朝、起きたら犬になっていた…
このままでは会社に行けない。
そう考えた私は会社に電話したが
なんということだ。
「ワンワン!」
としか口に出来ない。
そのためイタズラ電話と思われたのか電話を切られてしまった。
何と言うことだ!無断欠勤となってしまうではないか。
人の話は最後まで聞けと教わらなかったのか!
と憤ってはみたが、少ししてから犬だから仕方ないのかと諦める。
これからどうやって生きていけば良いのか?
餌は買い物をするお利口な犬でございという顔をして現金を小銭入れでも首からぶら下げていれば手に入りそうである。
釣り銭をちょろまそうとした者は噛みついて晩飯にしてやれば良い。
しかし犬でも出来る仕事は限られる。
貯金もやがて尽きるであろう。
ゴミ漁りはプライドが許さぬ。
そうなると残された道は飼い犬となることである。
今までも忠実な会社の犬として生きて来れたのだから適性はある筈。
では飼い主はどう探したら良いのか?
例えば中小零細のブラック企業と歴史ある大企業とでは天と地ほどの開きがある。
犬として生きる以上、3食昼寝付きで朝晩の散歩を欠かさぬことと、月一のトリミングと高級ドッグフードは譲れぬ。
ましてやねこまんまなど論外である。
そう。犬にねこまんまを出すような知性の無い者に飼われるような過ちは決して許されぬのである。
小1時間ほど考えた私は大会に飛び入り参加し自らにブランディングを施すことを決めた。
そして何だかんだあった末に我は優勝を勝ち取った。
「我を喝采せよ!
この中で我の飼い主となれる栄誉を望む者は名乗り出るが良い。
結果は厳正な抽選によって決定する。
心して待つが良い
良いか!皆の者!
秋田犬(あきたいぬ)を秋田犬(あきたけん)と
呼ぶ愚か者に死の制裁を!」
喝采する民衆たち
そうして王冠を被り錫杖を片手に我は壇上を降りる。
そうして3700万出せば買えるという犬小屋(本当にあるらしい…)に住んで
「本当の幸せはお金じゃ買えない」
等と嘯いて末永く幸せに暮らしましたとさ…
めでたしめでたし
そんなことを妄想したので書いてみましたw
