真田丸感想48話「引鉄」②幸村の次の策は


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前回、有楽斎が家康に通じている動かぬ証拠を幸村に掴まれて大坂城から退出しました。

家康は有楽斎から齎された夜討ちが掛けられるという情報を元に一日早く陣を発ち、京の都まで残り五里の場所まで進んた所で夜が暮れたことから正純は家康に「ここで暫し休息でございます」と予定を告げるとその場から退出します。

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惚れた女にも振られてもう失うものは何もない

家康は護衛の兵士が守る間で休息を取りますが、兵士の影に何処からか忍んで来た佐助が音も無く降り立つと忍び刀を抜き放ち兵士達を切ります。佐助は血の滴る刀を片手に家康を真正面にして歩みを進めます。狼狽する家康は自分の後ろに立て掛けた刀を手にして抜き放つと大上段から振り下ろします。それを佐助は軽々と躱し背後に廻ると身を隠します。家康が佐助の姿が見えなくなり目を見開いていると背後の足音に気付き後ろを振り返った瞬間に刀を腹に差し込まれます。佐助は家康を見て笑おうとしますが唇がひくつかせただけに終わり、そのまま倒れこんだ家康を前によろめきながら二歩、三歩と後ろ退さると、やがてその場から走り去ります。
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家康を暗殺した佐助は大阪城に戻ると幸村の前ですすり泣いています。そこへ内記がやって来ると「どうだった」と幸村が聞きます。内記は痛む腰を押さえながら「徳川家康。京の二条城に入ったのは間違いないようようですな」と報告します。作兵衛は「家康め、影武者など使いおって」と悔しがります。

家康は凄く元気だそうだ

家康は凄く元気だそうだ

佐助は「面目次第もございません」と泣きながら謝ります。横に居る作兵衛は「まだ機会はある」と肩に手を置き慰めます。幸村は「家康め、影武者をむざむざと殺されて、いまごろ肝を冷やしている事であろう。次は逃すな」そう言うと、まだ出番はあると佐助に言います。佐助は懸命に声を「はっ」と声を絞り出して答えます。
その頃、家康は京の二条城の縁側に座りのんびりと茶を飲み干すと上手そうに息を吐いています。

実際の真田信繁も家康の暗殺を企み慶長二十年五月七日に家康が通ることを予測して平野郷樋ノ尻口の地蔵尊に爆弾を仕掛けています。その時は、家康がたまたま席を立った時に爆弾が爆発してしまい近くの全興寺に地蔵の首だけが飛んで来たというなかなか罰当たりな事を行ったという伝承が残っています。

冬に戦なんかやらせやがって、はやく帰るぞ

冬に野戦なんて冗談じゃない。早く帰るぞ

慶長二十年になると家康は駿府に戻り秀忠も江戸に帰ります。大坂の陣の為に集められた各地の大名達も陣を引き払い始めます。

特にやることもねえから取り敢えず酒飲むぞ~

特にやることもねえから取り敢えず酒飲むぞ~

大坂城内では牢人たちが溢れ返ります。
修理と重成、幸村で打ち合わせを行い牢人の数を確認すると戦前が八万、現在は十万に増えていることが判明します。
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幸村は「お味方の大勝利と見て日の本中から集まって来たのでしょう」と言います。重成は「やはり徳川は攻めて来ますか」と聞くと幸村は「家康の狙いは豊臣家を滅ぼす事にある。その為にはどんな手も使って来る筈」と教えると「堀も無くなった今、我等に勝算はあるのでしょうか」と不安を聞くと幸村はにんまりと笑うと一枚の図面を二人の前に披露します。「城の遥か南に新たな防壁を築く。茶臼山。そして岡山。この間を空堀で繋ぎ、この一帯そのものを巨大な要害とします。ここで敵を向え討つ」と構想を語ります。

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出城と堀を埋め立てられたなら、今度は岡山と茶臼山を出城にして、間に空堀を作り代わりにしてしまえば良い。

重成が「茶臼山は家康が、岡山は秀忠が陣を敷いた所」と驚くと幸村は「此度はそこを先に抑えてしまう」と答えます。修理も「左衛門佐。お主の不屈の気構えには感服仕る」と感心します。幸村は「私は勝つ為にここに参ったのです」と答え、修理は「この先、面倒は全て私が引き受ける。存分に力を尽くしてくれ」と覚悟を決めます。
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修理は茶々の元へ向うと幸村の構想を報告します。大蔵卿局が「では、牢人達はそのまま留め置くというのか」と詰め寄りますが修理は動じることなく「ここは左衛門佐に従いたいと存じます」と応じます。大蔵卿局は「左衛門佐、左衛門佐・・・。耳障りじゃ」と嫌がりますが「これより母上は口を挟まないで頂きたい」と母に告げると「なんですか」と声を裏返して驚きます。修理は「織田有楽斎様も去り申した。あとは秀頼公と私で全てを決めて参ります」と宣言します。茶々は「大蔵卿、そろそろあの者達に任せてみてはどうか」と言います。「お上様」と最後の頼みの綱である茶々にも言われてしまった大蔵卿局は継ぐ言葉を無くします。茶々は「修理、頼みましたよ」そう言うと戦について幸村たちに一任すると伝えます。
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幸村は秀頼の元へ向うと図面を見せ次の戦いでの構想を伝えます。「この要害で再び徳川を打ち払ってご覧に入れます」秀頼は「見事じゃ」と感心します。「しかし直ぐには整いませぬ」と問題点を述べると「時を稼がねばならぬな」と秀頼は理解します。幸村は「家康は牢人衆が大坂を去るのを待っています。牢人衆が行く宛を探すのに時が掛かっている事にします」と提案します。「家康を騙すのか、面白い」と秀頼はこれも受け入れます。加えて幸村は「殿様にお願いしたき事が」と願い事を言おうとすると、秀頼は「何でも申せ」と喜びます。「牢人達は手柄を立てようと逸っております。されど今は、その時では御座いません」「どうすれば良い」「牢人の身内がお城に出入りする事をお許し頂けないでしょうか。さすればあの者たちも暫くの間、気を静めてくれましょう」と頼むと「容易いことじゃ。直ぐに触れを出そう」と応じます。「それから今ひとつ」「申してみよ」幸村は改まり両手を突きます。
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大阪城に牢人達の家族が訪れます。皆は家族を迎えて酒を飲み、料理に舌鼓を打ち再会を喜びます。

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秀頼と千姫、幸村達は面談をします。そこに遅れてやって来た茶々は「何だかお城中が賑やかですね」と楽しそうに言いながら座ります。幸村は「これより私は甥たちに会うて参ります」と休暇の予定を報告すると「徳川に付いた真田の兄の子らか」と秀頼が聞くと幸村は頷き「折角なので一度会おうと文を交しました」と答えます。茶々は「そのまま向こうに付いてはなりませんよ」と冗談めかして言うと幸村は「左衛門佐は終生、豊臣の家臣でございます」と答えます。茶々はその言葉を嬉しそうに聞きます。秀頼は「肉親が敵味方に分かれるというのは辛いものだな」と幸村の心情を察すると「其れを申せば姫様の方がもっとお辛い目に」と幸村は千姫を慮ります。「夫と実の父親が戦をしたのだ。さぞ苦しかっただろう。すまなかったな」と秀頼も千姫を気遣います。千姫はその言葉をはにかんだ表情で聞き、そんな事はないと首を横に振ります。幸村はその様子を微笑ましげに眺めると「殿様、例のお話を」と秀頼に促します。
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秀頼は茶々に姿勢を向きなおすと「母上、左衛門佐と話したのですが」と話を持ちかけ、千姫にも聞くように言うと「私は何れは大坂を離れようと思っております」と言います。茶々は「城を出るのですか」と聞き返すと幸村が代わって「殿様がここに居られる限り必ず争いの火種となります」と答えると「源次郎が居れば心配ない」と茶々は大坂城を離れまいと言おうとしますが「いつまでも私が居るとは限りません。戦場で流れ弾に当たるやもしれませぬ」と個人に頼ることを否定すると「怖いことを申すな」と茶々は話を止めさせようとします。
sikoku画像引用元:Googleマップ

秀頼は「牢人達を連れてやはり四国へ移ろうと存じます」と国替えの説得を続けます。茶々は「四国」と繰り返しすと「冬も暖かく、過ごし易いと聞いております」と過ごし易さを伝えると幸村が「そして何よりも京大坂に近い」と地理的にも遠く離れるものではないと伝えます。
そこで茶々は「無論、源次郎も来てくれるのであろうな」と確かめると、幸村は無言で何も答えません。秀頼は続けて「讃岐と阿波の2カ国では如何でしょうか」と尋ねます。茶々は幸村の答えが無いことに動揺しますが、それを押し隠すように笑顔を浮かべると「ならば、折角ですから伊予と土佐も頂きましょう。だったら私も四国へ参ります」と四国に移ることに同意します。「母上に分かって貰って何よりだ。千も良いな」と秀頼は喜び、千姫も「はい」と頷きます。
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茶々は良いことは早く実行しようと「直ぐに家康に伝えましょう」と言うと「まだ早うございます。国替えのことを持ち出すのは次の戦に勝った後。この一手は最後に取って置きましょう」と言います。少なくとも国替えまで幸村が離れることがないことを知った茶々は安心した表情を浮かべて頷きます。
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その後、幸村は盛親に四国を秀頼が欲しがっていることを伝えます。盛親は額をぴしゃりと叩き唸ります。幸村はそれ以外の国を望むように頼むと盛親は「では、確かな所で淡路島」と力を込めて言うと幸村と盛親は互いに頷き合い、やがて声を上げて笑い合います。
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四国へ攻め渡るにあたって淡路島は要衝となります。確かに面積としては小さいですが、本州から四国へ渡ろうとする徳川から豊臣は自分が守ると言う盛親の意思表示でもあったのではないかという気がします。
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盛親との調整が終わり幸村が廊下を渡っていると後ろから千姫が「左衛門佐」と声を掛けて呼び止めます。幸村が「姫様」と歩み寄り跪くと千姫が「また戦になるのですか」と聞ききます。幸村は「何れは」と答えます。千姫は「私が江戸へ戻る代わりに戦を止める様、大御所様に掛け合ってみてはくれまいか」と聞くと幸村は「姫様は、いわば人質。手放す訳には参りませぬ」と答えます。「駄目か」と千姫が重ねて聞くと「お許し下さいませ」と幸村は重ねて断ります。千姫は思い詰めたように「江戸へ帰りたいのじゃ」と遂には自分の本音を口にします。これに幸村は「伺わなかった事に致します」と答えやり過ごします。

真田丸48話「引鉄」感想つづく
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