真田丸感想49話「前夜」⑦別れ


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幸村が撤退して大阪城に戻ると負傷した多くの兵が運び込まれています。
幸村は「皆、よう戻った。よう戦った」と激励しながら歩きますが、きりが呼び止めると「この人・・・。九度山から一緒に付いて来た子」そう言って幸村を案内すると「九兵衛」と駆け寄り体を抱きかかえますが既に息は無くなっています。幸村は苦悶の表情を浮かべます。
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幸村は自室に引き上げると嘗て掘り出した馬上筒を取り出して考え込むと「佐助」と呼び出します。
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幸村は真田の家の者と家族を集めます。集められた春は「城を出よとはどういう事でございますか」と命令の理由を聞きますが幸村は「何も言わず従ってくれ」と頼みます。春は尚も「出て何処へ参るのですか」と聞くと「伊達陸奥守の陣じゃ。あのお方なら必ずお前達を庇護して下さる」と理由を述べます。
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佐助は政宗に幸村から家族たちを庇護するよう養成する文を届けます。これを読んだ政宗は「真田左衛門佐。よう儂を頼ってきた。ご妻女の世話の一切、喜んで見ようではないか」と快く引き受けます。佐助は「有り難き幸せ」と頭を下げます。景綱は「この事、大御所様には」と聞くと「申し上げる訳がなかろう。儂と真田の密約よ」と答えます。
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政宗が引き受けてくれることを知った幸村は「大助は私と残る」と命じます。内記は「もちろん残りまする」と言いますが「足手まといになるだけだ」と幸村は突き放しますが内記は「失敬な力を蓄えて居ったのでござる」と断ります。次に「作兵衛は春たちを伊達に送り届けたら戻ってくれ」と命じます。残ったきりが「私は」と聞くと「お前には大事な仕事がある。残ってくれるか」と尋ねるときりは頷き、父である内記と目を合わせ頷き合います。幸村は一同に「決して永久の別れではない。暫しの辛抱じゃ」と言います。春は笑顔を浮かべて頷くと「大助、父上をしっかりとお守りなさい」と命じます。大助は「はい」と答えます。それを聞いた春は後ろに振り返るときりに「旦那様の事、何卒、よしなに頼みます」と手をついて頼みます。きりも同じく手をつき「畏まりました」と応えます。
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幸村と春は夜の縁側に並び腰掛けます。
幸村は「よう耐えてくれた」と感謝します。春は「泣いても良いのなら泣きますよ」そう言うと幸村の太ももを障子を突く要領で突きます。幸村は「いや、いい」そう言うと春の指を掴みます。春は「私は大谷刑部吉継の娘でございます」と誇らしげに言うと「そうであった」と幸村は頷きます。春は幸村の手を自分の手で包むと「御武運を」と掠れた声で祈ります。幸村は黙って頷きます。
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政宗がずんだ餅を食べていると、景綱に案内されて春と梅、大八、ここまで連れて来た作兵衛が訪れます。景綱が「真田左衛門佐様奥方とお子達でございます」と報告すると「おう」と答えて立ち上がると春の前に歩み寄り目の前に腰掛けると其々の顔を見渡し「伊達陸奥守政宗である。心配は要らん。其方達の身の上は儂が一命に懸けて預った」と自己紹介を兼ねて安心するように言うと春は頭を下げて答えます。「時に・・・」政宗はそう言うとずんだ餅をのせた皿を「ずんだ餅はお好きかな」と言って差し出します。春は分らずに戸惑うと景綱も「さあ」と勧めてきます。梅はずんだ餅を勧められるままに箸で取って口に運びます。その姿を凝視する政宗と景綱の視線に梅は戸惑いますが、やがてお互いに頷き合うのでした。
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梅は後に政宗の重臣である片倉景綱の息子の元へと嫁ぐ事になります。
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春は抱き抱えた大八に「頂きますか」と勧めると大八は「ううん」と言って断ります。政宗は「だいは、大八か。さあ」と勧めるのでした。

大八は後に姉の梅の嫁ぎ先である片倉重長に引き取られ、後に仙台藩士として三百石を与えられています。
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大坂城に残った幸村はきりを呼び出すと「私は明日。城を出て家康に決戦を挑むことにした」と決意を語ります。きりは「いよいよですね」と答えます。幸村は「お前は、いざとなったら、ここを抜け出し、千姫様をお連れして秀忠の陣へ行け」と命じます。「大仕事ではないですか」と役目の大きさに驚くと「だからお前に頼むのだ。お上様にはお伝えして置く」と幸村はきりへの信頼を語ります。きりは「姫様をお送りしたら、その後は」と聞きます。幸村は「沼田にでも帰るが良かろう」と答えると、きりは黙って幸村を見詰めると「いいえ。ここに戻って来ます」そう言うと笑い「こうなったらお上様とご一緒しますよ。最後まで」と言います。その姿を幸村は黙って見詰めますが、きりは「源次郎様がいない世にいても、つまらないから」そう言って上目で幸村を見てから恥ずかしそうに言います。
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幸村はそんなきりを抱き寄せます。「え、ちょっと。何するんですか」ときりは苦しそうに言いますが幸村は無言のままきりを抱き締め続けます。
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きりはやがて不貞腐れたように「遅い」と抗議します。幸村は「すまぬ」と思わぬ反撃に戸惑いながら謝ると、きりは身を離し「せめて十年前に」と言い掛けた所で幸村に唇を塞がれるのですが、唇を塞がれたまま「あの頃が私、一番、きれいだったんですから」と目を開けたまま、もごもごと言葉を続けます。そう言ってから一旦、唇を離すと今度は幸村の胸に身を預けます。
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高梨内記の娘に関しては様々な言い伝えがあります。真田信繁の側室であったとも彼の子供を宿したとも。真偽はともかく、一つだけ確かなのは、信繁に関わった女性達の中で最も長く傍に居たのは彼女だという事です。
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真田丸49話「前夜」感想おわり。
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