猫パンチを喰らう

怒る猫 どうかしている

いつかのブログでも書きましたが筆者は猫が好きです。
ですが残念ながら私の住む我が家は賃貸でペット不可の集合住宅なので猫を飼うことは出来ません。
それでも時々モフりてぇと身体が疼くのです。
私もいい大人ですから、ここは金で解決すれば良いと思うのですが、残念ながら我が家の近くに猫カフェ等という気の利いた店はありません。

どうすれば良いか悩んだ結果ですが、最後に希望の残されたパンドラの箱よろしく近所の公園には何故かやたら野良猫が生息しているのです。
おお!なんたる幸運!!
まぁ実際に目にしてみるとまん丸いクリッとした目ではなく野性味溢れた隙の無い鋭い目を光らせている猫が多く、中にはアル中で痩せ細ったヤクザを彷彿とさせるような猫も居ますが同じ猫科だし良いかな?いや、これは女なら何でも良いに通じるダメな奴なんじゃなかろうかとも思うのですが、こちらは何せ撫でさせて貰おうと飼い猫として養うでもなく、ただ撫でるだけでは、そんなもんは猫からしたら撫でられ損のくたびれ儲けという奴ですから私に文句を言う資格はありません。

しかし野良猫達を見ていると、猫とライオンて同じ猫科なんだよなぁと思わせる彼等ですから、そうおいそれとは撫でさせてくれません。
触らせて貰えるまでは心が何度も折れそうになりました。
ですが何処かの雑誌で凄腕のナンパ師がナンパは確率、どんなブサメンでも100人に声を掛ければ一人位は引っ掛かる的なことを言っていたような気がするので次々と猫達を見付けては撫でさせて貰おうと近寄ります。
そう地道な積み重ねこそが成功の一番の近道なんです。
私で一日に遭遇できる猫の数は10匹いかない程度、それを10日間繰り返せば1匹位は私が撫でさせて頂けるのです。

猫のナンパに成功した時ですが、先ず私の指先を嗅いできます。次に猫様が身体を擦り付けてきて、ようやく撫でることが出来るのです。

そんな猫を鳴かせ続けて来た凄腕ナンパ師の私ですが、この前は手痛い目に遭いました。
その日もいつも通り猫をナンパしていました。
その内の一匹が私の指を嗅いできました。
決まった。いつもの必勝パターンだ。
今日はクリッとした可愛い猫が引っ掛かったぜ。

クリッとした目の可愛い猫

最初はこんな感じにかわいかった。


と心の内でほくそ笑みながらかわいい子猫ちゃんを見下ろします。
私の指を嗅いだ猫は、あろうことか私が差し伸べた指に猫パンチをかましてきたのです。
まん丸い目の可愛い子猫のクリッとした目はしかめ面に早変わりして2、3歩後ずさりして喧嘩なら買うぞこの野郎という様子です。

やんのかこの野郎の猫

いきなりこんな感じに表情が変わってビビッた。


初めて猫を蹴飛ばしてやろうかと思いました。
しかし悲しいかな相手は畜生で私は人間様ですから、そこには生物としての圧倒的な違いが存在しています。
暫く私と猫は睨み合います。
ええ、結果はもちろん私が泣いて帰ってやりましたよ。

それでは今日はこの辺で