真田丸感想50話最終回感想⑥襲撃

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家康本陣へと真っ直ぐに突き進む幸村は目的地を見付けると十文字槍を突き出し「目指すは家康の首。ただ一つ」そう号令を掛けると自らが先頭に立って突撃を開始します。
家康本陣では正純が家康に「真田がこちらに向っております。お逃げ下され」と慌てふためく家康を逃げ道へと誘導します。
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幸村隊の突撃は三度に渡って行われました。既に浅野が裏切ったという虚報により混乱を来たしていた所に幸村の決死の突撃が加えられた事で家康の兵士の中には戦わずに逃げ出す者が現われる程でした。とは言え家康隊は一万五千もの兵を抱えているので次々と新手を繰り出して襲い掛かりますが赤備えが鈍い赤によって斑に塗り重ねられ燃え盛る炎と化した幸村隊を止めることは叶わず次々に撃破されていきます。遂には家康の側近である馬廻り衆までもが逃げ出す事態へと陥り、中には三里(約12キロ)もの距離に渡って逃げ出した者が居る程でした。その為に家康が逃げ出した時に付き従った者は僅かであったと言います。
それから程なくして幸村隊は家康の所在を示すべきである馬印が立てられた家康本陣へと迫ります。しかし、既に家康は逃げ出した後であり幸村は姿が見えぬことに憤り其の名を吠えます。この時に家康の馬印である金扇が倒されますが、これは家康が敗戦した武田信玄との三方ヶ原の合戦以来の出来事でした。その為に馬印を守っていた旗奉行は家康を見失った責も相まって戦の後に蟄居よりも重い閉門処分を受ける事となりました。
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この様子を見た島津家の者は「真田日本一の兵、いにしへよりの物語にもこれなき由、惣別これのみ申すことに候」(『薩摩旧記雑録』所収文書)と書き残しました。

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続いて勝永も家康本陣へと突入しますが勝永が見たものは幸村隊によって散々に蹴散らされ大混乱に陥った家康隊の姿でした。勝永も家康捜索に加わりますが、家康は見つかりません。
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一方の岡山口の戦いでは、開戦当初は家康の動かぬようにという命を守り動かぬ秀忠でしたが天王寺方面での銃声と戦いの様子を見て進軍を開始しています。軍師役の立花宗茂は秀忠に本陣が突出すれば敵の攻撃が集中すると止めようとしますが、秀忠はこの進言は聞き入れず軍を進めます。

先ず徳川方先鋒の前田利常隊が大野治房隊に向けて迫りますが、その後ろでは藤堂高虎隊と井伊直孝隊は家康本隊への救援の為に岡山口から離れた為に一時的に陣立てが崩れた上に血気に逸る秀忠の兵士が前田隊の後ろに続きます。
前田勢を含む先鋒隊だけで総数二万の兵士に迫られる治房の手勢は四千程度。しかし徳川方の陣容の乱れを見て取った治房は先鋒にて迫る利常隊を可能な限り近くまで引き寄せると一斉に攻撃を開始します。この勢いに利常隊は崩され、そこに後ろから迫る秀忠隊が入り混じる事となり一気に混戦模様となります。ここで秀忠達に敵と味方の区別が付かないという問題が生じます。利常含む先鋒勢が二万、秀忠本陣の手勢が二万三千、治房率いる手勢が四千。単純計算すると岡山口での徳川方と治房隊の数の比率は凡そ十対一の状況です。秀忠達は更に混乱します。これに徳川方の阿部正次は「味方は遠い所から来ているので鎧が汚い筈。鎧のきれいな者を攻撃しろ」と応急的に指令を出しますが大きな効果はなく、当初は拮抗していた治房隊と前田隊の戦いは、やがて気合に勝る治房隊が圧倒し始めます。
これに秀忠は自ら武器を手に取り戦いに加わろうとしますが配下に諫められています。
しかし、全体で見ればこの優勢がいつまでも続かないことを知る治房は手勢の一部を迂回させて秀忠本陣へと差し向けます。
これに旗本部隊の先鋒である酒井忠世隊と土井利勝隊が立ちはだかりますが、治房隊はこれを押し崩します。治房の襲撃により秀忠本陣も混乱を来たしており、この時の指揮系統の乱れ振りは徳川兵士からも「かかれ対馬(安藤重信)、逃げ大炊(土井利勝)、どっちつかずの雅楽頭(酒井忠世)」と揶揄される程でした。
大野治房が徳川秀忠の本陣へ襲い掛かります。
本陣を治房に踏み込まれた秀忠は自らも刀を抜き放ち気合の声を上げますが戸惑いを隠しきれません。そんな秀忠への距離を確実に治房は詰めて行きます。
一度は打って出ようとした秀忠は躊躇して足を止めると後ろを向いて本陣の後ろの幕を配下の兵士に上げさせて逃げ道を作り逃亡します。
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逃亡の最中にある家康は息を切らして遂には座り込んでしまいます。「もう良い。ここまでじゃ。儂は腹を切る」そう言うと脇から短刀を抜き放ち切腹しようとするのを周囲の者たちが慌てて止めると正純は無理矢理短刀を奪い取ると「もう良い。死なせてくれ」と喚く家康を配下の兵士達に担がせて強引に運びます。
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戦いは豊臣軍の圧勝になるかと思われました。
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茶臼山の陣から戦況を見て取った修理は「今こそ秀頼公ご出馬の時」と城へ戻り秀頼公に出馬を促すことを決断します。その時に秀頼公の旗印である千成瓢箪を掲げる旗奉行が「これはどうなさいますか」と判断を仰ぐと「無論、持って参る」と微かな笑みを浮かべて命じます。
この修理の小さな決断が流れを変えました。
戦場で戦う兵士達は豊臣の馬印である千成瓢箪が城に戻って行く姿を見て動揺します。兵士達は秀頼が城へ逃げ帰ったと思ったからです。
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更に豊臣方に不運が重なります。
命をとりとめた与左衛門が厨に油を撒いて火をつけた事によって大坂城が煙を上げ始めます。
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この事は逃亡して隠れ潜む家康へも報されます。最後の戦国武将は戦には流れが変わる瞬間がある事を体で知っていました。そして家康という男は決してそれを逃しません。
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炎の上がる大坂城を見た家康は言います。
「好機じゃ」そう独り言のように呟くと、やがて兵士全体に「陣を立て直せ」そう命じます。兵士達も遂に反撃の機会が来たと沸き立ちます。

徳川軍の反撃が始まります。

真田丸50話最終回感想つづく。
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