ。これが父、安房守より受け継いだ真田の軍略也。

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最後に昌幸の名前を使って、きちんとはったりを利かせて締めた幸村の説明に又兵衛も膝を叩き「面白いじゃねえか」と感心します。
幸村は「任せては貰えぬか」と頼み込むと又兵衛はこれには頷き徳川勢の慌てふためく姿が頭に浮かんだのか愉快そうに笑い出します。

真田丸44話「築城」感想つづく
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