「M 愛すべき人がいて」第一話の妄想 マサのスカウト

ツッコミ

会社の役員会議で輝楽を超えるアーティストをプロデュースすると大見得を切ったマサ(三浦翔平)は再び川越にあるヴェルファインへと足を伸ばしスカウト活動を再開します。
社長に公の場で楯突いた上に売れるユニットをプロデュースする。
そう宣言したということは彼の中に既に勝利のシナリオが存在する。
あの会議に出席した役員の誰もがそう考えたでしょう。
大浜(高島政伸)もそれが実現することを恐れた筈です。

なぜなら会社の現状として輝楽プロデューサー(新納慎也)関連の売上全体の8割を占めることに対するリスクを指摘されるのは大川社長にとって鋭すぎる指摘であったことは疑いようがないからです。やはりマサという男は侮れないと痛感したでしょう。
そう、そのマサがまさかプロデュースする肝心の素材を見つけてもいなかったとは誰も夢にも思わなかった筈です。
まさかのノープランです。
マサは部下の流川(白濱亜嵐)にディスコにいるのを適当に見繕って来てくれよと依頼して流川をホールに降ろして適当にラインナップを揃えさせます。
ディスコで適当なのを引っ掛けて来たらアーティストだったという夢物語をまだ継続する積りなのです。
全く目算は立っていません。
これで売れるアーティストが見つからなかったら「アーティストってのは裏の庭から勝手に生えて来る雑草みたいなもんだと思っていたんですけどね。おっかしいなぁ。やっぱり流川が悪いんですよ。あいつクビにしましょ」とでも開き直るつもりなのでしょうか?

しかし流川に女性を見繕わせる指示を出す姿は自分でナンパ出来ないから後輩に引っ掛けさせて来るという、それに見えなくもないのですが、それでも文句の一つも言わずに実行して成果を出せるということは、単なる腰巾着に見えて流川が実は有能なのか、それとも単なる行き当たりばったりに見えるマサが有能なのか、それとも単にマサが土壇場で途轍もない程の豪運を発揮し続けてきただけなのかどうかは判断に迷う所です。
階下に降りた流川が動き出します。
以前から名刺を渡していた目ぼしい子にマサが来ていると声を掛けてオーディションに女性を集めます。
ここで玉木理沙(久保田妙友)にも声を掛けます。その時に一緒にいたアユさん(安斎かれん)が「私も!」と土壇場で滑り込もうとします。ここで流川は迷うのですが、まぁ一人二人増えても良いかと人の好さを発揮してあゆさんの参加を許します。
ここで特筆すべきことはあゆさんがこの時点では流川から見て参加させるかどうかを迷う程度にしか見えていないという事実です。
そうです。スターに学歴なんぞいらんとばかりに学校を辞める決断を下した彼女が実はスカウトの候補すらならなかったという事実には、ただただ恐れ戦くより他にありません。
どんだけ豪胆なんだ。やっぱりスターになる女性は違います。
それとついでにマサの有能さに気が付きました。
当初マサは流川に「オマエがプロデュースするユニットを集めてみろ」的な流れで女性を集めさせていました。
流川は自分がプロデュースする為にせっせと目ぼしい女性を見付けては名刺を配り歩いていたのです。
それがいつの間にかオーディションで選ぶ役目はマサが請負うことになっています。
これは幕間で、
マサが「流川。俺はやるぞ。ぜってぇ負けねぇ」
「マサさん恰好良いっす」
「ああ・・・。だから流川、分かるよな?」
「え?なんすか?」
「オマエが自分でプロデュースする為に集めてる女性達な。あの中から俺が最高のスターを選んでやるよ」
「え?マジっすか。やったぁ!これは流川プロデュースユニット成功間違いなしじゃないっすかぁ」
「ああ、俺がプロデュースしてやるから任せろ!!」
「やったぁ?」
次代のスターが見つからなければマサは失脚、併せて腰巾着の流川も失脚する運命であると考えれば流川が苦労して見つけ出した金の卵も差し出すより他ないのですが、マサが余りにもナチュラルに「俺のものは俺のもの。流川のものも俺のもの」というジャイアニズムを発揮した上に、その事実を流川に自然に呑み込ませている手腕には驚きを感じずにはいられません。
これはマサが有能なジャイアンなのか、それとも流川が有能で実は犠牲になっていると見せ掛けながらしっかりとマサの後ろに付くことで確実に出世してきた有能な犠牲者なのかは判断に迷います。

それでは今回この辺で
と、次回の続きを書きたい所なのですが、M愛すべき人については今回で終了です。
理由はこのサイト内で書いたコンテンツの閲覧者が少なかったことです。
もしかしてGoogleからスパムコンテンツ扱いされてる?と思うほど検索エンジン経由で見られることもなく、もしかしたら地球上で筆者しか見ていないのではないだろうか?と思う程の少なさだったのです。
それでも一度は書き始めたことだし最後まで書いてみようかなぁとは思っていたのですが録画予約していたものが3話までで、続きの話数に関しては予約出来ていないことが発覚。
ABEMAテレビでチャリンチャリン課金して続きを書いて行こうかとも思ったのですが、誰も見ていないものに課金してまで書いていく意味もないし、このまま行くとGoogleからスパムサイト扱いされそうな怖さもあったので「M愛すべき人」については今回で最終回となります。
とは言っても、これも誰も見てないんだろうなぁ。とほほ・・・。
それでは