真田丸45話「完封」④真田丸の戦い

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前回、茶々の思いつきに驚かされ通しの幸村でした。

茶臼山 家康本陣
戦場の見取り図を眺めながら家康は「先ずはこの真田丸とやらを潰さねば何も始まらん」と真田丸と扇子で指し示します。秀忠は「ただの出城に思えますが」と真田丸の重要性を理解できずに言うと家康は真田丸について説明します。

真田丸の厄介な点
・大きさ、鉄砲衆だけでも千人以上は入れる
・場所、南側の寄せ手が全て見渡せるため隠れて近付く事も出来ない
・高さ、高台にあり攻め難く相手からは一度の鉄砲を撃ち掛けられる

家康は「考えただけでも肝が冷える」と恐れ、正信も「えらいものを造ってくれましたなぁ。真田左衛門佐」と幸村の想定外の手腕に警戒します。
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その後、景勝と兼続は家康に呼び出され家康の本陣へと赴きます。
家康は景勝と兼続を席に着かせます。
家康は戦場の見取り図を卓の上に置くと真田丸の名前の上に扇子を置いて隠すと「出城がござる。築いたのが誰かご存知か」と訪ねると景勝は「知りませぬ」と答えます。それを聞いた家康は扇子をどけると「真田じゃ」と教えます。景勝は「源次郎が・・・」と呟くように言います。家康は苛立ち紛れに立ち上がり歩きながら「ようやく家康が死んでくれたというに、今度は息子。誠、忌々しき奴等じゃ。どこまでも儂の前に立ちはだかる」その言葉を景勝は微かに嬉しそうな顔で聞きます。兼続は「して、上杉に何をせよと」聞くと家康は口を開きどこか愉快そうな表情を浮かべると「真田丸を落とせ」と言います。景勝の顔から表情が消えます。景勝と兼続が並んで座る背後に家康が回ると「先の戦では儂に楯突いてくれたのう」と耳元で囁くと兼続が「まだ、その話を蒸し返されますか」と答えると、今度は兼続の耳元近くで「大層な文を送りつけおって」と更に話を蒸し返します。兼続は家康の方を向くことも出来ずにいると家康は続けて「お陰で百二十万石が・・・、え~っと・・・」そう言うと今度は景勝に「何万石であったかのう」と聞くと「三十万石でござる」と景勝は答えます。家康は黙り込む二人を見て満足そうな表情を浮かべると「考えようじゃ。これは唯一無二の機会だと思うがのう」と未だ自分が上杉を信じていないと告げると、脇に控えていた正純が口を開き「上杉と真田の深き縁はよう分かって居ります。ここは真田と戦うことで徳川への忠義を示されよ」と家康の意図を解説すると、家康は二人の肩に手を置き「よろしいな」と二人に真田と戦うことを確認すると景勝は「畏まりました」と家康の命を飲み込まされます。
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景勝と兼続の二人は家康の陣を出て暫く歩くと景勝は立ち止まり項垂れます。兼続は「致し方ありませぬ。ここで拒めば上杉の生きる道はございませぬ」と慰めますが、景勝は無言のまま前を見詰めるのでした。
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続いて徳川陣営にいる信吉達にも家康からの文によって上杉の下につき出城の真田を攻めろという命が下されます。
その文を信吉は泣きそうな顔で眺めると茂誠に渡します。それを見た茂誠は「大御所様は我等を試して居られるのだろう」と言います。全員が黙り込むと信政が「何を躊躇っておられるのです。今こそ我等の忠義を示すべき時ではありませぬか」と勢い込んで話すと信政に「兄上、攻め時はいつと」聞くと、信政はやはり躊躇いながら「追って下知を待てとの事」と答えると「早速、支度に取り掛からねば」と準備の為に信吉は席を立ちます。その後姿を見送った信吉は「叔父上とは戦いとうないのじゃ」と本音を漏らします。茂誠は三十郎に視線を送ると三十郎は頷いて答えます。
三十郎は陣の裏手に廻ると指笛を鳴らすと何処からともなく佐助が現れます。三十郎は文を手渡し、それを幸村に届けます。
佐助から文を受け取った幸村は「急がねばならんな」とつぶやきます。
幸村は上杉と信吉たちが布陣する前に開戦することで戦いを回避することに決めたようです。
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幸村は秀頼に明日の明朝、前田勢に対してこちらから仕掛けると進言します。秀頼と共にいる修理は「乗ってくるか」と聞くと幸村は「必ず」と答えます。幸村に一案有りです。加えて「城中に内通する者がいる気配があります。この事くれぐれも外に漏らさぬようお願いします」と依頼すると修理は「分かり申した」と承諾します。秀頼は「左衛門佐。よろしく頼むぞ」と幸村の進言を受け入れます。
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その直ぐ後に幸村は五人衆を集めると明日、前田勢に仕掛けると告げます。
勝永が「こちらから仕掛けるのか」と作戦の内容を聞くと「先ずは相手を焚きつける」と幸村が答えると又兵衛は「面白そうだ」と乗り気になります。幸村は「後藤殿、木村殿、長宗我部殿は私と共に真田丸に籠もられたい。毛利殿は北の守り、明石殿は東の守り、よろしくお願い致す」と配置を告げると全員が承諾します。
この時、幸村は五千の兵を率い、後藤又兵衛、長宗我部元親、明石全登、木村重成等で一万二千の兵を率いたといいます。
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幸村は自陣に戻ると大助に「大助、初陣じゃ。この戦、お主の肩に掛っていると心得よ」と告げると大助は頷きます。横に居る内記も「御武運、お祈りしております」と微笑みながら励まします。幸村は作兵衛に大助の護衛を頼みます。作兵衛は「命に代えてもお守り致します」と答えます。大助は幸村に一礼すると明日の準備へと向います。

明朝になると各々は戦に備えます。
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天神橋口の毛利勝永の陣では勝永が兵に戦での動きを指示し銃の手入れを行います。
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玉造口の明石全登の陣では全員で神に祈りを捧げます。
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大助達は篠山に拵えた陣の中に潜みます。
作兵衛は前田勢の様子を見ながら「そろそろ頃合でござる」とタイミングを見計らい「いざ」と時が来たのを見ると大助に陣旗を渡します。
大助はそれを手に持つと前に躍り出て高らかに旗を掲げ「高砂や~、こ~の~う~ら~ぶ~ね~に」と高らかに歌いながら調子に合わせて旗を振り出します。周りの兵もそれに合わせて盾を叩いたり、手拍子などで合わせます。大助は更にそれに合わせて踊りだします。
大助が一舞終わる頃には前田勢が挑発に乗り銃撃を開始します。作兵衛は「お見事。戻りましょう」と大助の前に立つと周りの兵にも撤退を指示すると手早く脱出します。
大助は第一次上田合戦での父、幸村と同様に敵を挑発して誘い出す事に成功しました。
挑発に乗った前田勢は大助達の居た篠山の陣を急襲しますが、乗り込んだ時には既に真田勢の姿はありません。前田勢は急ぎ逃げる大助達の姿を追います。

物見台で敵方の様子を見ていた内記が真田丸に前田勢を引き連れて戻ってくる大助達の姿を見つけます。幸村もその様子を見て「良くやった~、大助~」と叫び喜ぶと自分も敵を向え討つ準備に取り掛かります。
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幸村は自陣内の兵士達に発破を掛けて其々の配置に付かせます。
その間に前田勢は柵の前に集まり真田丸を取り囲みます。それを見た幸村は内記に合図を送り、内記から佐助へ更に合図が送られると、それを見た佐助が火薬を爆発させ、その爆発音が戦場に響きます。加えて黒い煙が立ち上ります。それを見て豊臣方の中で仲間割れを起こしたと考えて攻め掛る好機と捉えた前田勢の兵士達は真田丸へと殺到します。
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全身を続ける前田勢の前に深い空堀が現れ、背後からは前田勢に負けてはならんと井伊直孝の軍勢が押し寄せます。前田勢は井伊勢に押し出される格好で前に進みます。
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兵士達は真田丸へと続く脇道に殺到します。
脇道を進む者は初めこそ身を低くしていますが設置された溝を登り降りするには体を起こさざるを得ず、そこを真田の鉄砲隊に狙い撃ちにされます。また鉄砲隊は二段構えの配置になっており一斉射撃が間断なく続けられます。
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家康は自軍で正純より前田勢が真田丸に襲い掛かり、その後に井伊勢と松平忠直の軍勢が続いていることを報告されると「いかん、真田の思う壺じゃ・・・」と結末を悟ります。
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真田丸では脇道に入れなかった者、後ろから押された者、脇道を登るのは危険だと判断した者達が空堀の中へと進みます。兵士達は空堀の底で泥濘に足を取られながら進み、更に登り始めの箇所に不規則に打ち込まれた乱杭に前進を阻まれながら、その間を縫うようにして進みますが、そこを抜けた所で今度は逆茂木と鉄砲隊の途切れない銃撃が迎えます。
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しかし、攻め手は多勢に無勢です。真田丸の塀の傍まで前進してくる者が現われ始めました。すると今度は真田丸から大きな石が降り注ぎます。
そんな状況下に置かれても、やがて真田丸の塀に梯子を掛けて内部に進攻して来る者も出始めました。それを見た幸村は侵入者達に切り掛かり、又兵衛率いる部隊がきれいに掃討します。
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やがて徳川勢の退却が始めます。その先には赤備えに身を包み十文字槍を構えて騎乗した幸村率いる騎馬隊が立ちはだかると「我こそは真田左衛門佐幸村」と名乗りを上げて切り倒して行きます。やがて、周囲に赤備え以外の者に動く者はいなくなります。真田丸の戦いに於いて徳川が失った兵は一万を越えると言われています。
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その様子を景勝と兼続は遠くの自分の陣から半ば呆然とした表情で見守ります。やがて景勝は「源次郎・・・。天晴れな戦いぶりよ」そう言いながら前へと進み出ると「日の本一の兵~。真田左衛門佐~」そう叫ぶと、やがて満足そうな笑みを浮べます。
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徳川の陣では家康たちが集まり、真田丸の戦いの報告を受けています。
正信は「またしても真田にやられましたなぁ」と述べると、秀忠は未だ現実を受け入れることが出来ないまま「大敗じゃ・・・」と呟きます。それを聞いた家康は秀忠を「言わんでも分かっておる」と激昂して叱り付けます。秀忠は屈辱を堪えて口を引き結びこらえます。家康は正純に「前田と井伊を引き揚げさせろ」と命じます。
正信は「この戦、手こずるやもしれませぬ」と今回の戦いによって戦況が変わったことを告げます。それを受けた秀忠は「真田め・・・」と真田への憎しみを新たにすると、家康は立ち上がり唇をわなわなと震わせながら「次の手を考える」とその場を立ち去ります。
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幸村は真田丸へ戻ると歓声によって迎えられ、全員で勝どきの声を上げます。やがて幸村は一人自陣の卓の前に強張った表情のまま座ると、幸村の前に重成がやって来ると「直ぐに秀頼公にお知らせして参ります」と言いいます。幸村が「頼む」と答えると重成は「お見事でござった。天下の名将、真田左衛門佐殿のご采配、おのが目で見ることが出来、これほど嬉しいことはありませぬ」と称えます。その賞賛を受けた幸村は戸惑った表情を浮かべると重成に傍に来るよう手招きをして呼び寄せると「これから話すこと、決して人には漏らすな」そう言って口止めをした上で「実はかような大戦。私も初めてなのだ」と告白します。
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それを聞いた重成は始めうんうんと頷きますが、幸村の言葉の意味を一瞬遅れて理解したのか驚きの表情を浮かべます。幸村は重成を振り向かないまま「心の臓が口から飛び出そうであった」と言うと口の中に溜まった唾を呑み込み、ようやく重成を振り返り「秀頼公がお待ちじゃ」と告げます。重成は元気よく「はい」と答えると報告に向います。幸村はその背中を見送ると大きく息を吐き、ようやく満足そうな表情を一人浮べるのでした。
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真田丸45話「完封」感想つづく
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