会社の健康診断で見事に再検査を喰らって会社近くのクリニックに行くことになりました。
何ということでしょう!!
特に異性からもてる訳でもなく小金を貯め込んでいる訳でもない自分です。
そうです。
せめて健康位は保つことで将来は小金持ち共が働き過ぎから来る脳梗塞だか何だかになっているのを見て、いくらお金を持っていてもやっぱり健康でないとダメだよね的なことを抜かすことで格差社会から取り残された溜飲を下げてやろうと思っていたら、その健康すら危ういというのです!!
このままでは体だけは健康で近所のおばちゃん連中から「あの人、本当に体だけは健康で困っちゃうわ。本当に迷惑よねぇ」的な陰口を叩かれることすら無くなってしまうのです。
それどころか「あらあら、貧乏で体も悪いんじゃ、どうしょうもないわねぇ。プップーックスクス」的な陰口に代わってしまうのです。
このままだと不味いということで再検査に生意気にも高層ビルの中に入ったクリニックへ向かいます。
クリニックに連絡して予約を入れる
そこでクリニックに診療予約を入れようと電話します。
すると電話に出たお姉さんに会社から指定された期間内で都合のよい日時で予約を取ろうと依頼すると、その日時は予約指定期間から外れていると注意されます。
え?え?会社から渡されたプリントにはそう書いてあるんですけど?もしかして自分は会社から、このまま健康を害して死ね!!と抹殺されようとしているの?と混乱する所からスタートします。
結局、時間を無理くり調整して念のためにクリニックのお姉さんの言う指定期間と会社から渡されたプリントに書かれている指定期間で被っている日時に予約を入れます。
不吉です。
私とクリニックの出会いは良いものにならない気がしてならない。
何となく私の必殺技「泣き寝入り」で枕を濡らしてやることになるような気がしてならない!
クリニックに行ってみる
そんなこんなで検査の日がやって来ます。その日は穏やかな良い天気でした。
お蔭でクリニックに向かう道すがらでは能天気にも、確かにスタートの予約で手違いが発生はしていたけれど、これから向かうクリニックは良い所で、きっと美人の看護師さんと素晴らしい赤ひげ的な名医の先生が診てくれて、結果として癌が見つかってガーンってなるだけかもしれないじゃないか等と呑気なことを考えていました。
この後つくづく自分は甘い人間なのだと思い知ることになります。
クリニックで受付を済ませてから変なパジャマみたいなものに着替えて待たされること数十分。
そうか、もしかしたら自分はこの世にいない人間なのかもしれない・・・と思い始めた頃に名前を呼ばれます。
良かった、自分はこの世に存在していたのだと生の喜びを実感して赤ひげ的な先生が待つであろう診察室へ向かいます。
青びょうたんの医師だった
医師が待っていました。
初対面での印象は神経質そうな青びょうたんがいやがんなでした。
どちらかと言うとこの青びょうたんも患者なんじゃないかと思った位です。
そう、まあね。
見た目と中身は必ずしも一致しないって言いますしね等と思いながら向かい検査の内容を医師が説明し始めるのは良いのですが、こちらが診察室に入ってからずっと資料を見ていて全く目を合わせようとしません。
余計なことを聞いてくるなという意味で質問しても碌な結果にならないであろうことを匂わせて来るのと同時に、そうか、予約時間を大幅に過ぎて待つ羽目になったのも、きっと前に並んでいた患者がこのヒョロガリに説明を求めてみたものの、結局、オマエは何を言いたいんだ的なやり取りが発生した為のものではないだろうかと邪推します。
まずい。今までの少ない人生経験から言っても、この手の奴と関わって碌な目に遭った試しがない。
「チェンジ」と言いそうになるのを堪えます。
いや、まぁ、本当に言っても、そうポンポンと医者を変えてくれるとは思わないですし、実際に口に出せばクレーマー扱いされて、良くても「あのー、うちはデリヘルじゃないんで」的な事を言われて終わりなのは分かってはいるんです。
とにかく目の前には高い可能性でヤブ医者なんやろうなぁと思わせてくれる青びょうたんがボソボソと何事か喋る内容から推測すると胃カメラを飲まなくてはならないようです。
実は以前にも胃カメラを飲んだ経験があったので、あれをもう一度やるのかぁと憂鬱な気分になります。
胃カメラを飲むことになる
先ずは口から胃カメラを飲むことになり白い粉末を渡されます。
初心者は火で炙って鼻から吸い込む。
上級者は静脈に注射することで気持ち良くなれます。
そんなヤバいお薬を処方されたかと思っていたら、看護士さんから口に含んで暫く待ってから飲み込んで下さいと案内されます。
味は不味い。
そんなことを思っていると喉に麻酔が掛かり気持ち悪くなってきます。
次にマウスピースを口にはめ込まれたので、へへ…。おっつあん、ちょっくらやっつてけてくらあと明日のジョーを気取っていると、いきなり横にならなければならないので、まさかのノックダウンからのスタートです。
やっぱり腕の悪い医師だった
胃カメラの可能性を考えて事前に調べてから訪問しました。
軽く調べた所によると
内視鏡の細い管を通して胃の内部を内視鏡で映して確認。
検査は大体10分位で痛みは無いけど苦しい。
正直、あまりやりたくない。
しかも目の前の表六玉のことですから、
おっといけねえ!
とか抜かして胃の内部や食道を軽く傷つけられそうで怖いです。
断る間もなく胃カメラの管を口から飲まされるのですが、これが本当に苦しい。
そしてげっぷが止まらない。
前に胃カメラを飲んだ時には確かに苦しかったけどゲップは出なかったので申し訳ない気持ちに一瞬なりますが、
そうか、この藪医者の腕が悪いのだと直ぐに気付きます。
そうこうしていると藪医者の近くにいる研修の医者だか助手だかが「あのーゲップを止めるようにして下さい」と言って来るではありませんか!?
口を塞がれているので「止められるなら止めとるわ!!」と言ってやりたいのですが、生憎と口に管を差し込まれていて口がきけないのと「この藪医者が下手糞なのがあかんのじゃい」等と言って、この陰湿そうな青びょうたんの機嫌を損ねて「おっと」等と言われて胃を傷つけられては敵わないので黙って以前に支払っていた免許のローンを支払い続けたが如くゲップを吐き続けてやっと終わりました。
出来れば屁もかましてやりたかったのですが出なかったので仕方ありません。
何でも胃カメラを呑むときにリラックスしていると楽になるという噂も聞くのですが、あんな患者と目を合わせようともしないヒョロヒョロした医者を信頼することなぞ出来ないので仕方ありません。
医師に言ってやりたかったこと
胃カメラ検査が終わり流石の私も頭に来ました。
「先生、胃カメラの管を口から飲んでいるとは言え、何も好き好んでゲップを吐くという事はありません。
それに対してゲップを抑えて下さいというのは何事ですか?
失礼ですが、仰られた方には想像力が欠けているようです。
それと貴方自体も『医は仁術』という言葉をご存知ですか?
恐らく診療態度から察するに例え知ってはいたとしても、
それを実行することは出来てはいないようです。
黒澤明監督の『赤ひげ』という名画がありますので是非ご覧になってみて下さい。
そうすることで先生にも得られるものもあるでしょうし、
この先に不快な思いをされる方も減って良いと思いますよ!」
って夜の布団に入ってから想像の中で言ってやりましたよ!!
今回も枕を涙で濡らしてやりました。
めでたしめでたし。
最後にやっぱり人と人だからさ
まぁ実際に言ったとしても
「あれはフィクションですから…」
等と至極まっとうなことを言われて
「単なる皮肉どす。京都はお嫌いどすえ?」
とかハートウォーミングなやり取りしか発生しないことはこっちだって分かっているのです。
あんなもんが実際に存在する筈がありません。
でも医師と患者の間の信頼関係、
いや、それ以前に人としての礼儀みたいな部分ですかね?
人と話す時は目を見て話せ位のことは、
やってもバチは当たらないと思うのですよ。
なので医師の人たちは、
どこか接客業で1カ月位はバイトでもしてくることを
義務付けても良いのではないか?等と思いました。
それでは今日はこの辺で