「M 愛すべき人がいて」第一話の妄想 マサとアユの邂逅

ツッコミ

新しく友達となった玉木理沙ですが、いきなりディスコにアユさんを誘います。
この辺りの流れは堕落へと誘う絵に描いたような悪い友人です。
しかもディスコのことを夢の箱と呼ばれるヴェルファインとか言っているので、玉木理沙は芸能界で成功しないまま、あと5年位したら「知ってる?これを使えば疲れ知らずでダイエット効果もあるんだよ」とか言って魔法の白い粉を勧めて来そうな怖さがあります。
更に理沙は畳み掛けて言います。
「MAXマサ知らないの?AVictory作った人で凄いプロデューサーなんだよ」
「ごめん知らない」
「そのMAXマサが次のスターを探してるって噂なんだ」
理沙はMAXマサがどう凄いのかには一切答えませんし、アユさんも一切興味がありません。
信じ難いことですが以上のやり取りによってアユさんはディスコに行くことを決意したようです。
二人とも次のスターが自分であることに疑いはありません。それを何かしらんけど凄いプロデューサーがプロデュースしてくれれば良いという認識なんだと思います。
若さって素晴らしい!!

しかしディスコに入り浸っているのが女子高生にも知れ渡っているMAXマサについては何と言うかオマエは何をしているんだ?という気がしないでもありません。
俺は次のスターを探しているんだ。それもオーディションに来る芸能人志望ではなく、自分の輝きに気付いていないダイヤの原石を探すんだ!なら、おまえがその目的で来ているのが知れ渡ってスカウトされることを目的に女性が集まっているなら普通のオーディションと変わらないぞ?となるので、マサの発想はプロじゃなくて何も知らない素人だから良いんだよ。とか言ってナンパものAVを見る発想と同じなんですが良いのでしょうか?

はっ!?気付きました。きっとこれはMAXマサの孤独を描こうという試みに違いありません。普通ならMAXマサがこんなことを言ってディスコに通い詰めていたら周囲の誰かが「おまえナンパものAV好きだろ?なんか名前もAV男優っぽいし」とか「そうやって女漁りばっかりしてると病気うつされちゃうぞ」とか一人位は忠告してくれる筈なんです。それが無いと言うことは彼の近くにイエスマンしかいない孤独な男であることの証左なんです。

ついでにヴェルファインについて説明すると、劇中のヴェルファインこそ東京と言うか埼玉の川越辺りにありそうなディスコに見えますが、これは六本木にあった今は無き「ヴェルファーレ」をモデルにしていると思われます。
ヴェルファーレの名前の由来は「ヴェルサーチ」「フェラーリ」「アルマーニ」を混ぜた造語という中々バブル感に溢れた油っぽいテカテカした名前になりますが、意外にもバブル崩壊後の1994年に出来たものでした。しかし実際に今でこそ見掛けなくなりましたが昔はテカテカしたカナブンのような光沢を放ったスーツを着て気取っている御仁というのが居たもんです。なんかテカテカしたのが良いという時代だったんでしょうね。
話がずれてしまったので戻すと「ヴェルファーレ」の命名は折口雅弘氏になります。この御仁もなかなか人生を踊り狂っており、ヴェルファーレの前はジュリアナ東京を計画したかと思えば何があったのか知りませんが経営陣から叩き出され、その経験を活かして立ち上げたのがヴェルファーレとなり立ち上げ資金だったんですかね?抱えていた借金を返したら何故か副社長に降格されて退職。その後に介護事業でコムスンという会社を立ち上げ、聞く所によれば社員の集まりでビンゴか何かの景品でポルシェだったかな?を景品として出したりというように派手好きな人だったようです。そして介護保険請求や何かでゴニョゴニョして逮捕されそうになったりして300億円余りの負債を抱えて破産。今は行方不明かと思いきや懲りずにしっかり復活。彼のとばっちりで何人の人生が狂ったのか見当もつかない程の迷惑を掛けて面白おかしく過ごしていたりするので、いささかヘッドバンキングのやり過ぎの感が拭えない印象の人です。

そんなこんなでヴェルファインの中に年齢を誤魔化して侵入した二人です。まぁ何せ中の人が実際にはゲフンッゴフンッ。

そこにMAXマサが通り掛ります。

その後にアユさん「さすがMAXマサ、ほくろがイカす!!」理沙「いや、それMAXマサじゃないから」とかの小芝居をやって欲しいですが、勿論そんなものはありません。

そんなこんなでついに二人は邂逅を果たしたのでした。

気が乗ったら次も更新します。