真田丸45話「完封」③驚かされる幸村


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前回、信之は幸村を助ける為に兵糧を送りたい気持ちと家の事情との間に挟まれて苦しみました。

大阪城の縁側に幸村は春と並んで座り「間もなく敵の総攻めが始まる。大助もいよいよ初陣だ」と言うと春の顔を見ます。春は「しっかりと手柄を立てて欲しいものです」と答えます。幸村は春を正面にして居住まいを正すと「お前に伝えたい事がある」と言い改まります。春も幸村を正面にして姿勢を正すと「何でしょう」と聞きます。「戦が始まったら決して城からは出てはいけない」と幸村は春に釘を刺します。春が「私もお力になりとうございます」と言うと幸村は「ならぬ」と断り、春は「飲み水や握り飯を配って歩く位なら」と言うと幸村は「断じてならぬ」と幸村は亡くした梅の二の舞には決してさせないと強く断ります。続けて「ここで梅を守る。それがお前の役目じゃ」と言い聞かせ春の手を握ると、春もその手を握り返します。
そこへきりがどこからか見つけてきた菓子の入った箱を抱えてやって来ますが、幸村と春の二人が話をしている所を見つけ廊下の角に思わず身を隠します。
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それに気付かず幸村と春の二人は話を続けます。春は「戦に勝てば豊臣の天下が来るのですか」と聞くと幸村は「例え勝ったとしても、もはや徳川の天下が動くことはあるまい」と見通しを語ると春は声を潜めて「では秀頼公は」と聞くと幸村も同様に「ひょっとすると一大名として、どこかを治める事になるかもしれぬな」と答えます。春は「その時、旦那様は」と自分自身の事を考えているのかを聞くと「思う所はあるが、まだ、これからどうなるか」と答えを返せずにいます。その二人の姿をきりは廊下の角から見詰め続けます。そこを偶然に茶々が通り掛り、二人を見詰めるきりを見つけます。
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きりは人の気配に振り返り茶々が立っている事に驚きます。茶々も二人を見ながら「可愛い奥方」と言うときりも「ええ」と言い頷きます。茶々が「それは」ときりが手に持つものを聞くと「厨に有ったので頂いて来ました」と答えると「源次郎と食べようと思ったの」と茶々がきりの考えを見透かすと「いいえ」ときりは力ない言葉で嘘をつきますが、茶々はそこが尚のこと気に入ったのか「きりと言いましたね」と名前を確かめると「あなた。明日より私の侍女になりなさい」と命じます。突然の命に「えっ」ときりは驚きますが「どうせする事もないのでしょ」と言うと後ろに控える侍女たちに「これはね、長年、北の政所様にお仕えした腕利きの侍女だったのですよ。お城の事は何でも知っているの。美味しいものの在り処もね」ときりのことを紹介すると、侍女達の中から寸という者が立ち上がり「よろしくお願いします」と挨拶をします。「もう決まりなのですか」ときりが聞くと茶々は「励みなさい」とだけ答えて元来た道を戻ります。仕方なくきりはその後を付いて行くのでした。
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茶々はきりが幸村に恋焦がれる姿を哀れに思ったのか、それとも自分自身の姿を重ねたのかは分かりませんが、きりを気に入ったのは確かなようです。

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秀頼は大阪城首脳陣のいる所へ幸村を呼び出すと「出来れば、私も総大将として先陣に立ちたいのだか」と相談します。大蔵卿局は「またそのような事を」と嘆きますが秀頼は「皆が戦って居るのに、このような城の奥でじっとしているのは耐えられぬ」と逸る気持ちを抑えられずに言います。隣に座る茶々は秀頼の自意識の芽生えをどこか嬉しげに眺め、有楽斎は「殿様。総大将とはそういうものでございます」とやはり秀頼を諌めると、修理は「左衛門佐」とおまえからも言ってやってくれと声を掛けます。それを受けた幸村は「お気持ちは有り難き事ながら、総大将はむやみに兵の前に姿を現すものではございませぬ」と説得します。秀頼は「士気が上がるのではないのか」と聞きますが「逆でございます。兵は不安を覚えます。味方が劣勢ゆえに総大将が焦って居るのではないかと」と加えて説得すると「そういうものか・・・」と渋々ながら納得します。有楽斎も「殿様が甲冑を召されるのは勝ち戦と決まってからにしましょう」と宥め、大蔵卿局も頷くのですが、ここで茶々が「こういうのは、どうですか」と言って横の秀頼を見ると「私が鎧姿で者共を励ましに参るというのは」と提案します。大蔵卿局が「お上様」と驚きますが茶々は構わずに「そうしましょう」と話を進めてしまいます。修理は「お待ち下さい」と止めようとしますが茶々は「私なら大事ないでしょう」とこれも聞きません。茶々は「どうですか源次郎」と話を振ると「皆、さぞ喜ぶとは存じますが・・・」と突然の話しに戸惑いながら話を続けようとした途中で修理が引き取って「しかし、そのような話、聞いた事がございませぬ」と断ろうとしますが茶々は「だからやるのじゃ。治長。早速、鎧の支度じゃ」と用意を命じます。

まぁ喜ぶというか、呆気に取られるというか・・・。

まぁ喜ぶというか、呆気に取られるというか・・・。


これに修理も幸村も上手い断り方を見つけることが出来ず、茶々の提案を受け入れる事となり、茶々は満足そうな笑顔を浮べて颯爽と鎧支度に向う事となります。陣中見舞いなら秀頼でも良いのでは?と思うのですが、まぁ決まったものは仕方ありません。
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修理と幸村はそんな茶々が颯爽と支度に向うのを見送ると、修理は「お上様は戦を楽しんでおられる」と誰にともなく話し、隣に立つ幸村は小さく頷きます。その後ろから侍女が「ご無礼を」と声を掛けて通り過ぎようした姿を見て幸村は「お前」と大きな声を上げます。
おまえは何をしているんだ?

おまえは何をしているんだ?


振り返った侍女はきりでした。きりは「お上様の侍女を仰せつかりました」と伝えると目を大きく見開き驚く幸村は「そうなのか」と聞くと「人手が足りないらしいです。御免くださりませ」と言ってきりは呆然とする幸村を残して茶々の後を追うのでした。
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幸村は先に真田丸へと向かい兵たちを集めると「一同、控えよ」と命じると有楽斎の先導で茶々が陣中見舞いに訪れます。
茶々は後ろに修理と護衛の兵ときりを連れて現われます。茶々は鎧を付けたその上から今は亡き秀吉の羽織を羽織った姿で微笑んで「皆々、ご苦労。大坂城は太閤殿下がお造りになられた日の本一の名城。この戦、負ける事は決してありませぬ。徳川に思い知らせてやりなさい」と激励すると、兵士達は奇異なものを見たと唖然とした表情でいると後ろにいる幸村が頷きます。
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作兵衛を始めとした兵たちは気付いたように「はは~」と一礼します。
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それを見た茶々は満足そうな表情を浮かべると、気を良くしたのか修理に「折角ですから見て回りましょう」と声を掛けると有楽斎が先導して他の陣へと見参りに向おうとして「誰か詳しい者はいないか」と声を掛け、幸村は内記に案内役に命じると、内記の案内で茶々たちは他の陣へと向います。
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幸村がそれを見送っていると後ろから、これはお座なりに鎧を付けたきりが「源次郎様のお考えですか」と茶々のことを聞くと「お上様がご自分で仰ったのだ」と幸村が答えると「はしゃいで居られるのはお上様だけ、皆、呆気に取られてます」ときりが感想を述べると「そりゃそうだろう」と幸村が答えます。きりはまだ腹に据えかねるのか「どうも好きになれない」と正直な感想を述べると不満そうな顔をして茶々を追い掛けるのでした。

真田丸45話「完封」感想つづく
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