真田丸47話「反撃」②和睦への向き合い方

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前回、大坂城首脳部が和睦案を推し進めていると見做す牢人衆たちとの対立の影が見え始めました。幸村も首脳部と見做されており牢人衆達は幸村へも不信感を抱き始めます。

大坂城首脳陣は幸村を交えて和睦案について話し合いを始めます。
幸村は「和睦をする上で先ず為さねばならぬ事は、牢人達の処遇でございます」と和睦にあたっての焦点は牢人達にあると話します。修理は「どうすれば良い」と幸村の腹案を聞きます。幸村は「それなりの扶持を与え豊臣の家臣とします。その許しを徳川殿に頂いて下さい」と修理に徳川との交渉の際に牢人達を抱え込むよう交渉する事を頼みます。それに大蔵卿局は「なりませぬ。召抱える謂れがどこにあります」とこれに反対します。幸村は「牢人達が居るからこそ我等は戦に勝ち敵は和睦を言い出したのです。居なくなれば家康の思う壺」と説得しようとしますが大蔵卿局は「勝ったのだから、もはや用済みじゃ」と真っ向から対立します。有楽斎は「まあまあ、あまり牢人達を無下に扱うのも如何なものでございましょう」と二人の間に入ります。大蔵卿局は「これ以上、牢人達をのさばらせたら、たとえ戦に勝ったとしても豊臣家は内から滅びます」と考えを変える兆候は見えません。秀頼は「私としては・・・。出来得る限り報いてやりたい」と感情的な気持ちを述べます。有楽斎は「流石は右大臣様」と持ち上げますが修理は「左衛門佐。何れにしても牢人の処遇を和睦の主眼とするからには徳川の言い分も聞かねばなるまいが」としれっと牢人達を主眼とすることを前提として話を進めることにして聞きます。幸村は「左様にございます」と修理の考えを肯定します。すかさず有楽斎は「恐らくは、その代わりに人質を出せと、お上様には江戸にお下り頂くことになるかと」述べて大蔵卿局の反対を強く誘います。大蔵卿局は「なりませぬ」と挑発に乗り秀頼も「母上を一人江戸にやる事は出来ぬ」と反対します。有楽斎は得たりといった風情で「あとは殿様が大坂を離れるか」と牢人衆達の反対側に掛る天秤の重さを増やすのですが続けて「大坂城を出て、代わりに何処ぞ西国の一国を貰い受け、そこにて西の要の大名とお成りあそばすのです」と提案すると「有り得ませぬ」と大蔵卿局は首を大袈裟に横に振って言います。これには幸村も「それは如何なものでしょう。大坂を離れるという事は徳川にこの城を明け渡すという事」と述べて反対すると秀頼は「我が父が造った、この城を捨てるのは忍びない。しかし、私は決して大坂に拘っている訳ではない」と譲歩する姿勢も見せると大蔵卿局が驚き「殿様」と声を上げますが秀頼は「それで再び太平の世が訪れるのであれば、私は喜んで城を出よう」と展望を見せると有楽斎が「流石は右大臣様。感服仕りました」と感心します。修理と幸村はその様子を焦りを持って見ます。

其々の考えの違いが明確に出ていた評定のように思えました。
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幸村と修理は牢人達を抱える事で武力を持つことで、やっと家康と話し合う事が出来る。家康は豊臣を滅ぼす積りであるという考えが前提にあるように見えます。
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有楽斎はさっさと大坂城など捨てて徳川に恭順する以外に豊臣の生きる道は無いと考えているようです。
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大蔵卿局は豊臣が滅びる事はないという前提に立ち、牢人達などの武力維持に対して掛る費用をコストと見做しています。
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秀頼は人の意見を良く聞く理想主義な面が有り、やや流れ易く情に弱い。そして良くも悪くも自分の明確な考えを持っていないように見えます。平和な時代であれば後世に残る名君として名を残したのではないかと思えます。
大蔵卿局に関しても、個人的にはああ言った空気を読まずに財布を締めようとして煙たがられる人物は組織の中に一人位は居た方が良いと思うのですが、些か握る権力が大き過ぎる事と戦についての経験と知識の無さが災いを招いています。会社で言うならトップ営業マンの給料が高過ぎると言って追い出したら会社の売り上げが立たなくなってしまったという災いを招く役員と言った所でしょうか。
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そんな評定の場へきりが「ご無礼を致します」と入って来ると大蔵卿局が不愉快そうに「如何した、きり」と聞くと「左衛門佐様、お上様がお呼びでございます」と幸村を呼び出します。
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呼び出された幸村は茶々と一対一で向き合います。
茶々は鼻に掛る声で「私の目の前で侍女が大勢、死にました」と言います。幸村は「お上様がご無事で何よりでした」と無事を喜ぶと「先程まで話していた娘があっという間に血を流して足元に転がっていました」と砲撃による衝撃を述べると「きりが助けてくれたのです。あれのお陰で私は命拾いを」ときりを認める発言をすると幸村も「強い女子です」と同意します。茶々は泣きそうな顔を上げると「源次郎・・・」と言って幸村に駆け寄り、幸村も半分立ち上がり胸の中に飛び込む茶々を迎えると茶々は安心して大きく息を吐きます。
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幸村は「もう心配ございません。敵の弾は尽きました」と言い茶々の不安を軽くしようとすると茶々は幸村の顔を見る事が出来ずに「茶々を叱って下さい。あれほど和睦はしないと言って置きながら・・・」と自分の弱さを詫びます。幸村は暫く無言のまま茶々を抱きとめ、やや戸惑いながらも、やがて背中に手を置き抱き締めると「ご案じ為されますな。何とか上手い形で和睦に持ち込もうと、皆で思案して居る所」と慰めます。茶々は「もうこのようなことは沢山じゃ・・・」と嘆き、幸村は黙り茶々を抱き締めます。
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幸村は茶々の居る部屋を出るときりと並んで歩き「お上様が大坂を離れるのも悪くはないかもしれぬな」と言います。きりが「そんな話があるのですか」と聞くと「この城に居られる限りあのお方お心は休まらぬ」と言うときりは「何年、ここに居られるとお思いですか」と反論しますが幸村は「詰まり、ずっとあのお方は辛い思いをされてきたという事だ」と答え、きりは言葉を飲み込みます。

真田丸47話「反撃」感想つづく
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