月別アーカイブ: 2020年8月

牛丼屋に行かなくなった理由

筆者の生活圏には牛丼チェーンが2店舗あります。
以前は頻繁に通っていたのですが今は行っていません。

理由を書きます。

先ずチェーン店の1店目について。
ある日にいつも通り店に入って注文しようとカウンター席に腰を下ろして注文しました。
その店の店員さんは外国の方で後輩指導に熱心な人であったようです。「それはやり方が違う。気を付けるように」等とゴミ箱の袋を交換しながら後輩らしき店員さんに指導しています。私はそれをうんうん。こういう熱心な指導があって店員さんがレベルアップして美味しい牛丼が食べられるんだなぁ等と思いながら注文の品を待っていると、ゴミ袋の交換を終えた店員さんは、そのまま奥で出来た牛丼を私に持ってきてくれました。
いや、うん。まぁ、そうね。手を洗う習慣が余り無い国の人なのかな?

それでも私は通いました。きっと、そう。たまたま後輩指導に熱心で手を洗うことが抜けてしまっただけに違いないのです。

そしてある日です。性懲りもなく店に入ったとき店員さんはトイレの前のごみ箱の袋を交換していました。
嫌な予感がします。
「いらっさい」そう言って私を迎えてくれたのは後輩指導の熱心な店員さんではなく別の外国の店員さんでした。その様子は気だるいキャバ嬢といった風情で、こんな時間帯に来るな空気読めバカ(この辺は筆者の被害妄想です)という雰囲気を漂わせています。
「すみませーん」私は申し訳なさそうに注文を取って貰おうと声を掛けるのですが、彼女はそのままトイレの前のごみ箱の袋を悠然と交換しています。その姿は優雅ですらありました。
その一連の動作を見ていた私は理解しました。そうか彼女はきっと高貴な家の出に違いない。
きっと彼女の国では注文は汚れた手で取るものという謎の習慣があるに違いありません。
そう、この気怠い憂鬱そうな雰囲気はコロナか何かで親族が全滅してしまった為に違いありません。決して中途半端な時間帯にワンオペで入って何かだるくなってきたからな訳である筈がありません。
そう思った私は、こちらも貧乏人と舐められてはいかんと思い焼肉定食を注文してやりました。
ええ、注文内容を見た店員さんはきっと、こんな超高級品を頼むということは私がどこぞの天上人に違いない。そうか、ついに自分が本気を出すに相応しい相手がやって来たのか。そう判断した彼女は起きてるんだか寝てるんだか分からない目をかっと見開いて素早い足取りでキッチンに向かい丹念に手を洗ってから、まるで踊るように牛を血祭りに上げて舌がとろけるような焼肉定食を仕上げてくれるに違いないのです。
私は胸を躍らせながら彼女を見守ります。

実際に注文を取った彼女は、のそのそと歩きます。
その姿は正に牛。
眠そうな目は今にも閉じられそうな瞼の代わりに冷蔵庫をパカッと空けて取り出した袋から材料をフライパンに放り込んで適当に炒めると、それを食器に盛って出してくれました。
そして水を出し忘れたことに気付いた彼女はコップの飲み口部分を鷲掴みして出してくれました。
当然です。手なんか洗いませんよ。

これで私の注文したものが生卵かおしんこだけだったら、
「貴女は手を洗っていませんね。お金は授業料として私が支払ってあげましょう。良いですか?これからお客様に料理をお出しする時には、きちんと手を洗うのですよ」
とか偉そうなことを言ってスマートに立ち去れるのですが、焼肉定食でそれをやるというのは酷というものです。
そのあと焼肉定食がどうなったのか結果は想像におまかせします。
一つだけ言えるのは、私がその牛丼チェーンに足を運ぶことがなくなったということだけです。

某牛丼チェーン二店目。
そうなると消去法で残ったもう一つの牛丼チェーン店に足を運ぶことになります。
外から店内を怖々と覗いてみるとピーク時間帯を超えているにも関わらず思った以上に人が入っています。
これは期待できそうだと思いました。
そうです。ガチの競合店が遠くない場所に二つ存在しているということは、そこでは競争原理が働き、店は地獄、客は天国の素晴らしいサービスが展開されているに違いないのです。きっと牛丼の並盛を頼めば大盛りが、大盛りを頼めば特盛、特盛を頼めば生卵が、いえ、事と次第によっちゃあサラダが付いてくる位の過剰なサービスが展開されていてもおかしくありません。

期待に胸を膨らませて腹は減らした私が自動ドアから中に入ると「いらっしゃいませ」のハーモニーが当然の如く流れるかと思いきや「・・・。」まさかのシカトです。
そこで私は友人から何で君は自殺もせずに生きていられるだんだい?と真顔で質問される程のポジティブシンキングを発揮します。(あと、ふと気が付いたのですが、この質問をしてきた奴が友人だと思っていたのは気のせいです)
「いらっしゃいませ」の一言も無いのは、店員さんの「ふん。別にこっちから来てくれと頼んだ訳じゃないんだ。牛丼が食べたいならおとなしく待ってろってんだベらんめい」という過剰な職人気質の表れに違いないです。きっと美味しんぼでも見て何かを勘違いしていしたのでしょう。それじゃあ至高のメニューを出して貰おうではないかとカウンター席に腰を下ろします。

その途端に私の近くをハエがブーンッと飛び回ります。
周りのお客さんらしき人の姿を見回してみます。
いらついているか酔っ払いかのどちらかです。
レジの前ではテイクアウトの品はまだ出てこないのかと客が店員さんを急かしています。
厨房にいる店員さんを見ると、どうやらワンオペに放り込まれたにも関わらず、品を作る手順に明るくなくて品を出すのが遅れている様子です。
地獄です。
どうやら私は天国ではなく地獄に迷い込んでしまったようです。
私はおもむろに携帯を取り出すと何でこのタイミングで電話しないとならないんだよ的なことをブツブツ言うという小芝居をして外に出ました。
そして何事も無かったかのようにコンビニで弁当を買って帰りました。

ええ、この牛丼チェーンにも足を運ぶことはなくなりました。

こんな経緯から近所の牛丼屋に足を運ばなくなった私ですが、同時に牛丼等のファストチェーン店の一番のライバルはコンビニになるのかもしれないと思いました。
コロナ禍の影響で私も含めて衛生面に関して以前と比べるとセンシティブになっている人が多いと思います。
コロナ以前であれば、仕方ないかなぁ位で済んでいた問題が今はそれで済まなくなっています。
コンビニであれば少なくとも弁当等の製造については工場内で行われているので衛生面に関して信用できます。
コンビニ弁当は合成保存料や着色料等の不安から、何となくの手作り感や直ぐに食べられてそこそこ安いという理由で牛丼店に入っていたのですが、考えてみれば紅ショウガに着色料が付いてない筈がなく、牛丼本体だって腐らないように保存料等の添加物が入っているのは当然です(牛丼チェーンは保存料や着色料について公表していない)
以前から分かっていたことではありますが、牛丼は店舗で少なくとも人が見える中で提供されていたことから何となくの手作り感が安心感となっていたものが、今はコロナによって人が感染源となるリスクが以前よりも大きく認識されるようになったことで衛生管理の行き届いた工場で製造されたコンビニ弁当の方が信用できるという逆転現象が自分の中で起きているのだろうと思いました。

このようにコロナ禍によって飲食店においての衛生についての認識が多く人で変化していた場合、以前のものにすんなりと戻るとは考え辛く、今後は牛丼チェーンに限らず飲食店の存在を脅かす存在としてコンビニの存在感が大きくなるのかもしれない等と思ったりしました。

それでは今回はこの辺で









「M 愛すべき人がいて」第一話の妄想 マサのスカウト

会社の役員会議で輝楽を超えるアーティストをプロデュースすると大見得を切ったマサは再び川越にあるヴェルファインへと足を伸ばしスカウト活動を再開します。
社長に公の場で楯突いた上に売れるユニットをプロデュースする。
そう宣言したということは彼の中に既に勝利のシナリオが存在する。
あの会議に出席した役員の誰もがそう考えたでしょう。
大川もそれが実現することを恐れた筈です。
なぜなら会社の現状として輝楽プロデューサー関連の売上全体の8割を占めることに対するリスクを指摘されるのは大川社長にとって鋭すぎる指摘であったことは疑いようがないからです。やはりマサという男は侮れないと痛感したでしょう。
そう、そのマサがまさかプロデュースする肝心の素材を見つけてもいなかったとは誰も夢にも思わなかった筈です。
まさかのノープランです。
マサは流川にディスコにいるのを適当に見繕って来てくれよと依頼すると流川をホールに降ろして適当にラインナップを揃えさせます。
アーティスト探し出すことが出来ていないディスコで適当なのを引っ掛けて来たらアーティストだったという夢物語をまだ継続する積りなのです。
全く目算は立っていない筈です。
これで売れるアーティストが見つからなかったら「アーティストってのは裏の庭から勝手に生えて来る雑草みたいなもんだと思っていたんですけどね。おっかしいなぁ。やっぱり流川が悪いんですよ。あいつクビにしましょ」とでも開き直るつもりなのでしょうか?

しかし流川に女性を見繕わせる指示を出す姿は自分でナンパ出来ないから後輩に引っ掛けさせて来るという、それに見えなくもないのですが、それでも文句の一つも言わずに実行して成果を出せるということは、単なる腰巾着に見えて流川が実は有能なのか、それとも単なる行き当たりばったりに見えるマサが有能なのか、それともしたら土壇場で途轍もない程の豪運を発揮し続けてきたのかどうかは判断に迷う所です。
階下に降りた流川が動き出します。
以前から名刺を渡していた目ぼしい子にマサが来ていると声を掛けてオーディションに女性を集めます。
ここで玉木理沙にも声を掛けます。その時に一緒にいたアユさんが「私も!」と土壇場で滑り込もうとします。ここで流川は迷うのですが、まぁ一人二人増えても良いかと人の好さを発揮してあゆさんの参加を許します。
ここで特筆すべきことはあゆさんがこの時点では流川から見て参加させるかどうかを迷う程度にしか見えていないという事実です。
そうです。スターに学歴なんぞいらんとばかりに学校を辞める決断を下した彼女が実はスカウトすらされていなかったという事実には、ただただ恐れ戦くより他にありません。
どんだけ豪胆なんだ。やっぱりスターになる女性は違います。
それとついでにマサの有能さに気が付きました。
当初マサは流川に「オマエがプロデュースするユニットを集めてみろ」的な流れで女性を集めさせていました。
流川は自分がプロデュースする為にせっせと目ぼしい女性を見付けては名刺を配り歩いていたのです。
それがいつの間にかオーディションで選ぶ役目はマサが請負うことになっています。
これは幕間で、
マサが「流川。俺はやるぞ。ぜってぇ負けねぇ」
「マサさん恰好良いっす」
「ああ・・・。だから流川、分かるよな?」
「え?なんすか?」
「オマエが自分でプロデュースする為に集めてる女性達な。あの中から俺が最高のスターを選んでやるよ」
「え?マジっすか。やったぁ!これは流川プロデュースユニット成功間違いなしじゃないっすかぁ」
「ああ、俺がプロデュースしてやるから任せろ!!」
「やったぁ?」
次代のスターが見つからなければマサは失脚、併せて腰巾着の流川も失脚する運命であると考えれば流川が苦労して見つけ出した金の卵も差し出すより他ないのですが、マサが余りにもナチュラルに「俺のものは俺のもの。流川のものも俺のもの」というジャイアニズムを発揮した上に、その事実を流川に自然に呑み込ませている手腕には驚きを感じずにはいられません。
これはマサが有能なジャイアンなのか、それとも流川が有能で実は犠牲になっていると見せ掛けながらしっかりとマサの後ろに付くことで確実に出世してきた有能な犠牲者なのかは判断に迷います。

それでは今回この辺で
と、次回の続きを書きたい所なのですが、M愛すべき人については今回で終了です。
理由はこのサイト内で書いたコンテンツの閲覧者が少なかったことです。
もしかしてGoogleからスパムコンテンツ扱いされてる?と思うほど検索エンジン経由で見られることもなく、もしかしたら地球上で筆者しか見ていないのではないだろうか?と思う程の少なさだったのです。
それでも一度は書き始めたことだし最後まで書いてみようかなぁとは思っていたのですが録画予約していたものが3話までで、続きの話数に関しては予約出来ていないことが発覚。
ABEMAテレビでチャリンチャリン課金して続きを書いて行こうかとも思ったのですが、誰も見ていないものに課金してまで書いていく意味もないし、このまま行くとGoogleからスパムサイト扱いされそうな怖さもあったので「M愛すべき人」については今回で最終回となります。
とは言っても、これも誰も見てないんだろうなぁ。とほほ・・・。
それでは