真田丸46話「砲弾」④茶々の求めるもの


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前回、家康は信尹を使って幸村を調略しようとして失敗、今度は裏切り者の有楽斎を使って豊臣から和睦させようと画策します。

有楽斎は豊臣首脳を集めて和睦案を持ち出します。これを聞いた幸村は「和睦してはなりません」と驚き反対します。有楽斎は「真田丸で敵に痛手を与えた今こそ、和議を結ぶまたとない折とは思わぬか」と説きますが「思いませぬ」と真っ向から反対します。修理は「左衛門佐殿は、この先、いつまで戦い続けるおつもりか」と幸村に問います。「何れは和議を結ぶ時が参りましょう。しかし、今ではない。戦に勝ったのは我等、向こうが和睦を乞うならまだしも、こちらから持ち掛けては家康に足元を見られます」と幸村は和睦交渉の入り方に疑義を呈します。有楽斎は「戦に勝ったからこそ有利に運べるのではないか。近々敵は更なる大軍勢で攻めて参りましょう。その時、また勝てるとは限りませぬ。負けてから和睦を乞えば、それこそ家康の思うがまま」と豊臣方の戦いに於いての最盛期はここだという見方を述べると大蔵卿局が「和睦致しましょう」と和睦案に傾きます。「お待ち下さい」と幸村は慌て止めようとしますが大蔵卿局は構わずに「殿。和睦でございます」と呼び掛けます。秀頼は「いま少し様子を見たい。ここで籠城を続けて居ればやがて必ず我等の味方をする者が敵の中に現われる」と籠城を続ける事によって形勢が変わる可能性を述べて保留しようとします。幸村は秀頼の言葉に頷き、それを見た秀頼もまた頷きます。
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幸村は牢人五人衆に和睦の話が持ち上がっていることを伝えます。
又兵衛は「和睦、冗談じゃねえぞ」と憤り、勝永は「何で負けても居らんのに和睦なんだ」と幸村に詰め寄ります。幸村は「その理屈が通じる方々ではない」と理由を述べると盛親は「秀頼公は何と」秀頼の意見を聞き「まだ考えて居られる」と保留状態であると伝えると、又兵衛は「くっそ」と口惜しそうに言います。
その後、幸村は佐助を呼び出し有楽斎の動きを探らせます。
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夕方が訪れますが、有楽斎は「真田を信じてはなりません」と秀頼を説き続けています。秀頼は「左衛門佐は、まだ戦は始まったばかりと申しておった」と反論しますが大蔵卿局は「あの者達は戦が大好きなのです。もう戦いたくて堪らないのです。口車に乗ってはいけません」その様子を修理は口惜しそうに見詰めます。有楽斎は「我等は既に勝ったのです。兵の命を無駄にしてはなりませぬ。今こそ和睦する時。亡き太閤殿下もそう為された筈です」と秀吉の名を持ち出してまで説得を行い「殿、ご決心を」と大蔵卿局が決断を迫ります。
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修理は幸村の元へ訪れると「とうとう殿は押し切られてしまった。我が母と有楽斎にああも強く言われれば仕方なかろう。誠に面目ない」と頭を下げます。
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正確な情勢が見えていながら、それに反する向きに動こうとする事に積極的に反対することの出来ない事が修理の辛さであり弱さでもあります。
幸村は信じられない思いで修理の姿を見詰めますが修理はその上で「左衛門佐。なんとかならぬか」と頼みます。幸村は考え込みます。
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幸村は茶々の元へ向います。
幸村が和睦のことを茶々に伝えると「私にはよく分かりませぬ。何故、あの者達は和睦したがるのです」と聞きます。幸村は「恐らく、これからも勝ち続け我等牢人衆が力を付けるのが恐ろしいのでございましょう」と答えます。
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「折角、豊臣の為に力を尽くしてくれているというのに、おかしな話じゃ」と札を並べながら感想を述べます。幸村は姿勢を正し改まると「秀頼公をお説き伏せ頂きたい」と頼みます。
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茶々は札を並べる手を止め、どこか虚ろな表情で立ち上がり幸村の面前に迫ると「誠のことを言います。私は秀頼と一緒に居られれば、それで良いのです。この城だって手放せと言うのなら手放しましょう。どこか遠くの小さな国へ移って、そこで皆で暮らせれば、それ以上は望みませぬ。私と秀頼と・・・」そう言うと幸村の手を取り「そして左衛門佐が居れば」とここで始めてはっきりとした表情を見せます。それは余りにも小さな、一人の女として幸せを願う声であり、そして、決して叶うことのない祈りでもあります。幸村は茶々の言葉の意味を理解します。同時に決して受け入れられないものであることも理解しています。幸村から出た言葉は「お上様・・・。それはお心に留めて置いた方が良いかと」籠もり小さな声で言います。「あら、そうですか」どこかとぼけたように茶々は言います。幸村は「味方の士気に関わります故。先の件、何卒お願い申し上げます」そう言うと茶々の手に自分の手を重ねます。
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茶々は微笑むと「お任せなさい」と言い幸村の願いを引き受けます。
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幸村はその様子をどこか戸惑いの表情を浮かべ眺めます。
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茶々の居る部屋から幸村が退出すると、部屋の外で控え中で何が行われていたのかを知るきりが無言のままに幸村を見詰めます。幸村がそれに気付くときりは侍女の顔となり己の前にある宙を見詰めます。幸村が近付くと礼を行い、その前を通り過ぎた後も頭は上げられないままでした。
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茶々は秀頼の元へ訪れると「和睦は成りませぬ」と宣言します。大蔵卿局が「お上様」と言い止めようとしますが「左衛門佐が戦を続けると申して居るのです。それに従って置けば良い」とそれを制します。大蔵卿局は「しかし、右大臣様は既に和睦とお決めあそばされました」と食い下がりますが「私は右大臣の母なるぞ」と茶々は大蔵卿局を圧します。秀頼が「母上・・・」と呼び掛けると続けて「断を下すのはあくまでも大坂城の主たる、この私です」と母に告げ「そうであったな左衛門佐」と呼び掛けますが、幸村は険しい表情のまま何も答えません。それに秀頼は微かな戸惑いの表情を浮かべます。茶々は「其方を産んだのは誰じゃ。我こそがこの城の誠の主ぞ。断は私が下します」と再び宣言すると、ここで幸村は一礼を以って答えます。秀頼は戸惑いを隠せなくなり、半ば呆然としていると茶々は「和睦は決してなりませぬ」と命じます。秀頼は突然の母の強硬な態度と幸村に裏切られた気持ちに悄然とします。
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幸村が廊下を渡っていると秀頼に呼び止められます。
秀頼は苦悶の表情を浮かべ「母を説き伏せたのは其方だそうだな」と幸村を問い質します。秀頼に付き従う修理が「左衛門佐に頼んだのは私でございます。殿、左衛門佐を攻めてはなりませぬ」と庇います。尚も秀頼は「己の言葉の重みを知れと申したのは、其方ではないか」そう言うと信じた者から裏切られたことを嘆き「一体、何が誠なのじゃ」と感情のままに問い掛けます。幸村は「断を下すべきは、もちろん殿で御座います。しかし、その断が誤りであれば、私は如何なる手を使っても食い止めまする」と答えます。秀頼は明確な反対を突きつけられたままでいると「私は、戦に勝つ為に、ここに参ったのでござる。御免」そう言うと幸村はその場から立ち去ります。
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その後、団右衛門が内密に企てた本町口にある蜂須賀の陣を夜襲する計画を盛親から知らされた幸村は、自らもこれに参加すると憂さを晴らすかのように剣を振るいます。

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徳川軍にはイギリスの大筒カルバリン砲が到着します。最大射程6300m。弾は炸裂弾ではないとはいえ重量14、4キロもの鉄の砲弾の威力は侮れないものです。
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家康は長距離射撃については神経戦の一環として見る向きもあったようですが、その内の一発が城の屋上に飾られた金の鯱に直撃します。その金属音が周囲に響き渡り金鯱は落下して奥御殿に落下し屋根が倒壊、それらが茶々の案内のために前を歩く侍女達の上に降り注ぎます。
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それを見た茶々は下敷きとなった侍女達の元へと夜の中で燃え盛る炎に吸い寄せられる蝶のように歩みを進めます。
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倒壊の危険が残る為にこれをきりが必死に取り抑えますが茶々は尚も手を伸ばし滅びを求めるかのように追い縋ろうとします。
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真田丸46話「砲弾」感想おわり
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