真田丸感想49話「前夜」③信之の仕返し


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幸村に会う事を決めた信之は山城と河内の国境近くに設けられた真田信吉の陣へと訪れます。

信之は「信吉も信政も鎧姿が様になってきたではないか」と息子二人の姿を褒めます。信政は素直に「ありがとうございます」と礼を述べます。茂誠は「これよりは伊豆守様が采配を」と聞くと指揮権の所在について確かめると「儂は江戸にいる事になっておる。真田の総大将は信吉だ」と変わりないと信之が答えると信政は困惑したように「では、父上は何ゆえに」と困惑して聞きます。信之は「源次郎と話がしたい。会う手立てはないか」と目的を率直に述べます。これに信政は黙り込み、三十郎と茂誠が頷き合うと茂誠が「実は、信尹様がこちらに向って居られるのです」と教えます。信之は「叔父上が」と訪れる目的の検討が付かずに聞き返すと「大御所様の命により、もう一度源次郎殿に会いに行くそうで」と茂誠が疑問に答えます。信之は好機を得たと頷きます。
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信之は信尹と合流すると共に幸村の元へと向かう途中で徳川方に見つかり徳川義直の陣で人改めを受けることになります。
そこで信之は信尹の後ろにお付きの者として控えます。そこへ笑い声が響き、笑い声の主がするめを噛みながら部屋の前を通り掛ると中に居る信之と目が合い、驚いた表情を浮かべます。徳川に隠れて豊臣に兵糧を届けに向った筈の平野でした。

あ、やべえ。なんでお主がここに居るんじゃ?

あ、やべえ。なんでお主がここに居るんじゃ?


平野は口元のするめを口から離すと「何でここに・・・」と言い淀みます。信之は立ち上がり平野へと詰め寄ります。そこから逃れるように平野は背中を向けますが信之に肩を掴まれ止められると「仕方なかったんだ。あの兵糧は全部、取り上げられてしまって、どうすることも出来なかったんだ」と言い訳をして僅かに肩に置かれた手の力が緩んだ瞬間に走って逃げ去ります。追い掛けようとする信之は周りの兵士に取り押さえられてしまい追う事が出来ず「待たれよ、おい」と平野の背中に声を掛けますが、もちろん平野が耳を貸す様子はありません。まんまと兵糧を取られただけではなく、徳川に要らぬ手助けをした事になってしまった信之は兵に抑えられたまま悔しがります。
頂いた信州名物、蕎麦は徳川で喰ってやったわ。まぁスルメの方が美味いがのう!!

頂いた信州名物、蕎麦は徳川で喰ってやったわ。まぁスルメの方が美味いがのう!!


その様子を平野はするめを再び齧って余裕を持って眺めていると、信之は平野のその様子に憤り兵士を引き摺ったまま追い掛けようとしますが、結局、取り押さえる兵士たちを引き剥がすことが出来ず動けないままでいると、信伊が様子を見に来ると取り押さえていた兵士達は信之から手を離し、信之は興奮の余り肩で息をしたまま「何でもありません・・・」と言うしかないのでした。
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そこへ「間道を歩いていた怪しい者とはお前たちか」と言って徳川方の人改めの役割を担う役人が現われます。信尹と信幸の二人は控えの間に戻り座り直すと信尹が「我等、大御所様の密名を帯びて大坂に向う所で御座います」と家康からの密書を役人に手渡して確認させます。役人は内容を確認すると「ご無礼致した」と密書を返すと「尾張徳川家家臣、室賀久太夫」と名乗ります。信尹は「将軍家旗本、真田隠岐守信尹」と自分も名乗ります。それに久太夫は「真田・・・」と何か思い当たることがあるのか黙り込むと「先を急ぎます故」と信尹は退出しようと立ち上がると「待たれよ」久太夫が引き止め「真田と言えば真田安房守」と言うと「安房守は我が兄でございます」と返すと九太夫は出口に立ちはだかり「通す訳には行かぬ。我が父、室賀正武は真田安房守の罠に嵌り」「黙れ小童」と言葉の途中で信之が怒鳴りつけます。
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それに久太夫は気圧され小声で「すみません」と謝ってしまいます。信之は信尹に「参りましょう」と言うと二人は徳川の陣から出て行きます。その後ろ姿を久太夫は目を丸くして見送るのでした。
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信之と久太夫のやり取りは江戸の敵を長崎で討ったという印象です。久太夫は父である室賀正武を昌幸に暗殺された後に出家、後に還俗すると上杉家に仕え、更に尾張の松平忠吉の家臣になると父の暗殺に協力した室賀源助を討ち果たし、今度は徳川義直に仕えているという紆余曲折を経た先で今は亡き父が「黙れ小童」と散々やっつけて来た信之から今度は息子の自分が「黙れ小童」と怒鳴られるという数奇な目に遭うのでした。

真田丸49話「前夜」感想つづく
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