真田丸47話「反撃」④和睦の使者は誰に


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前回、信之の浮気が稲とおこうの二人にばれてしまいました。

大坂城では幸村が牢人達から不信の目で見られています。
作兵衛は中庭で農作業に勤しみます。そこへ勝永と団右衛門の二人が作兵衛を呼びにやって来ます。
作兵衛の呼ばれた先は廓になり、そこの囲炉裏の前に座った作兵衛の周りを牢人達が囲みます。
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そんな中で又兵衛が「真田幸村ってのは、どんな野郎だ」と聞き、勝永は「俺達が命を預けるに足る男か」と聞きます。作兵衛は「知らぬ」とだけ答えます。又兵衛は「お前、家来だろうが」と問い詰めようとすると「あのお方が京に居られる間、儂は上田を守っておった。九度山にも付いて行っておらぬゆえ、お側に居たのは僅かな間じゃ」と答えます。それを聞いた又兵衛は鼻で笑うと「こいつじゃ駄目だ」と人選を間違えたと勝永に言いますが、作兵衛はそれに構わず「しかし、あのお方の父君、安房守様の事は、よう知って居る。真田家の家風も分かって居る。安房守様ほど義に厚いお方は居られなかった」と昌幸を懐かしみます。勝永はその言葉を鼻で笑い顎を手で撫でながら「すぐに裏切る事で勇名だったではないか」と嘘を吐くなと言うと「とんでもない誤解じゃ」と勢い込んで大声を上げると「安房守様は生涯を懸け武田の領地を取り戻そうとされていた。信玄公への忠義を死ぬまで忘れなかった。その為にはどんな手でも使った。卑怯者の汚名も着た。源次郎様はその血を受け継いで居られる。あの方は太閤殿下のご恩に報いる為には何でもする。そういうお方じゃ。儂に言えるのは、それだけじゃ」と幸村が信じられる理由を述べると、周囲は静まり返り、作兵衛は「戻っても、ええかの。あっ失礼、失礼」と言って鋤を抱えて農作業へと戻ります。その後、勝永は顎を上げて考え込み、又兵衛は口元を緩め何度か納得したように頷きます。

家康の本陣には豊臣の使者より和睦案が届けられます。
豊臣側の要求は牢人勢を養う為に領地を増やす。代わりに秀頼は大坂城を出るので四国の二カ国が欲しいというものでした。
その和睦案を聞いた秀忠は「父上、和睦する事などありませぬ。今すぐ総攻めを仕掛けるべきでございます」と立ち上がり家康に提案します。家康は「正信」と回答を譲ると「大御所様は戦を止めるとは言うておられません」秀忠は「しかし・・・」と現に和睦案で豊臣が調子に乗った要求をして来ているではないかと反論しようとすると正信は片手を上げて秀忠をまあまあと抑えると「和睦と見せ掛けて敵を丸裸にする。それから総攻めを」と教えると家康は異存はないと茶碗の湯を飲みます。秀忠もそれを見て正信の意見が間違っていないことを察すると些か気まずそうに腰を下ろします。正純は「先ずは如何なされます」と今後の段取りを立てる為に聞くと家康は火に手を当てて温まりながら「四国はやらん。国替えを望むなら江戸の近くにして貰おうか。そうだ、安房と上総が良い」と豊臣が大坂城から出るのは良くとも、秀吉の影響が残る西国に移って島津辺りが味方しては堪らないと関東へ移すように言います。正純はその内容で返書を出します。
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家康の返書を話し合うため大坂では評定が行われます。
秀頼は家康からの返書を受け取り大坂城を出るなら関東になると知らされます。大蔵卿局は「関東へ下向するなど断じてなりませぬ」と強固に反対します。これには有楽斎も黙り込んでしまい、修理は「どう思う、左衛門佐」と幸村の意見を聞くと「家康は出来ぬ相談を敢えてして、こちらの出方を伺っているのでございましょう」と家康の意図を読みます。これに秀忠は「関東は流石に嫌じゃ」と本音を漏らします。当時、日本の中心都市は京、大坂であり、関東は地方という見方をされていました。有楽斎は「この先は使者を立て直に話し合うのが良いかと存じます」そう言うと閃いたというように扇子を叩くと「某が徳川の陣に行って参ります」と使者に立候補すると幸村が「使者を立てるのであれば、その人選は念入りに行わねばなりませぬ」と反対します。「儂では不服と申すか」と有楽斎が不愉快そうに聞き返すと幸村は「敵には本多佐渡守という古狐が居ります。あの者が出て来ては例え、織田有楽斎様とて手古摺られましょう」そう答えると秀頼に向き直り「ここは女子の使者を立てましょう。されば向こうも女を出すよりありません」と進言します。
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「参りましょう」と今度は大蔵卿局が立候補しますが幸村は「常高院様がよろしいかと、常高院様の夫、京極高次様は徳川の大名でございました。徳川と豊臣の間を取り持つのに、あのお方ほど相応しい方はございませぬ」と常高院を推薦する理由を述べます。大蔵卿局は「しかし、お初様は政には一切、関わりを持たれて居られませぬ」と反対の理由を述べると「参りましょう」と再び声高らかに宣言しますが「常高院様で」と幸村は曲げずに言います。
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家康の元に常高院が和睦交渉の使者となること伝える文が届けられます。その事を正信に告げると正信は「その手で来ましたか」と意表を突かれたようです。家康は「お主の出番は無くなったのう」と言うと「仕方ありませんな」と正信も打つ手が無いようです。秀忠は「我等は誰を立てるのです」と聞くと家康は扇子で自分の首を叩きながら考えると、適任の者を思い浮かべます。
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同じ頃、相変わらず得体の知れない薬を煎じている阿茶局は誰かの視線を感じて辺りを見回します。
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和睦交渉の使者として選ばれた常高院は「私で勤まるか不安でなりませぬ」と茶々に訴えます。茶々は「源次郎たっての願いと聞きましたよ」と幸村の推薦なら問題なかろうと答えます。幸村も「常高院様は常に平常心。曇りなき目で全てを見て居られます。これ以上のお方は居られませぬ」と改めて推薦理由を述べると、横に控えていた大蔵卿局は「私も参りますので何一つ心配こざいません」とこちらは自分の宣伝に余念がありませんが茶々は「あなたも行くのですか」と素っ気ありません。幸村は苦い表情で「常高院様お一人で宜しいと思ったのですが」と別に大蔵卿局が付いて来る必要はないと暗に述べるのですが、これは流石に常高院は見ていられなかったのか「心元ない故、私がお願い致しました」と助けてやります。しかし大蔵卿局はこの言葉を付け込む機会と受け取り「お任せあれ」と力強く宣言します。常高院は大蔵卿局の態度に怯み話題を変えて「阿茶局とはどのような女子ですか」と徳川方の使者について聞きます。これに茶々は「きりがよう知っておる」ときりに話を振ると「なかなかの食わせ物でございます」と答えます。これに幸村は驚き「そうなのか」と聞きます。きりは「本多様が古狐ならば女狐。見た目から言えば女狸でございます」と説明します。これに常高院は「自信がないのう・・・」と不安を見せます。阿茶局が食わせ物である事を知った幸村は対応策として「お上様、如何でしょう。きりをお初様の付き添いとして談判の場に行かせるというのは」と提案します。「無用で御座います」と大蔵卿局は横から反対の声を上げますが「面白い」と茶々はこれを許可します。「勘弁して下さい」ときりは断ろうとしますが「風向きが悪くなったら、その場をかき回せ。流れを変えるのだ。お前にしか出来ぬ事だ」と幸村は真剣にきりが必要であると説きます。これにきりは額に手を当てて考える仕草を見せますが、幸村が珍しく自分を評価する言葉を述べているという事もあったのか「お、ま、か、せ、あれ」と半ば自棄になりこれを引き受けます。

大蔵卿局が恐れる事態が着々と進行しています。少し前なら談判の場には大蔵卿局が堂々と赴き、相手の良いように丸め込まれて帰って来ることになっていたと思うのですが、幸村の影響力が強くなったことで段々と発言力が弱くなって来ています。幸村に加えて牢人で他の者が頭角を現して来るような事になれば大蔵卿局の立場は更に弱くなります。大蔵卿局の頭は如何に自分の立場を守るのかで精一杯であることが伝わってきます。

兎にも角にも和睦交渉へ向かう使者が決まりました。

真田丸47話「反撃」感想つづく
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