月別アーカイブ: 2020年11月

現場に供えられた花

渋谷ホームレス女性殺害事件について

2020年11月16日午前5時頃一人の女性が殺害されました。
女性の名前は大林三佐子さん。年齢64歳。
現場は渋谷区幡ヶ谷にある幡ヶ谷原町バス停。
犯人は近所に住む男性。
動機は容疑者が前日の未明、被害者に「お金をあげるからどいてほしい」と頼んだが、応じて貰えず腹が立った、痛い思いをさせればいなくなると思った」というものでした。男は母親に連れられて出頭。母親は「あの事件は息子が起こしました」息子は「あんな大事になると思わなかった。お母さんごめんなさい」と言っています」と告げた。
報道を見る限り加害者から被害者への謝罪の言葉は見受けられません。
被害者の身元を特定できたのは、被害者の持つ名刺大のメモ帳にびっしりと書かれた親族への連絡先を辿ってのものです。そして彼女の持つ携帯電話は電源が入らなくなっていました。

現場となった幡ヶ谷原町バス停

現場となった幡ヶ谷原町バス停

11月29日に現場となったバス停を訪れてみると花が供えられていました。
その花にご近所の方が水をやっている姿が印象的でした。
場所は新宿近くの国道沿いとは言え、ビジネス街というよりかはいまだ個人商店の残る下町情緒の残る場所でした。バス停の椅子は小さなものが二つだけ並び、腰掛けてみると目の前のクリーニング店が目に入ります。
容疑者から移動するよう迫られ、それを拒んだ彼女の居場所はあまりにもささやかなものでした。

彼女はアナウンサーになりたいという夢を持って上京したといいます。
上京してからは結婚式の司会業を行っていた時期もあったそうですが、その後に派遣スタッフとして今年の2月まではスーパーで働き、その後にホームレスになったのではないかと思われます。
亡くなった際に警察が彼女の身元を調べようと所持していた免許証を調べたところ、それは既に失効しており記載されていた住所には既に居住しておらず、そのため警察が身元を特定するまでに3日ほどの時間を要しています。
現場となったバス停に彼女はいつも深夜にやって来ると明け方まで過ごし、どこかへと移動していったそうです。
近所の住人が飲み物や衣服などの提供を申し入れたこともあるようですが、彼女は申し訳ないからと言って断ったといいます。
おそらくは携帯電話の充電が切れる直前に急いで書き写したであろう、名刺大のメモ書きはいつか連絡を取ろうと考えてのものであることは疑いようがなく、彼女が何を思いながら震える寒さとなっていたバス停で過ごしていたのかは知る由もありません。
いつかメモに書かれた先へ連絡することを夢見て電源の入らない携帯電話を握りしめていたのでしょうか?

昨年の12月、彼女が暫く連絡を取っていなかった弟へ贈ったクリスマスカードには「元気ですか」というメッセージが添えられていました。

この事件には多くの示唆が含まれているように感じました。読んで貰うことで胸の中をよぎる思いがあるのではないかと想像します。それが何なのかを考えてみて貰えれば幸いです。

最後に大林三佐子さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。

おまえに食わせる油そばはねぇ!

注文を忘れられる

世の中にはどうも珍しいと思われる事件に複数回見舞われる人間というのが存在するようです。
例えば、雷に打たれて助かったら、また再び雷に打たれるといった具合です。
これが宝くじの1等に当たるといった目出度いことなら良いのですが世間から聞こえて来る話は不幸な出来事の方が多いようです。

私も同じように、そう何度も起こることか?と思う出来事に何度か見舞われているのですが、それは店でした注文を忘れられることです。
それも複数注文した内の一つが抜けているとかではないです。
丸っと全ての注文を忘れられるのです。
これを5回ほど経験しています。
私は店に入ると店員さんに「あ、あのお客さんの注文は忘れなきゃ」と思わせる何かがあるのでしょうか?
しかも注文を忘れられた内1回はファミレスだという話をすると驚かれることが多いです。
そりゃそうですよ。私だってビックリしたんですから。

私も注文が来ないなぁと思って10分くらいで店員さんに「あの~、私の注文はまだでしょうか?」とでも聞けば良いことは分かっているのですが内3回は初めて行った店で起こったのです。
初めてだと勝手が分かりません。そのため注文ぜんぜん出てこないけど、店側で小麦を収穫している所なのかな?とかいま畑を耕している所なのかしら?と思うとなかなか時間が読めないのです。
それで私の後に来たお客さんの注文が先に来たら聞いてみよう等と思うのですが、都合よく隣にでもいてくれれば良いのですが席が離れてしまうと、それも難しくなってきます。
そして、これも被害を大きくする要因になっているのですが、ただ待っているのも退屈なので読書やスマホを眺め始めてしまうと気が付けば30分経過となってしまっているのです。

これを今回もやりました。
新しく出来た油そば屋に結構お客さんが入っているので期待できそうだという情報を仕入れて意気揚々と向かったところ既に2人並んでいます。これは期待できそうだと私も並ぶこと3分程度経過して入店することが出来ます。
上手く値段と品質とボリュームが折り合えば通える店が開拓できるかもしれないと期待に胸を膨らませます。

そこは先に食券を買う方式の店なのですが油そばの並盛と大盛りとW盛りが同じ値段です。
これは並盛も大盛り分の値段を取ってるんだろと思いはしますが、それならW盛りを頼もうと思うとお得感が高いです。
そしてトッピングにチーズなどが並び、味が単調になりがちな油そばにトッピングで味にバリエーションを付けることで飽きが来ないようにしているようでした。
こういう試みは嫌いではありません。おすすめとある食べるラー油を20円(この値段も良かった)で購入して合計800円という国家予算並みの金額を券売機にぶち込んでやります。
店内の客席はカウンターだけだったのですが、キッチンとカウンター側を透明なアクリル板で遮られている端っこの席に案内されました。
嫌な予感がしました。
他の席はアクリル板の切れ目から直接注文物が渡されている様子なのですが、私の端っこの席だけはアクリル板の切れ目から遠く店員が持ってくるタイプだったのです。
店の中で特異なオペレーションが必要となってくる席というのは経験則から言うと酷い目に遭う可能性が非常に高いです。
例を挙げてみるとコンビニで言うならファミリーマートでキャンペーン期間中に特定のペットボトル商品を買うとレシートに商品の引換券が印刷されて渡されるタイプのキャンペーンの際に、いつもレシートを渡さない店員さんだと、その商品引換券の印刷されたレシートがやっぱり渡されないといった所が近い所になるでしょうか。

嫌だなぁ。怖いなぁ。嫌な予感がするなぁ。と稲川淳二風に怖がりながら待ちます。
性懲りもなく読書をして待つことにしたのですが、これがいけなかった。
気付くとカウンターの向こう側から「9番席の人、食券買ってる?」とか聞こえてきます。時計を見ると席に着いてから30分が経過していることに気付きます。そして次の予定が15分後に迫っています。10分で食べてギリです。
そして後ろから店員さんから「あのー、お客さん、何を注文しましたっけ?」という声
を無事に掛けられます。これで料理が出てくるのを待っていると完全に遅刻となってしまうので「あ、すいません。次の予定が間に合わなくなってしまうのでキャンセルでお願いします」すると店員さんは「あ、そうですか。こちらのお客様、次の予定が間に合わないとのことでキャンセルになります!」とカウンターの店員さんに呼び掛けると、カウンターの向こうの店員さんが「何を注文されてます?」と問い掛けて来ます。
あ!そうか、私が食券を払わず金だけをせしめて帰ろうとする輩である可能性だって考えられるのです。
しかもこのお店は購入した食券の半券を残すといった方式ではなく、一枚まるまる渡してしまうので、お店側が「あなたから食券なんか預かっていません」と言われたら、こちらが食券を買った証拠なんか一つも無いのです。そうなると最悪の場合、逆に私が警察に突き出されて御用される可能性もあるのだという事実に気が付き震えます。
「えーと油そばとトッピングの食べるラー油を頼みました…」ともう、お金だけ巻き上げられて帰ることになっても致し方ないと観念して答えます。すると別の店員さんが「あ、私、食券預かりました」と助け舟を出してくれます。
きっと食券を確認もしないで席に案内した責任を後で問われることを恐れたんでしょうねとは、ここでは思わず素直に感謝します。
カウンターの向こうの店員は完全な証拠を掴んでポリスへ引き渡すことは難しいと判断してくれたようです。どうにか泥棒扱いされることなく店員さんが券売機のボタンをポチポチと押して「あー、10円玉ばっかりですいません」そう言ってお金を返却してくれました。お蔭で私は腹を膨れませることは出来ませんでしたが財布をパンパンに膨らませることが出来ました。

外に出た私は泥棒扱いされなくて済んで良かった~と無駄ポジティブシンキングを働かせて一息つくと外の空気は美味しいと感じました。
ああ~、美味い油そば食べたかったなぁ。
そうして隣の松屋で牛丼を急いで食べて次の約束に向かいました。

その後、家に帰って布団に入り気付きます。そういえばあの店で謝られたのって代金800円の内100円分が10円玉10枚で渡されたことだけだったな…。
えーっと、う、うん。別に泣いて謝ってほしいとは思ってはいないんですよ。
でもね。人として一言位あやまってくれても良かったんだと思うんですよ。
そうすればね。こちらも「いいえ、私ももっと早いタイミングで店員さんに声を掛ければ良かったんで全然気にしないで下さい。次の予定があるので今日は帰らせて貰いますけど、また寄らせて貰いますから、その時はよろしくお願いしますね」とか言えるんですよ。
人がミスをするのは当たり前ですし、こちらとしても通えるお店が増えるのは有り難いことなんですから。
そうすれば今日は油そば食べられなかったけど、まぁ謝って貰ったし30分ばかり待たされたとはいっても読みたかった本は読めたわけだし話のネタも手に入って来てお金も返って来なかった訳でもないしと考えれば逆に幸運であったと思い込むことも出来るのです。
そう思うと無性に腹が立ってきてギリギリギリと歯噛みします…。
という訳で今日も枕を涙で濡らしてぐっすり寝てやりましたよ。

それでは今日はこの辺で

怒る猫

猫パンチを喰らう

いつかのブログでも書きましたが筆者は猫が好きです。
ですが残念ながら私の住む我が家は賃貸でペット不可の集合住宅なので猫を飼うことは出来ません。
それでも時々モフりてぇと身体が疼くのです。
私もいい大人ですから、ここは金で解決すれば良いと思うのですが、残念ながら我が家の近くに猫カフェ等という気の利いた店はありません。

どうすれば良いか悩んだ結果ですが、最後に希望の残されたパンドラの箱よろしく近所の公園には何故かやたら野良猫が生息しているのです。
おお!なんたる幸運!!
まぁ実際に目にしてみるとまん丸いクリッとした目ではなく野性味溢れた隙の無い鋭い目を光らせている猫が多く、中にはアル中で痩せ細ったヤクザを彷彿とさせるような猫も居ますが同じ猫科だし良いかな?いや、これは女なら何でも良いに通じるダメな奴なんじゃなかろうかとも思うのですが、こちらは何せ撫でさせて貰おうと飼い猫として養うでもなく、ただ撫でるだけでは、そんなもんは猫からしたら撫でられ損のくたびれ儲けという奴ですから私に文句を言う資格はありません。

しかし野良猫達を見ていると、猫とライオンて同じ猫科なんだよなぁと思わせる彼等ですから、そうおいそれとは撫でさせてくれません。
触らせて貰えるまでは心が何度も折れそうになりました。
ですが何処かの雑誌で凄腕のナンパ師がナンパは確率、どんなブサメンでも100人に声を掛ければ一人位は引っ掛かる的なことを言っていたような気がするので次々と猫達を見付けては撫でさせて貰おうと近寄ります。
そう地道な積み重ねこそが成功の一番の近道なんです。
私で一日に遭遇できる猫の数は10匹いかない程度、それを10日間繰り返せば1匹位は私が撫でさせて頂けるのです。

猫のナンパに成功した時ですが、先ず私の指先を嗅いできます。次に猫様が身体を擦り付けてきて、ようやく撫でることが出来るのです。

そんな猫を鳴かせ続けて来た凄腕ナンパ師の私ですが、この前は手痛い目に遭いました。
その日もいつも通り猫をナンパしていました。
その内の一匹が私の指を嗅いできました。
決まった。いつもの必勝パターンだ。
今日はクリッとした可愛い猫が引っ掛かったぜ。

クリッとした目の可愛い猫

最初はこんな感じにかわいかった。


と心の内でほくそ笑みながらかわいい子猫ちゃんを見下ろします。
私の指を嗅いだ猫は、あろうことか私が差し伸べた指に猫パンチをかましてきたのです。
まん丸い目の可愛い子猫のクリッとした目はしかめ面に早変わりして2、3歩後ずさりして喧嘩なら買うぞこの野郎という様子です。

やんのかこの野郎の猫

いきなりこんな感じに表情が変わってビビッた。


初めて猫を蹴飛ばしてやろうかと思いました。
しかし悲しいかな相手は畜生で私は人間様ですから、そこには生物としての圧倒的な違いが存在しています。
暫く私と猫は睨み合います。
ええ、結果はもちろん私が泣いて帰ってやりましたよ。

それでは今日はこの辺で






ひび割れたガラス

恐喝の手口について

世の中には道で出会ったらダッシュで逃げた方が良い人がいます。
昔はそれがヤクザと呼ばれる人達で見た目で分かる格好をしてくれていたので助かったのですが、昨今では暴対法の兼ね合いからヤクザというのは表立った活動を制限されています。今は組の看板を使っての活動は減少し、代わりにヤクザだがヤクザではないことになっている会社役員や無職住所不定か半グレといった反社会的勢力と呼ばれる人に代わっている感があります。

半グレ等は一般人の格好に近く見た目で分かり辛い為それと気が付かずに接触してしまう可能性が高くなっています。
一般人が反社会勢力からの被害を受けない一番の方法は彼等と関わらないことなのですが、見た目で見分け辛い半グレなどの反社会的勢力からは逃げるのが一歩遅れることとなります。

そう考えると反社会的勢力のなかで恐喝や強請と生業としている人というのは以前と比較して一般人に近づきやすく動きやすい状況になっている側面もあるのかもしれません。
私たち一般の人間にとって反社の人間と関わる不運は誰にでも起きる得ることだというのは肝に銘じて置きたいところです。
今回はそういった反社会的な活動の中でも恐喝の手口について書いてみたいと思います。

恐喝について

恐喝を行うにあたって必要な項目を大別して書くと下記になるかと思います。

①接触
②選定
③洗脳
④収奪

接触について

基本的に自分から反社会的勢力の人間に関わろうと考える人間はいません。
そう考えると彼等の方からターゲットとなる一般人を見つけて接触を図る必要があります。
そのため気付くと保険の営業マンに捕まって話を聞ているのと同様に反社会的勢力の人から恫喝されることになっていたというのが被害者達に共通して感じている点になるのではないでしょうか。

では彼等と接点を持ってしまうのは何故なんでしょうか?
例えばなんですが学生時代の先輩や友人から久しぶりに連絡が来て居酒屋かどこかで会おう等と言われて行って、お互いに近況報告のような形で今は一流企業に勤めていると言ったり、起業して軌道に乗っている等と羽振りが良いというようなことを言うと、相手から、ちょっと紹介したい人がいる等と言われて会ってみたら反社の人であったといった具合に事が進むようです。

因みに筆者の場合は上記の例で呼び出されて行ってみたらア○ウェイの人が待っていて逃げ帰るのに半日位かかりました。
他にも疎遠になっていた学生時代の知り合いから急に連絡が来た場合の主な用件は新興宗教か借金の申し込みです。もしも筆者が会社を立ち上げて成功するか宝くじで3億円を当てていたりすると反社会勢力と出会う羽目に陥っていたのかもしれません。
貧乏の数少ない利点と言えるでしょう。

他にもキャバクラでキャバ嬢を口説くにあたって俺は稼いでるんだとか適当なことを言っていたら「私のお客様で人を紹介したいの」等と言われて反社を会社役員として紹介されるというのも考えられます。

ここで重要なのは相手が収奪すべきものを持っていて接触機会を持つことが出来るかどうかになります。

選定について

次は不幸にも反社会的勢力と接触する機会を持ってしまった場合です。
初回でいきなり恐喝されるということは殆どありません。初回は主に相手の品定めです。
相手も無駄なことはしたくないので相手がターゲットに出来る人物なのか選定する必要があります。ターゲットの人柄、どの程度の資産を持っているのか、他の反社会的勢力と関わりが無いかどうかといったチェックが行われます。

自分のやんちゃ話といった態で武勇伝などを適当に語って相手から返って来る反応を見て脅しに屈する性格か、併せて自分も何々組の何々さんが言っていたのですがといった話が返ってこないかどうかの反社チェック。
その中で妻や娘の容姿が良いと分かれば、それも資産として計上されると思われます。
つまり相手がターゲットにしても良いかどうか判断をする為の場となっているのです。
ここで恐喝相手になりそうだと判断された場合、初回の居酒屋などの料金はヤクザが支払ってくれます。意外に思われるかもしれませんが初回の飲みの席で反社の感じは良く、飲みの場を盛り上げてターゲットを大いに楽しませてくれます。
ターゲットとなる人物も飲みの料金は相手が支払ってくれるし自分のこともやたら褒めてくれるし、おまけに二次会にキャバクラや風俗にも連れて行って貰えるしで大抵は気前の良い友達を持ったような気分で帰して貰える筈です。

後日、再び相手から「この間の飲みが楽しかったので、また飲みたい」等と言って再び飲みの席が設けられることとなります。
ここで相手が気の利いた人間であればターゲットの詳しいリサーチも行われています。

洗脳について

二回目の飲みの席は初回とやや趣向が異なり、いよいよターゲットを型に嵌める為に具体的な行動が始まります。
具体的な行動がどういったものかと言えば、やはり女性を絡めたものが多そうです。例えば、飲みの席にいた女性がターゲットを気に入った様子で連絡先を交換することになってから二人で会うことになる。
彼女の部屋へ招かれていい感じになっていちゃついていると「人の女になにしてんだ!」と言って反社が乗り込んで来る。

後になってから反社への紹介者が「まずいよ。彼女、反社さんと結婚してるんだから。反社さんがおまえのこと訴えてやるって息巻いてるよ」等と言われて、反社の自宅または事務所を謝罪のために訪ねることになってから、反社に相手が既婚者だとは知らなかった等と訴えてみても無駄です。
言うまでもなく、これは美人局です。
その目的は因縁を付けてターゲットから金銭などを搾り取ることなのですから、誤解であろうとなかろうと、やっていようとやっていなかろうとそんなものは関係ありません。
ここで演出として、ここで紹介者が「こんな奴を紹介しやがって」とか美人局の女性が「なんでこんな男に手を出されてんだ」と言われて殴られたりします。
これの目的はターゲットとなっている人物が自分のせいで人が殴られているという罪悪感を植え付ける為です。

この辺は因縁付けなので言い掛かりとしか言いようのないことばかり言われる筈です。
例えば「おまえ、この女が既婚者だと分かっていて俺から女を奪う積りだな」といった具合でしょうか。
ここで警察に通報をしても良いです。そうすれば相手への牽制にもなりますし、何度か通報をすることで警察に事前情報として知らせておけるというメリットもあります。運良く逃げられるようなら、そのまま後ろを振り向かずに逃げましょう。
ここで相手が既婚者や付き合いのある女性だと分かっていなかったとは言え、いわゆる人の女に手を出してしまった、もしくは出していると思われているという後ろめたさから通報が出来なければ相手の事務所等で数時間に渡って怒鳴られ続けることになり自分が悪くなくても自分が悪いような気分になってしまった所で紹介者が「この人は怒らせると何をするか分からないから、この場は謝ってしまった方が良い」と耳打ちしてくるので、その場を収める為に謝ったら既成事実の出来上がりです。

そうして帰りの道すがら、紹介者が今回の件を収めるにはある程度の金額を包まなくてはいけない等と優しく教えてくれます。
最初は金額としては10万円程度の無理すれば家族持ちでも小遣いの中で払える位の金額に設定されている筈です。
言うまでもなく紹介者は反社とグルです。

但し、相手は言ってみれば屁理屈のプロですから相手が一度でも言う事を聞くと分かれば要求は段々と大きなものに変わって行く筈です。
従って要求された金額を支払えば、いよいよ型に嵌ったと相手に判断されて要求はいつまでも続きます。

最初に要求された金額を払ったら次は「お前のような犯罪者は会社を辞めろ」といった絶対に受け入れることの出来ない要求がされるのではないかと思います。

ヤクザの無茶な要求についてです。
これは始めから相手が受け入れることが出来ないと分かって出しています。
ヤクザが自分の出す要求を簡単には断れない状態で、受け入れることの出来ない要求を出せば長時間のやりとりが生じます。
そこで相手に学習させるのです。
自分には何があっても逆らえないと。
更にそれに伴う長時間の罵倒は相手の自尊心を奪い併せて罪悪感を植え付けることで、被害者は反社のいうことを都合よく聞くようになっていきます。
言うまでもなく「会社を辞めろ」と言って本当に会社を辞められて一番困るのは金を巻き上げることの出来なくなってしまう反社です。

ここまで進んでしまったケースをニュースなどで見聞きしたりすると、なぜ被害者は途中で警察に通報しなかったのだろうかと疑問に思う人も多いのと思うのですが、この段階に入っていると被害者は洗脳された状態に陥っています。それに加えて反社からは警察に通報すればおまえを訴えて破滅させてやるぞ。であるとか俺は警察と昵懇なんだ等と言われていると既婚者であれば負い目となっていますし、併せて妻や娘がどうなるか分かるな等と家族へ危害を加えることを仄めかされていることで更に自縄自縛となって警察に駆け込みことが出来なくなっているようです。

またこの段階になると主従関係と共に反社と被害者の間に変な信頼関係が築かれていることもあるようです。反社は被害者へ「俺はお前が約束を守ると信じているからな」等のように語り掛けて相手が無茶な要求を受け入れることが出来ないのを見越したうえで念押しをしてきます。その言葉を律儀に守る義理堅い人は警察に行くとあの人を裏切ることになるから絶対に行けないとなっているケースもあります。下手をするとストックホルム症候群に陥っていて被害者が加害者である反社に親愛や愛情を抱いているケースすらあります。この例は尼崎事件で被害者の何人かが主犯の角田美代子氏を慕っていたというというのが有名な所になるでしょうか。

更に洗脳が進んでいくと、そういった恫喝が繰り返される中で、その場を切り抜けるために会社を辞める等の絶対に受け入れることの出来ない約束をして帰るタイミングが訪れます。
その次の日に当然ですが約束を守ることが出来ずにいると反社から再び催促の連絡が来て「なんで会社を辞めてないんだ。おまえはまた俺を騙したのか」と畳み掛けて、呼び出されて「おまえはまた俺を騙したのか」といって再び恫喝されるのです。
ここで暴力が加わっていれば反社側はいよいよ相手が型に嵌ったと判断している証拠です。

このように長期間に渡り且つ何度も繰り返すと洗脳状態は更に深いものになり、完全にマインドコントロールされる状態になっています。
そこに恐喝や強請以外にも手広くやっている反社なら窃盗の片棒を担がせたりといったような犯罪行為に加担させることでより雁字搦めにされることになるのかもしれません。

収奪について

この段階まで来ると、被害者は恐喝者に対して抵抗する意思を奪われている状態です。謂れのない大金を支払う借用書も取られているのではないでしょうか。
こういった恐喝によって無理矢理書かされた借用書に基づいた借金は公正証書を取られていなければ弁護士等の力を借りればどうにかなるケースが多いようです。
従ってこれは警察に駆け込む良い機会と捉えて警察に駆け込むのが最適解になるのですが、洗脳状態が深いとそれも出来なくなっています。

このタイミングで警察に駆け込むことが出来ない場合は、払える筈のない借用書の金額をどうにかして支払うか、起業している社長なら役員として反社の部下が送り込む条件を呑まされて、じわじわと会社を乗っ取られる等のように時間と共に事態は悪化していきます。
加害者の反社会的勢力の人間に換金する伝手があれば妻や娘が風俗で働くように強要されます。
あるアイドルでAV女優になった女性がいますが、それは母親の事業の失敗による借金が多額であった為とは聞きます。事業で失敗した借金であれば破産する。もしも破産する資金が無くとも娘に支払い義務はありません。そして娘を引き換えにして借金を申し込むとは考え辛い。そうしなかったということは親を型に嵌めこんだ相手がいることは想像に難くありません。反社側からすれば上手いこと型に嵌めた相手がアイドルの娘という資産を持っていたので換金したという所だったのではないかと思います。ついでに書いてしまえば借金の原因となった事業の失敗も裏で誰かが手を引いている可能性が高いとすら思っています。この部分は完全な想像で書いているので誰かは書きませんので悪しからず。
ついでに本人から財産はもちろん家族も奪い尽した後にどうなるかというと聞いた話では、沖縄等の田舎に連れて行って本人が正気に戻っても警察に駆け込むことの難しい隔離された施設で労働させられているというのが最近のトレンドであるようです。

最後に

被害に遭う遭わないに関わらず反社会的勢力の人間と関わりを持たないことは人生を円満に送る秘訣です。
不幸にも接点を持ってしまった場合は逃げることです。相手の事務所に行く約束をさせられたら普通にドタキャンで良いです。反社が家に乗り込んで来たら警察を呼べば良いんです。
兎に角、逃げる。それが出来ないなら、出来る限り早いタイミングで警察に行くか弁護士に頼る。このタイミングは早ければ早いほど被害は少なくて済みます。それと警察は1回目でダメでも複数回通報しましょう。そうすれば警察に通報された事実と履歴が残ります。事が進行している場合に前回の履歴と照らし合わせて事件が進行していると分かれば、その分だけ警察も動きやすくなります。併せて反社側への牽制にもなりますのでアグレッシブに通報しましょう。それと通報に際して反社からの報復が頭をよぎるかと思いますが相手もビジネスなのでお金にならない復讐に執念を燃やすということは滅多にないようです(もしも復讐した場合の第一容疑者は反社になります。これは反社本人が一番分かっていることです)通報して相手が逮捕されたりすれば世の悪が一つ滅びて良いことをした位に思っておけば良いのです。
しかし三十六計逃げるに如かずというのは本当ですよ。

それでは今回この辺で

企業戦士 筋肉

筋肉は裏切らないについて思うこと

筋肉は裏切らない。
関節は裏切る。
脂肪の忠誠心は半端ない。

以上のような話を聞いて会社で例えてみようと何故か思い立ったので書いてみます。

先ずは裏切らない筋肉君です。
彼は有能な営業マンとしましょう。
筋肉君は会社が採用活動を頑張ってようやく会社に来てくれた有能な社員です。人事がリクルートの営業に唆されてナンボ吸い込まれたか分からない位の費用を吸い取られた兼ね合いからくるプレッシャーに半分ノイローゼ状態になって、ようやく採用出来た人材です。正に血のにじむような努力の賜物といえましょう。

そんな期待の星の筋肉君ですが、流石はブラック企業です。やがて会社が世話をしてやっている気分になって今まで支払っていたコストを支払わなくなります。
課長は勝手にやってくれるだろうと放任。
彼が新しく取り組んでいたプロジェクトも面倒だからと棚上げして誰でも出来るルーティンワークを押し付ける。
するとどうでしょう!
筋肉君は勤務の裏側で転職活動を始めており、気付いたら会社を辞めていなくなってしまっているのです。

次に関節さんです。
関節さんは目立ちませんが有能な営業事務です。
筋肉君が取って来た仕事を裁くために陰に日向に頑張ってくれます。
しかし彼女のことを省みる者は誰もいません。それでも彼女は増えた仕事の量と共に増える膨大な事務作業と他部署との連携を文句も言わずに処理してくれています。
そしていつか彼女は爆発することになります。
ある日、課長が関節さんに言います。
「いやあ筋肉君のお蔭で仕事が引っ切り無しだよ。それじゃあ関節子ちゃん、この仕事よろしく頼むよ」
「おう、ハゲ、ゴラァ」
「え、気のせいかなぁ。いま誰かが私にハゲって言った気がするよ」
「あん?オマエは顔だけやのうて耳まで悪いんか?おい?コラ!儂がどんだけ気い悪くしとるか分かるかハゲ。筋肉が仕事取って来ただぁ。オマエそれやったら儂の仕事が増えとるやないかい。どないなっとんねん、これ」
「いや、関節子ちゃんが忙しいのは分かるけど、ほらね。やっぱり仕事を取って来ることが大事だから。それに伴って事務が増えることは仕方ないよ」
「おまえ管理職やったら儂の健気な姿を見とったら補助の人間を付けるとかするのが筋なんちゃうんか?分かった。ほな、儂は今から有休を使う。これから温泉に行ってくる。後は勝手にやってくれや」
そういうと彼女は熱海へと旅立ってしまいました。
普段は温厚で優しい微笑みを浮かべている彼女が心の底からぶち切れた瞬間でした。

残された会社は大変です。
筋肉君がいくら頑張って仕事を取ってこようと思っても、関節子ちゃんがいなければ何も出来ないことが判明してしまったのです。
おまけに仕事が滞れば、何も出来なくなったことに耐えられなくなった筋肉君は裏切ることなく正面から堂々と辞表を叩きつけて何処かへ行くか、役立たずの脂肪君へと姿を変えてしまいます。
もはや彼女の心の傷が癒されるまで全ての仕事はストップするより他ありません。
仕方ありません。彼女は唯一にして無二の存在なのですから。
しかも彼女が帰って来てくれれば良いです。以降、関節子ちゃんは絶対の存在となり、たまにしか働いてくれなくても皆は黙って彼女のご機嫌を取るしかないのです。
それでも彼女が働いてくれるなら良い方です。最悪の場合は、彼女は病んでしまって二度と仕事をしてくれなくなる可能性すら有るのです。そうなった場合は仕方ありません。右膝関節子ちゃんが戻って来なければ、右足支社は永遠に機能しません。

そして最後に忠誠心の半端ない脂肪です。
役立たずの能無しです。遥か昔の頃には会社のエースである筋肉として鳴らした時期もあったという噂もありますが誰も信じていません。
今じゃ窓辺で過去を懐かしんで黄昏ているかPCのソリティアに勤しむ日々です。
会社が本当の危機の危機に際した際には、その身を挺して皆を支えてくれるという噂もありますが本当かどうかは怪しい所です。
しかし忠誠心だけは半端ありません。
大昔は脂肪を飼っていることが余裕を持った強い者の証として重宝された時期もありました。それも今となっては怠惰の証でしかありません。脂肪を無駄に飼っていても会社が経営改善に取り組む積りがない証拠と経営陣が責められる材料にしかなりません。
そのため株主から会社の利益を求められた経営陣は、役立たずの脂肪をリストラすることにしました。
仕方ありません。何の役にも立たないのですから。
そこで会社は帰国子女のダイエット人事部長にリストラを命じました。

ダイエット人事部長と脂肪さんの戦いは熾烈を極めました。
脂肪の会社への執着も半端ではありません。
肩叩きをすれば、そこが凝っているととぼけ。
会社から摘まみ出そうとすれば机に齧り付く。

執拗な兵糧攻めや揉み出し等の揺さぶり、果ては真夏にも関わらず脂肪さんの居る部屋には暖房を入れるといった強硬策の決行により、ついに脂肪さんを会社から摘まみ出すことに成功します。
しかし何と言うことでしょう!!
数日すると嘗て自分の席であった場所にひょっこりと脂肪さんが腰を下ろしているのです。

二人の戦いは長いものとなりました。
二人の攻防は一進一退を続け、ある一時期はダイエット人事部長が優位に立つのですが、気が付くと視床下部執行役員辺りが「やっぱりたまには甘いものも食べたい」等と言って裏口を開けて脂肪さんを招き入れてしまうのです。
それに加えて筋肉君さえもが「脂肪がある程度あった方が筋肉が付きやすい」と脂肪さんに肩入れしてきます。
おまけにダイエット人事部長の施策はやりすぎではないかと批判に晒されることも少なくありませんでした。
かと思えば何も知らない他の役員連中はダイエット人事部長君はやる気があるのかね?と皮肉をぶつけて来る始末です。しかも水面下ではダイエット人事部長をリストラしてエステさんと人事部長を入れ替えた方が良いのではないかという話まで出ていたようです。
この経営陣の無理解は思いのほかダイエット人事部長を挫けさせたようです。もはやダイエット人事部長が生を感じられるのは脂肪さんと戦っている時だけです。
皮肉にも彼の一番の支えとなっているのは脂肪さんなのです。ダイエット人事部長の追い出し施策を悉く跳ね返し、挙句の果てには内部の協力者達の力を借りて気が付けば会社に不死鳥の如く舞い戻って来る脂肪さんの姿は感動的ですらあります。
誰もが思いました。なぜオマエはその力を仕事で発揮できないのだと。
今日も二人の追いかけっこはトムとジェリーが如く続きましたとさ、めでたしめでたし。

これを書いていて冒頭の考えと多少変わったので書きます。
先ず筋肉は裏切らないけど、適度な負荷を掛け続けないといなくなってしまう。
関節は裏切るというか、常に省みて必要以上の負担が掛かっていないかどうか見ていないとほったらかしていた妻が如く働かなくなってしまう。
脂肪の忠誠心は半端ないが同時に彼の協力者も多い。

それでは今日はこの辺で