映画感想「マルホランドドライブ」監督:デヴィッド・リンチ

上野公園 不忍池 鷺 サギ 徒然日記


監督・脚本:デイヴィッド・リンチ
キャッチコピー:「わたしのあたまはどうかしている」

難解だと聞いてはいたのだが・・・
序盤から多数の複線が張られて謎が謎が呼ぶ物語なのだが・・・

意味がさっぱり分からん。

まず登場人物の相関関係がよく分からない。ダイアンとベティの関係は?カウボーイは何者?カミーラは何者?

時系列が分からん、青い箱を開けた後は過去に遡るの?それともそのまま時間が進んだ形で捉えれば良いのか?その前に青い箱はもともと持っていた物?

監督インタヴューでデヴィッド・リンチは、エンディングを考えないで撮り始めたけど、最後のエンディングを思いついた事で凄ぇ作品になったよ。というような事を答えているのだが・・・。
エンディングの意味がさっぱりわからーん!!!

2回観たけど、こんな具合ですw。

そしてこの作品の凄みは実際に何度か見返して、それでも面白いと思える所です。深みがあるとでも言えば良いのでしょうか?見返す度に何か発見と思えるような気付きがあって何となく物語の意味が読み解けるような気がするので、ついつい見てしまいます。これは良く出来たゲームのような感覚ですね。行き詰ったと思うとヒントのようなものが見付けられるようになっているので、ついついゲームの止め時を見失って続けてしまうような感じです。

日本での映画公開時、映画会社も一度観たら中毒的にリピーターが発生することを見越していたのか映画チケットの半券を持っていれば1,000円で見れるというサービスが行われていました。私も劇場公開時に見ていたら、やっぱり映画会社の思惑に乗ってリピートしていたと思います。
他にもエンドロールまで見るとパスワードを見る事が出来るようになっていて、そのパスワードを日本語版オフィシャルサイトで入力すると特別ページに入ることが出来てヒントを得る事が出来るというギミックまで仕掛けられていたので、やっぱりリピートして見返しても分かんなかったなぁ。なんて家に帰ってホームページをチェックしてヒントを発見。なんだよ、また見返したくなっちゃったよ。といった具合に当時この作品にドハマりした人は良いようにチケット代を巻き上げられていたんだろうと思います。

因みに当時のサイトで公開されていたヒントがこちら

•映画の冒頭に、特に注意を払うように。少なくとも2つの手がかりが、クレジットの前に現れている。
•赤いランプに注目せよ。
•アダム・ケシャーがオーディションを行っている映画のタイトルは? そのタイトルは再度誰かが言及するか?
•事故はひどいものだった。その事故が起きた場所に注目せよ。
•誰が鍵をくれたのか? なぜ?
•バスローブ、灰皿、コーヒーカップに注目せよ。
•クラブ・シレンシオで、彼女たちが感じたこと、気づいたこと、下した結論は?
•カミーラは才能のみで成功を勝ち取ったのか?
•Winkiesの裏にいる男の周囲で起きていることに注目せよ。
•ルース叔母さんはどこにいる?

引用元:マルホランド・ドライブ(wikipedia)

この作品の面白を表現すると、遊園地か何かのアトラクションにある巨大迷路で迷う面白さとでも言えば良いのでしょうか?マルホランドドライブについて書いていて今はいい感じに作品の記憶が薄れているのですが、また見直したくなってしまいました。

ちなみに「インランド・エンパイア」もマルホランドドライブと似た傾向の作品と聞くのですが絶対に観ようと思いました(笑)

それでは今日はこの辺で