恐喝の手口について

ひび割れたガラス社会派気取り
砕かれたガラスが元通りになることは残念ながらありません

世の中には道で出会ったらダッシュで逃げた方が良い人がいます。
昔はそれがヤクザと呼ばれる人達で見た目で分かる格好をしてくれていたので助かったのですが、昨今では暴対法の兼ね合いからヤクザというのは表立った活動を制限されています。今は組の看板を使っての活動は減少し、代わりにヤクザだがヤクザではないことになっている会社役員や無職住所不定か半グレといった反社会的勢力と呼ばれる人に代わっている感があります。

半グレ等は一般人の格好に近く見た目で分かり辛い為それと気が付かずに接触してしまう可能性が高くなっています。
一般人が反社会勢力からの被害を受けない一番の方法は彼等と関わらないことなのですが、見た目で見分け辛い半グレなどの反社会的勢力からは逃げるのが一歩遅れることとなります。

そう考えると反社会的勢力のなかで恐喝や強請と生業としている人というのは以前と比較して一般人に近づきやすく動きやすい状況になっている側面もあるのかもしれません。
私たち一般の人間にとって反社の人間と関わる不運は誰にでも起きる得ることだというのは肝に銘じて置きたいところです。
今回はそういった反社会的な活動の中でも恐喝の手口について書いてみたいと思います。

恐喝について

恐喝を行うにあたって必要な項目を大別して書くと下記になるかと思います。

①接触
②選定
③洗脳
④収奪

接触について

基本的に自分から反社会的勢力の人間に関わろうと考える人間はいません。
そう考えると彼等の方からターゲットとなる一般人を見つけて接触を図る必要があります。
そのため気付くと保険の営業マンに捕まって話を聞ているのと同様に反社会的勢力の人から恫喝されることになっていたというのが被害者達に共通して感じている点になるのではないでしょうか。

では彼等と接点を持ってしまうのは何故なんでしょうか?
例えばなんですが学生時代の先輩や友人から久しぶりに連絡が来て居酒屋かどこかで会おう等と言われて行って、お互いに近況報告のような形で今は一流企業に勤めていると言ったり、起業して軌道に乗っている等と羽振りが良いというようなことを言うと、相手から、ちょっと紹介したい人がいる等と言われて会ってみたら反社の人であったといった具合に事が進むようです。

因みに筆者の場合は上記の例で呼び出されて行ってみたらア○ウェイの人が待っていて逃げ帰るのに半日位かかりました。
他にも疎遠になっていた学生時代の知り合いから急に連絡が来た場合の主な用件は新興宗教か借金の申し込みです。もしも筆者が会社を立ち上げて成功するか宝くじで3億円を当てていたりすると反社会勢力と出会う羽目に陥っていたのかもしれません。
貧乏の数少ない利点と言えるでしょう。

他にもキャバクラでキャバ嬢を口説くにあたって俺は稼いでるんだとか適当なことを言っていたら「私のお客様で人を紹介したいの」等と言われて反社を会社役員として紹介されるというのも考えられます。

ここで重要なのは相手が収奪すべきものを持っていて接触機会を持つことが出来るかどうかになります。

選定について

次は不幸にも反社会的勢力と接触する機会を持ってしまった場合です。
初回でいきなり恐喝されるということは殆どありません。初回は主に相手の品定めです。
相手も無駄なことはしたくないので相手がターゲットに出来る人物なのか選定する必要があります。ターゲットの人柄、どの程度の資産を持っているのか、他の反社会的勢力と関わりが無いかどうかといったチェックが行われます。

自分のやんちゃ話といった態で武勇伝などを適当に語って相手から返って来る反応を見て脅しに屈する性格か、併せて自分も何々組の何々さんが言っていたのですがといった話が返ってこないかどうかの反社チェック。
その中で妻や娘の容姿が良いと分かれば、それも資産として計上されると思われます。
つまり相手がターゲットにしても良いかどうか判断をする為の場となっているのです。
ここで恐喝相手になりそうだと判断された場合、初回の居酒屋などの料金はヤクザが支払ってくれます。意外に思われるかもしれませんが初回の飲みの席で反社の感じは良く、飲みの場を盛り上げてターゲットを大いに楽しませてくれます。
ターゲットとなる人物も飲みの料金は相手が支払ってくれるし自分のこともやたら褒めてくれるし、おまけに二次会にキャバクラや風俗にも連れて行って貰えるしで大抵は気前の良い友達を持ったような気分で帰して貰える筈です。

後日、再び相手から「この間の飲みが楽しかったので、また飲みたい」等と言って再び飲みの席が設けられることとなります。
ここで相手が気の利いた人間であればターゲットの詳しいリサーチも行われています。

洗脳について

二回目の飲みの席は初回とやや趣向が異なり、いよいよターゲットを型に嵌める為に具体的な行動が始まります。
具体的な行動がどういったものかと言えば、やはり女性を絡めたものが多そうです。例えば、飲みの席にいた女性がターゲットを気に入った様子で連絡先を交換することになってから二人で会うことになる。
彼女の部屋へ招かれていい感じになっていちゃついていると「人の女になにしてんだ!」と言って反社が乗り込んで来る。

後になってから反社への紹介者が「まずいよ。彼女、反社さんと結婚してるんだから。反社さんがおまえのこと訴えてやるって息巻いてるよ」等と言われて、反社の自宅または事務所を謝罪のために訪ねることになってから、反社に相手が既婚者だとは知らなかった等と訴えてみても無駄です。
言うまでもなく、これは美人局です。
その目的は因縁を付けてターゲットから金銭などを搾り取ることなのですから、誤解であろうとなかろうと、やっていようとやっていなかろうとそんなものは関係ありません。
ここで演出として、ここで紹介者が「こんな奴を紹介しやがって」とか美人局の女性が「なんでこんな男に手を出されてんだ」と言われて殴られたりします。
これの目的はターゲットとなっている人物が自分のせいで人が殴られているという罪悪感を植え付ける為です。

この辺は因縁付けなので言い掛かりとしか言いようのないことばかり言われる筈です。
例えば「おまえ、この女が既婚者だと分かっていて俺から女を奪う積りだな」といった具合でしょうか。
ここで警察に通報をしても良いです。そうすれば相手への牽制にもなりますし、何度か通報をすることで警察に事前情報として知らせておけるというメリットもあります。運良く逃げられるようなら、そのまま後ろを振り向かずに逃げましょう。
ここで相手が既婚者や付き合いのある女性だと分かっていなかったとは言え、いわゆる人の女に手を出してしまった、もしくは出していると思われているという後ろめたさから通報が出来なければ相手の事務所等で数時間に渡って怒鳴られ続けることになり自分が悪くなくても自分が悪いような気分になってしまった所で紹介者が「この人は怒らせると何をするか分からないから、この場は謝ってしまった方が良い」と耳打ちしてくるので、その場を収める為に謝ったら既成事実の出来上がりです。

そうして帰りの道すがら、紹介者が今回の件を収めるにはある程度の金額を包まなくてはいけない等と優しく教えてくれます。
最初は金額としては10万円程度の無理すれば家族持ちでも小遣いの中で払える位の金額に設定されている筈です。
言うまでもなく紹介者は反社とグルです。

但し、相手は言ってみれば屁理屈のプロですから相手が一度でも言う事を聞くと分かれば要求は段々と大きなものに変わって行く筈です。
従って要求された金額を支払えば、いよいよ型に嵌ったと相手に判断されて要求はいつまでも続きます。

最初に要求された金額を払ったら次は「お前のような犯罪者は会社を辞めろ」といった絶対に受け入れることの出来ない要求がされるのではないかと思います。

ヤクザの無茶な要求についてです。
これは始めから相手が受け入れることが出来ないと分かって出しています。
ヤクザが自分の出す要求を簡単には断れない状態で、受け入れることの出来ない要求を出せば長時間のやりとりが生じます。
そこで相手に学習させるのです。
自分には何があっても逆らえないと。
更にそれに伴う長時間の罵倒は相手の自尊心を奪い併せて罪悪感を植え付けることで、被害者は反社のいうことを都合よく聞くようになっていきます。
言うまでもなく「会社を辞めろ」と言って本当に会社を辞められて一番困るのは金を巻き上げることの出来なくなってしまう反社です。

ここまで進んでしまったケースをニュースなどで見聞きしたりすると、なぜ被害者は途中で警察に通報しなかったのだろうかと疑問に思う人も多いのと思うのですが、この段階に入っていると被害者は洗脳された状態に陥っています。それに加えて反社からは警察に通報すればおまえを訴えて破滅させてやるぞ。であるとか俺は警察と昵懇なんだ等と言われていると既婚者であれば負い目となっていますし、併せて妻や娘がどうなるか分かるな等と家族へ危害を加えることを仄めかされていることで更に自縄自縛となって警察に駆け込みことが出来なくなっているようです。

またこの段階になると主従関係と共に反社と被害者の間に変な信頼関係が築かれていることもあるようです。反社は被害者へ「俺はお前が約束を守ると信じているからな」等のように語り掛けて相手が無茶な要求を受け入れることが出来ないのを見越したうえで念押しをしてきます。その言葉を律儀に守る義理堅い人は警察に行くとあの人を裏切ることになるから絶対に行けないとなっているケースもあります。下手をするとストックホルム症候群に陥っていて被害者が加害者である反社に親愛や愛情を抱いているケースすらあります。この例は尼崎事件で被害者の何人かが主犯の角田美代子氏を慕っていたというというのが有名な所になるでしょうか。

更に洗脳が進んでいくと、そういった恫喝が繰り返される中で、その場を切り抜けるために会社を辞める等の絶対に受け入れることの出来ない約束をして帰るタイミングが訪れます。
その次の日に当然ですが約束を守ることが出来ずにいると反社から再び催促の連絡が来て「なんで会社を辞めてないんだ。おまえはまた俺を騙したのか」と畳み掛けて、呼び出されて「おまえはまた俺を騙したのか」といって再び恫喝されるのです。
ここで暴力が加わっていれば反社側はいよいよ相手が型に嵌ったと判断している証拠です。

このように長期間に渡り且つ何度も繰り返すと洗脳状態は更に深いものになり、完全にマインドコントロールされる状態になっています。
そこに恐喝や強請以外にも手広くやっている反社なら窃盗の片棒を担がせたりといったような犯罪行為に加担させることでより雁字搦めにされることになるのかもしれません。

収奪について

この段階まで来ると、被害者は恐喝者に対して抵抗する意思を奪われている状態です。謂れのない大金を支払う借用書も取られているのではないでしょうか。
こういった恐喝によって無理矢理書かされた借用書に基づいた借金は公正証書を取られていなければ弁護士等の力を借りればどうにかなるケースが多いようです。
従ってこれは警察に駆け込む良い機会と捉えて警察に駆け込むのが最適解になるのですが、洗脳状態が深いとそれも出来なくなっています。

このタイミングで警察に駆け込むことが出来ない場合は、払える筈のない借用書の金額をどうにかして支払うか、起業している社長なら役員として反社の部下が送り込む条件を呑まされて、じわじわと会社を乗っ取られる等のように時間と共に事態は悪化していきます。
加害者の反社会的勢力の人間に換金する伝手があれば妻や娘が風俗で働くように強要されます。
あるアイドルでAV女優になった女性がいますが、それは母親の事業の失敗による借金が多額であった為とは聞きます。事業で失敗した借金であれば破産する。もしも破産する資金が無くとも娘に支払い義務はありません。そして娘を引き換えにして借金を申し込むとは考え辛い。そうしなかったということは親を型に嵌めこんだ相手がいることは想像に難くありません。反社側からすれば上手いこと型に嵌めた相手がアイドルの娘という資産を持っていたので換金したという所だったのではないかと思います。ついでに書いてしまえば借金の原因となった事業の失敗も裏で誰かが手を引いている可能性が高いとすら思っています。この部分は完全な想像で書いているので誰かは書きませんので悪しからず。
ついでに本人から財産はもちろん家族も奪い尽した後にどうなるかというと聞いた話では、沖縄等の田舎に連れて行って本人が正気に戻っても警察に駆け込むことの難しい隔離された施設で労働させられているというのが最近のトレンドであるようです。

最後に

被害に遭う遭わないに関わらず反社会的勢力の人間と関わりを持たないことは人生を円満に送る秘訣です。
不幸にも接点を持ってしまった場合は逃げることです。相手の事務所に行く約束をさせられたら普通にドタキャンで良いです。反社が家に乗り込んで来たら警察を呼べば良いんです。
兎に角、逃げる。それが出来ないなら、出来る限り早いタイミングで警察に行くか弁護士に頼る。このタイミングは早ければ早いほど被害は少なくて済みます。それと警察は1回目でダメでも複数回通報しましょう。そうすれば警察に通報された事実と履歴が残ります。事が進行している場合に前回の履歴と照らし合わせて事件が進行していると分かれば、その分だけ警察も動きやすくなります。併せて反社側への牽制にもなりますのでアグレッシブに通報しましょう。それと通報に際して反社からの報復が頭をよぎるかと思いますが相手もビジネスなのでお金にならない復讐に執念を燃やすということは滅多にないようです(もしも復讐した場合の第一容疑者は反社になります。これは反社本人が一番分かっていることです)通報して相手が逮捕されたりすれば世の悪が一つ滅びて良いことをした位に思っておけば良いのです。
しかし三十六計逃げるに如かずというのは本当ですよ。

それでは今回この辺で