真田丸感想49話「前夜」②戦が始まる

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江戸城では、秀忠が「父上もようご決心なされたな」と大坂城攻めの決定を家康が下したことをを意外がると「左様で御座いますな」と正信も同意します。秀忠は「牢人達は出て行く所か日に日に増えて居ると聞く。今が攻め時だ」と機を得たりと述べると正信は「実は殿」と何事かを告げようとすると江が「旦那様」と言って入って来た為に中断されてしまいます。
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そんな事は知らぬお江は「殿、今度こそ豊臣の者達に一泡吹かせてやって下さい」と頼みます。秀忠は「敵もあの城ではどうする事も出来まい」心配するなと答えると「千が危ない目に遭うことは御座いませんね。お約束下さいさませ」と以前の約束を違えぬように念押しします。秀忠は「そうならぬよう祈っておれ」と言うとお江は微笑を浮かべながら秀忠に近付くと「勝てます」と言うと秀忠の手を両手で包み目を見ながら「きっと勝てる」と勝利を言い聞かせ微笑みます。
正信は大坂冬の陣が終わってから扱いは以前のものに戻っているようです。個人的には正信が重要なことを告げようとして言いそびれたまま秀忠が戦で酷い目に遭って「そういえば殿。言いそびれていましたが」で身体に刀傷が二、三個増えた秀忠が「早く言わんか」と言う展開があると面白いのになぁ等と思います。
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大坂城では牢人達も多数加わった軍議が開かれます。幸村は「こうなった以上、先ずは大坂を出て京を押さえる。そして伏見を本陣として近江瀬田にて、進軍してくる徳川勢を迎え討つ。足並みが揃わぬ内に攻め崩し、その乱れに乗じて、あわよくば一気に家康の首を取る」と説明すると治房は「良し」と大きな声で応えます。大蔵卿局が「秀頼公はどうするのです」と質問すると「伏見城にてご采配を」と回答します。大蔵卿局は「あり得ぬ」と否定しますが幸村は「右大臣秀頼公が出陣される事で全軍の士気は大いに高まります」と士気への影響を狙うと説明すると「危のうございます」と大蔵卿局は尚も断らせようとします。秀頼は「それで我が軍勢が喜ぶなら伏見まで行っても構わぬ」と勝つ為に自分の身を危険にさらして前線に出る事も厭わないと述べると「総大将はみだりに動かぬものです」と大蔵卿局は反対の口調を強めます。修理はこのままでは埒が明かぬと思ったのか「お局様はどうせよと仰せか」と対案を出すよう求めると「あくまでも敵を迎え討つのは大坂城」と答えますが「要害が出来上がって居れば有り得たかもしれませぬ。それも間に合わぬ今、この城に執着するは愚策にござる」と何処かの誰かが堀を埋めなければと否定しますが、大蔵卿局は憤り「それを何とか勝ちに持って行くのが其方の勤めではないのか」と精神論を振りかざします。最早水掛け論にしかならない状況となり議論が止まると、これを機会と見た又兵衛が「じゃあ、そろそろ俺達の策を聞いて貰えるかな」と提案する許可を求めると勝永も「夕べ俺達で考えた」と加わり、重成が図面を皆の前に図面を広げます。
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又兵衛達の作戦
・徳川は大軍であり必ず広い南側から攻めて来る
・豊臣は天王寺に兵を進め一帯を固めて迎え討つ
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要害の代わりに牢人達が壁となる戦術です。

大蔵卿局は秀頼を心配しますが、これには大阪城から高見の見物をしていれば良いと回答した事で安心して作戦に同意します。

敵が手薄な東から来た場合
平野川の堤を切る事で城の東側が沼地同然となり戦どころではなくなる
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秀頼も又兵衛の作戦に同意すると豊臣方の皆は作戦に取り掛かります。
軍議を終えた牢人衆は集まり陣割を始めます。
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そこへ大蔵卿局が幸村を呼びに来ます。大蔵卿局は天守閣を見上げながら「全ては豊臣家の御為」と今までの行動原則を改めて述べると幸村は「存じております」と答えます。「茶々様と秀頼公をお守りするのが私の役目。言葉がきついのは性分です」と言い訳すると幸村も天守閣を見上げ「つまり我等は同じ方を向いているという事」と述べると「但し、牢人は大嫌いじゃ」と自分が気弱なことを言った事に苛立ったのか取り繕うように気持ちを言い捨てると引き上げます。

大蔵卿局の行動に全く私欲が混ざっていないかと言えば嘘になるかと思いますが、基本的には豊臣の為を思い行動してきたというのは事実であると思います。そして、問題の根深さはそこにあります。豊臣の為を思って片桐且元を追い出し、豊臣の為を思って城の堀を埋めた。権限が必要な人間に権限を与え、そうでない人間には与えない。それが出来なかったことに豊臣方の問題があります。
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慶長二十年(1615)四月二十二日 京二条城
家康と秀忠が合流します。正純は家康に「伊達、上杉、前田、黒田ら諸大名こぞって此方へ向っております。総勢三十万」と諸大名の兵力を報告します。秀忠は「今度こそ大坂城を落としましょう」と言います。家康は「落とせるか佐渡守」と秀忠を嗜める言葉を期待してか話を振ると正信は眠っています。正純は父を起こそうとしますが家康は「これこれ、そっとしておけ」と正信を気遣います。秀忠はそんな正信を横目で見てから「全軍が揃うたら直ぐに総攻めを」と進言しますが「まぁ、そう焦るな」と家康は一旦、抑えると「正純、最後にもう一度大坂城の秀頼に文を送れ。今すぐ牢人を追放し城を出れば兵を引くと」と豊臣に猶予を与えようとすると「父上、無駄でございます。秀頼が居れば、牢人は今後も増え続けます。もはや秀頼を亡き者にせぬ限り、この戦、終わりません」そう正論を述べると家康は目をそらしますが秀忠は「豊臣の血は、この戦で断ち切るのです。父上は甘すぎる」そう憤ると勢い込んで立ち上がり、その場を立ち去ってしまいます。
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その声に正信も目を覚まし、家康は「恐ろしい男に育ったのう」と目を丸め、やがて嬉しそうに笑います。

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家康からの文が豊臣に届けられます。秀頼と修理、幸村で打ち合わせます。
修理は「家康は大和の郡山城に移れば兵を引くと言うて来た」と文の内容を幸村に伝えると「但し、牢人は連れて行くなという事だ」と秀頼が補足します。幸村は「如何なされますか」と秀頼に問います。秀頼は「徳川とは、これにて手切れと致す」そう決断すると家康からの文を破り捨てると「良いな。左衛門佐」と幸村の覚悟を確かめます。幸村は「御意のままに」そう答え運命を共にすることを誓います。
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豊臣からの返答を聞いた家康は外の景色を眺めながら「豊臣の家も、天下一の名城と謳われた大坂城も、これを以って終わりだの」と気の抜けたように言うと後ろに控えた正純が頷きます。

真田丸49話「前夜」感想つづく
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