真田丸感想50話最終回感想②決戦前

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厨で大角与左衛門が一人黙々と明日の仕込みに鶏肉を串に刺します。その背後に幸村は音もなく立ち、気配に気付いた与左衛門が振り返ります。佐助はその間に厨の隅にござを掛けて隠された与八の死体を見つけます。幸村は刀に手を掛けながら「もっと早く気付くべきだった。お前は常にここで我等の策を耳にしていた」と言うと佐助が「徳川の間者か」と聞きます。与左衛門は「信長公の下で台所番を務めておった。その後は太閤殿下。徳川に仕えた事なぞないわ」と答えます。「では何故」と幸村が重ねて問うと「娘は太閤に手篭めにされ、それを苦に命を絶った。妻も一緒だ」そう言いながら手を串に伸ばし鶏肉を刺しながら続けて「以来、儂はずっとここにいる。秀頼と大坂城がこの世から消え去るのを、この目で見るまで」と幸村の問いに答えます。幸村は刀を鞘から抜き放つと「事情は兎も角お前を生かして置く事は出来ぬ」と告げます。与左衛門は変わらずに手を動かしながら「役目は終わった。この城も明日で終わりじゃ」そう言うと鶏肉を刺していた串を自らの腹に突き立て、満足そうに幸村を見上げます。
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慶長二十年五月七日、大坂城を守る最後の戦いである天王寺・岡山の戦いが行われる当日になり秀忠と幸村達での最後の評定が行われます。

決められた作戦
・真田勢と毛利勢が敵を引き付ける
・全登が真田と毛利に引き付けられている家康背後に回り込み挟み討ちにする
・最後に秀頼が出陣する
・豊臣家全軍は千成瓢箪が掲げるのを合図にして家康に襲い掛かる

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以上の作戦を以ってして決戦が行われることが決まりました。

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幸村は評定が終わった後、茶々の元に向います。
茶々は虚ろな表情を浮かべ宙を眺めながら「この頃、城と共に滅びる夢をよく見ます。死ぬる時は誇り高くありたいもの」と独り言を並べるかのように伝えると幸村は「世の中に誇り高い死などございませぬ。お上様には誇り高く生きて頂きたい」と言います。その言葉に励まされた茶々は漸く目の前の幸村を見て「死ぬのは怖くありません」と強がった表情を浮かべます。しかし幸村は「燃える城の中で喉を突き、血塗れになって息絶える御自身のお姿をお考えになった事がございますか」と聞くと、茶々は顔を背け耳を塞ごうとしますが幸村は続けて「秀頼公のお首が三条河原に晒される様を思い描いてみた事がございますか」と言います。茶々は呼吸を荒くして固く口を閉ざすと「ああっ」と声を上げて脇息を崩して取り乱します。
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幸村は急ぎ駆け寄り茶々を抱きすくめると「申し訳ございませんでした」と謝ります。茶々は胸の中で身動きが取れずに呼吸を荒くしながら「私の親しい人は皆、死んでいく」と言いますが「茶々様は長い間、悪い夢を見てこられたのです。それも間もなく終わります」その言葉に茶々の呼吸は平静なものへと戻って行きます。幸村は茶々を抱き締めながら「左衛門佐が連れ戻して差し上げます」と伝えると茶々は安心したようにため息を一つ吐きます。幸村は茶々を抱き締めたまま「お上様にお願いしたき事が」と聞くと茶々は「出来ることですか」と聞き返します。幸村は茶々の頭の上に頬を預けて「これより家康の首、取って参ります。家康が死ねば戦は終わります。そこからは豊臣と徳川が、この先どう折り合いを付けていくかの談判となります」茶々は腕の中で頷くと幸村は「また、戦になれば次は必ず負けます」と断言します。
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「左衛門佐がいれば勝てる」そう茶々は幸村の顔を見上げて言いますが、やがて幸村から死の覚悟を見て取ると「死ぬつもりなのですね・・・」そう言うと再び取り乱し始めますが幸村は茶々の肩に手を置き顔を近づけて「戦に勝った後ならより良き和議の案を突き付けることが出来ます。大坂城を捨てる代わりに豊臣家を四国全土の主として認めさせるのです」と言う幸村の言葉を肩で息をしながら茶々は聞きますが、やがて息を整えると目に涙を溜めながらも理性を宿し「分りました」と答えます。
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幸村は「そして万に一つ。私が家康を討ち損じ、徳川の兵が城に攻め込んできた時は、その時は和睦の使者として千姫様を秀忠の元へお遣わし下さい。姫様なら必ず方々をお救い下さいます」これに茶々は一筋の涙を流し頷きます。幸村は茶々の頬に手を当て、茶々は頬に当てられて手を掴みます。「くれぐれもお忘れなきよう。望みを捨てなかった者にのみ、道は開けるのです」そう言って笑顔を浮かべる幸村に、茶々は言葉を発することも出来ずただ頷きます。
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幸村は自室に引き上げると鎧支度に取り掛かり隣の間で昌幸の位牌に祈る内記に「父上は今の私を見たら何と言われるかな」と問い掛けます。内記は「もちろんお喜びになられましょう」と答えます。「私は・・・。私という男がこの居た証を何か残せたのか」幸村が独白するように言うと、内記は改めて幸村のほうに向き直ると「人の誠の価値は値打ちというものは己が決める事ではございません」と言います。「誰が決める」と幸村が驚き聞き返すと「時でござる。戦国の世に義を貫き通し、家康と渡り合った真田左衛門佐幸村の名は、日の本一の兵として語り継がれるに相違ございません」と歴史が決めるのだと述べると幸村は「どんな終わりを迎えてもか」と聞き返しますが「大事なのは如何に生きたかでございます故」とその評価は現時点だけの点での評価ではなく今までの過程であり線での評価であると答えます。
幸村は掌の上に乗せた紐で連ねられた六文銭を眺めます。
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そこに蝉の鳴き声が響き内記が「早蝉ですな」と気付きます。幸村の鎧支度を手伝っていた作兵衛が「ええ、今年は陽気が良いんで、先走った奴が出て来たんでしょう」と言います。
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幸村は「では、私も一つ。忙しなく鳴いて来るか」そう言って戦場へと向います。その背中を早蝉の運命を知る内記が見送ります。

最後の戦いが始まります。

真田丸50話最終回感想つづく。
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