資材置場保護条例を作った川口市

川口市役所 社会派気取り

川口市がクルド問題で揺れていますが、この問題は複合的な問題で川口クルド問題の中には治安問題だけでなく生活騒音の問題であったり解体業や資材置場の問題が含まれています。
ここでは資材置場問題について書きます。

彼等は産経のスクープを見ると出稼ぎで日本に来ています。
その事業はルールを守らない傾向があり単純に儲かるようです。
事業が収益をあげるなら人手を増やして事業を拡大させるのは経営者なら当然の判断です。

通常、資材置場は騒音や振動、粉塵等による大気汚染等の環境問題が付き物なので対策費用が掛かるのですが、これを行っていないことで収益性を高めているようです。

公害を起こして良い街 川口市

この部分について川口市が共犯関係にあると見ています。
例えば夜間になると野焼き等が行われていることで、これが火災に繋がりそうになった事例もあるようです。
野焼きには罰則も設けられているのですが小規模なたき火程度の規模は対象外となります。
あろうことか川口市は夜間休日には取り締まりません。
(でも野焼きで土壌汚染も発生しているんだろうから土壌の調査を行えば問題物質が出て来ると思うので、川口市は必要な調査をやっているとは到底思えないんだよな)

従って夜間に罰則対象となる規模の野焼きをしても川口市なら罰則を受けることはありません。
翌営業日に対応するそうですが、そこで相手がたき火程度のものと言い張れば罰則を受けることはありません。

と言うか市役所が散歩がてらに訪問した際に野焼きが終わっていたらそれで対応は終わりみたいです。


これを見ると川口市は夜間なら野焼きをしても良いとなります。
(未必の故意って奴ですね)
私が資材置場を経営していたら夜間に解体業で出た産業廃棄物を燃やします。
川口市なら燃える産業廃棄物なら夜に燃やして埋めてしまえば費用が掛からないというのは経営者にとって大きな魅力です。

更に川口市の市街化調整区域なら騒音や振動といった環境問題を起こしても良いんですよ。
通常の地方自治体であれば公害調査を行い原因と現状を調査した上で条例を制定して規制しますが川口市なら大丈夫です。
濡れ手に粟とは正にこの事です。
そりゃ車で爆走して人んちの塀とかぶっ壊すって話ですよ。

流石に無視できなくなった

次の答弁は川口市議会で奥ノ木市長の答弁です。

資材置場等への土地利用転換に対して、新たな条例の制定など規制強化を行うとともに、優良田園住宅等の緑を伴う建築行為に対して、さらなる規制の合理化を行うことが必要であると考えており、スピード感を持って検討を進めて参る所存であります。

以上の答弁を見ると令和3年6月には資材置場問題の存在について川口行政は認識しています。

引用:「令和3年6月定例会 06月14日 一般質問」-川口市議会 議会中継」-より

奥ノ木氏は川口市の市長であり川口行政の長です。
その市長が3年半もの年月を掛けた現在も問題は全く解決していません。

川口資材置場公害問題は奥ノ木市長肝入りです。

令和4年7月1日には
「川口市資材置場の設置等の規制に関する条例」を施行しました。
この条例の主な問題点は下記2点です。
・現在、問題を起こしている既存の資材置場は対象外
・500㎡以上の資材置場だけ規制する

しかし条例の中には一歩前進かと思える下記の条文も含まれていました。

・騒音、振動又は粉じんの発生による周辺の生活環境の悪化の防止を図るために必要な措置を講じていること

これに多少の期待を持って見ていました。
結果、全く解決しませんでした。

私は川口市が地元です。
今までの川口市を振り返ってみると、
まぁ川口市だからそりゃそうなるかw
と思わず納得しそうになってしまいます。
だってねぇ、キッザニアで川口行政ごっこした方が今より良い川口市になりそうじゃないですか?

話を戻し奥ノ木市長です。きちんと問題を起こす資材置場を規制対象外としたお為ごかしであるとしか言いようのない資材置場条例を制定しました。
しかしそうなると条例の規制対象となる資材置場にとっては不公平です。
もし私が資材置場運営者なら苦情を出します。

「なんで俺たちは公害を起こしちゃいけないんだ
 騒音や振動も粉塵を起こしたって良いじゃないか
 どうせ元からいる連中が肺炎になったりノイローゼになったりする位だろ?
 本当に辛くなったら勝手に引っ越していなくなって今まで通り解決するから大丈夫だよ」

そこは奥ノ木市長です。
やっぱり市長まで務める人の配慮は違うと思いました。

調べてみると条例には付随して施行規則を制定出来ます。
これは議会の承認を得ずに市長だけで公布できます。
(あの条例を議決した川口市議会を構成する市議連中の正気も疑う所です。
特に赤芝新田地域だから神根地域の市議とか正気なの?
陳情とか受けてるでしょ?
その正に問題を起こしている資材置場を放置しますっていう条例に本当に賛成したの?)

先述の通り条例には施行規則を設けることが出来ます。
その規則の中に
・1.8mの塀を立てれば環境問題を起こして良し!
という条文を紛れ込ませます。

3.立入り防止及び生活環境悪化防止

資材置場の利用者以外の者の立入り及び騒音、振動又は粉じんの発生による周辺の生活環境の悪化の防止を図るために必要な措置を講じていること。措置の技術的基準は、高さ1.8メートル以上の板塀その他これに類する囲いを設置すること。ただし、周辺の状況により立入り及び周辺の生活環境の悪化の防止に支障がないと市長が認める場合は、この限りでない。

引用:「川口市資材置場の設置等の規制に関する条例(令和4年7月1日施行)」-川口市役所より


しかしこんな内容をよくHPに載せられたな・・・
苦情があっても条例でこうなってんだから無駄な苦情電話なんか掛けて来んじゃねえぞ!という川口行政からのメッセージなんですかね?
凄い所に住んじゃったよ。

どう考えても資材置場を守る為に作られた条例です。
本当に皆さんお疲れさまでした。

しかしどんな汚らしくてみすぼらしい猫でもネズミを取って来るならそれは良い猫です。
どうやったら解決出来るのか私のような非才の身では想像も付きませんが経過を見守ってみます。

川口資材置場公害問題とは
そこから発生する騒音や振動、野焼きといった環境問題であり公害問題です。
これらを1.8mの塀を立てるだけで果たして防ぐことが出来るのか!?

その結果や如何に・・・

全く解決しませんでしたw

まぁ見えている地雷を見て、あれ踏んづけたら爆発するんだろうな・・・
と思って踏んでみたら無事に爆発したといった風情です。
ドリフターズで言えば「絶対、押すなよ?絶対、押すなよ」と言ってたらやっぱり押されたみたいな感じですかね。
「川口市、絶対に解決するなよ?絶対に抜け穴とか用意するなよ?
「はい、条例施行規則www

みたいなコントだったら私も笑って見ていられたのですが・・・

他にも苦情を出すと川口市役所が規制対象の資材置場を訪問してくれるそうです。
川口市役所「ちわーっす。騒音とか振動で困っているという苦情があるんで来たんですけど」
資材置場「お前らの施行した規則にある通り1.8mの塀を立てたから問題ないだろ or 規制対象外だから問題ないだろ」
市「そうですね。罰則もないっす。リーフレットも置いとくんで詳しくはこっちを見といて下さい
資「分かった。じゃ忙しいから帰って
市「あざーっす!

市役所から被害者へ
市「苦情があることは伝えときましたw
被害者「・・・

従って被害者から議会に陳情書が出される事態となっています。
川口行政じゃ100%解決出来ないから議会でどうにかしてくれってことです。
(でもあの条例は川口市議会の市議達も賛成したから成立したんだよな・・・
 あとこういった時は騒音や振動といった環境測定も必須です。
 そうすれば条例で規制する際にも具体的な数値を以て規制できるようになります
 現状では現地でうるさい気がするので騒音があると思います!という
 極めて曖昧なものなので条例で規制しようとしても効果的なものは出来ない筈です)

これらに当初、私は酷く困惑していたのですが最近になってようやく合点がいきました。
それまでは
正義って何?
憲法で健全で文化的な生活云々てどうなってんの?
行政って何の為に存在してんの?
と思っていたのですが、あの条例は被害者の生活環境を守る為でなく資材置場を運営する側の人たちが安心して事業を継続出来るように川口行政が全力でバックアップしてやる!という意図で制作されていると考えると腑に落ちるんです。

名称が誤解を生んでいるんですよね。
✖川口市資材置場の設置等の規制に関する条例
〇川口市資材置場を保護する条例

寧ろ資材置場も被害者

相手から言えばです。
問題となっている資材置場は公害を起こしていると思うのですが、これら環境問題については1.8mの塀を立てれば良いと条例で保証している格好になっています。
そうなってしまうと資材置場の側からすれば
「条例で、こうすれば問題ないと言われた通りしているのに何でグダグダ言われないといけないんだ!
寧ろ言い掛りを付けられるこっちが被害者だよ!
条例でこうすれば良いって言ったのはそっちだろ!」
となっているんじゃないかと思うんです。

川口市資材置場の設置等の規制に関する条例の見直しについて

もしも川口市がフランス辺りにあって、そこで同じ対応をしたら市役所燃やされちゃうんじゃねえかと思う資材置場(保護)条例ですが、流石に川口市民も飽きて来たと思ったのか再び資材置場(保護)条例に見直しが入ることとなりました。
パブリックコメントの見直し案を見る限りは解決しないっすねw
おそらく市民からパブリックコメントに総ツッコミが入っていると思うので、その内容を見て川口市議会も今度は、どうせ今期でいなくなるからってんで私たちも奥ノ木市長に騙された感でも出して改善してくれれば良いとは思うのですが、どうなるんでしょうね。

最後に

これらは私の私見ですが資材置場からの騒音や振動、粉塵、野焼き等の被害は川口市の地域一帯で発生していることから広域的な公害であり「川口資材公害問題」と呼ぶべき問題です。

川口市が現状に至った原因は下記の人達だと思っています。

・環境問題を起こしている事業者
・環境問題を取り締まらない川口行政
・問題のある資材置場を保護する条例成立に賛成した川口市議会
・新規の問題を起こすであろう資材置場を守る規則を公布した奥ノ木市長

その為に
事業が儲かる→公害を出す→取り締まらない川口市→同胞を増やす→被害が拡大する

以上の悪循環を繰り返して問題を拡大させています。

更に言えば資材置場は解体業と相乗効果を出しており重要な雇用先でもあります。
逆に資材置場が適正な運営が為されるようになれば
クルド問題を解決する為には資材置場公害問題の解決が絶対条件です。
それを放置して問題が拡大したから川口クルド問題へと発展したのです。

川口市は現状の資材置場保護条例でなく資材置場規制条例を一刻も早く策定させるべきです。

それでは本日この辺で