自宅の目の前にイオングループのまいばすけっと西川口駅東店がオープンして喜んでいたら騒音で苦しむことになった話の続きです。
前回の話
全体の構図を簡単に説明すると
先方は騒音問題は解決している。
こちらは解決していないという苦情を申し立てて対立しています。
それに対して先方から私が立ち会った上でメーカーの人も加わって騒音の計測を提案されて騒音を計測することになりました。
2022年3月16日 全く意味の無い立ち会いを行う
私が現地に向かうとスーパーの店長さんと設計部の部長さんと設置工事をしたフクシマガリレイ株式会社の担当者3名が待っていました。
もちろん名刺なんかくれませんよ。
この時の私はこういったネガティブな出会いは問題が解決したら無かったことにしたいと思っていたので敢えて要求することもしませんでした。
だってプライム上場企業であるイオングループのまいばすけっとですよ。
そういった企業が公害を起こす所か、その事実を無かったことにして一般個人を踏み潰すような真似をしてくるとは思っていなかったんです。
話は戻り現場で「メーカーさんは?」と尋ねてみると
「メーカーさんは機器から30Hz以下の音は出ない設計になっているので…」とまいばすけっと西川口駅東店の店長からメーカーの三菱電機が来ないことを暗に告げられます。
そして先方で吸音材と防振材を取り付けて計測数値は
13:00頃 約48.6dB
22:00頃 約46.1dB
以上の数値で条例規制値の50dBを下回った数値で騒音は発生していないと告げられます。
騒音元から遠く離れた場所で測定したら騒音は確認できませんでしたと説明するまいばすけっと
先方は騒音計を所持している様子が無いのでどうやら先方のスタンスは私が何も分からない素人なので騒音等というものは全て私の気の所為であると伝えて押し通すつもりであったようです。
当時、近所でマンション建設の工事が行われていた為、こちらから深夜か早朝の測定をということで話していたのですが一方的に夕方の時刻を指定されます。
以降のまいばすけっとの対応の共通点はこのように一方的な通告が多い点です。おそらく彼等に顧客志向という概念は皆無です。
当然ですが騒音の計測など行いませんし低周波音の測定等もってのほかです。なぜクレーマー相手にそんな手間を掛けないとならないのですか?ということなのでしょう。
そこで騒音の計測した位置を尋ねます。
すると10メートル程離れた下記の図の場所で測った数値と言われます。
(私の持っているメジャーが7.5メートルまでで長さが届かなかったため目算でこの先は約10mということで話をさせて貰います)
通常の場合、騒音を計測する場所は敷地境界です。
今回の場合なら室外機の設置されているのが先方の敷地とすると下図の場所で計測するのが正しい計測場所です。
次に敷地境界線で測ることの根拠です。
下図に「1.事業所の敷地境界における基準値です。」と書いてあります。つまり騒音値は騒音元であるスーパーの敷地境界線で計測すると書かれています。部屋の壁などの減衰を考慮すると騒音元に一番近い敷地境界線からこの程度の騒音が出ると障害になるということですね。
そして騒音は空気音なので減衰します。
(例えば誰かに声を掛けようとした場合、その相手が離れれば離れるほど大きな声を出す必要がありますよね?)
しかし全部が全部、騒音を発生させている元から測れるとは限りません。
例えば騒音の原因となる室外機が壁の間際の立地していて計測出来ない等のように、どうしても敷地境界で測れない場合は計測場所と騒音原因との距離によって減衰された分を測定値に加えて調整することになります。
まいばすけっとが何を勘違いしたかは知りませんが、スーパーは騒音の原因となっているであろう室外機の直近にある敷地境界線のことですよと指摘します。
計測する場合は騒音を発生させている機器の吸い込み口から1m程度離れて地面からの高さ1.55m程の高さで測ることになることも併せて伝えます。
スーパーが騒音発生はしていないと説明した内容から騒音発生が証明される
なぜまいばすけっと側があんなに離れた場所で騒音計測したのか理由は不明です。
(川口市の騒音の環境基準の表をフクシマガリレイの人が手に持っているのが見えたので騒音値が低くなって基準値が問題ない場所を探っていたらそこになった?)
10メートル離れた場合は20dB減衰すると言われているので減衰分を加算すると下記になります。
46.1dB+20dB=66.1dB
以上のように先方の測定によって騒音が発生していることが証明されました。
ありがとうございます。
ー2024年4月3日動画追加
現場の状況を録った動画です。※ヘッドホン推奨
まいばすけっとから全く意味の無い騒音対策で解決したと言われる
このように騒音発生が確定したので、まいばすけっとが騒音対策によって騒音問題は解決しましたと伝えて来た対策というのは何なのか尋ねてみます。
当初、私は下の図の室外機の脚に取り付けられたコンクリートを対策として取り付けたと思っていたのですが、これは室外機を設置する架台の高さを調節する為のものでした。
それでは何をしたのか聞いてみると室外機の筐体の内側にあるコントロールパネルと外側の筐体との間にホームセンターか何かで100円位で購入してきたであろうスポンジを挟んで解決したということでした。
これを聞いて私は理解に苦しみ頭を抱えます。
先ず機器の内側でパネルがぶつかっている音は当初から聞こえていないので防振されることでの効果は期待できません。
寧ろその後に付けられた入場規制用の黄色いプラスチックの鎖の取り付け部の金属部分と室外機の取り付け部分の金属が室外機取付用の金環とが振動でぶつかりカタカタいっている音の方が両者を比較すれば大きいと思います。
そして吸音材について述べると、吸音材とは騒音対策を行う場合は通常原因となる機器を囲むようにして設置されるものです。
吸音材による対策は吸音材に音がぶつかることによって音のエネルギーが減衰することを吸音と称しています。
つまり上図の音符マークを音として、発生した音の全てが設置されたおそらく15cm四方位の吸音材とやらに向かっていくなら効果があります。
しかし言うまでもなく通常発生する音は指向性を持たず、四方八方に拡散されるものですから、普通に考えれば対策として設置された吸音材にはごくごく一部の音しか向かいません。
つまり殆ど意味がない。
今回の立ち合いによって判明したのはまいばすけっとの行った対策には意味が無いということ。
騒音計測を約10m程離れた場所で行っているので数値だけ見たら解決だが、離れている距離による補正を行うと騒音状態であるということが判明しました。
(今回まいばすけっとが行った計測方法が認められるとしたら、騒音が発生したら騒音の届かない場所まで離れて計測すれば全ての騒音問題が解決するということになってしまいます)
現在、騒音問題として話していますが内容としては、
•室外機による騒音
•室外機から低周波音
•低周波音に伴っての振動発生
以上の問題が発生している可能性を考えています。
そして先ず固有振動数が一致している可能性を考えて室外機の脚の後ろの部分に防振の為にゴムを設置、機器と架台の取り付け部分には現在のものに加えて更にゴムを取り付ける。そして鎖の取り付け部分にもゴムを付けて貰うという確約を貰い、日程が決まった後と取付が終わった後に連絡を貰うことになりました。
これで解決してくれると良いのですが…。
振り返って考えてみる
この時の私の一番の失敗は騒音値を測定しなかったことです。この時はまいばすけっと側の人たちが現地に来てくれたので解決に向けて動いてくれるものと捉えて、あなた達がドヤ顔で言っている対策には何の意味もありませんし騒音も普通に発生していますよとあえて相手を責めるようなことをしても意味が無いと考えていたのです。
今になかった考えるとまいばすけっとは騒音計を持って来ていて私が来る前に騒音が環境基準を超えていることを確認していたのではないでしょうか?
その事実が明らかになると対応しなくてはならない。
相手は素人なんだから適当に言いくるめれば良い。
つまりまいばすけっとは騒音の存在を明らかにしてはならないと考えたのだと思います。
そこで騒音の計測のこと等知らないという態度を取って、偽りの案内をしたのではないかと思い当たります。
迂闊でした。
続かないで欲しいのですが続きます。