アンガーマネジメント体験講座なるものを受けてきました。
まずアンガーマネジメントとは自己の怒りをコントロールするマネジメント手法の一つです。頭の悪い上司や顧客の怒りを自由自在にコントロールすることによって楽に世渡り出来たら良いのにと思っていたのですが、他者の怒りをコントロールする事は残念ながら領域外となります。
それを知った自分は口がアンガーとなってマジかーという雑な駄洒落を独り呟いて始まったアンガーマネジメント講座ですが思った以上に面白かったので紹介させて貰います。
人の持つ怒りという感情については以前に書いたものがあるので今回は仕方ないのでアンガーマネジメントの効果についてを主たるものとして書きたいと思います。
怒りについて自分なりに調べて書いたものはこちら
怒りについて
アンガーマネジメントとは
アンガーマネジメントの考え方として、怒る必要のあることは上手に怒れと言っているので、怒りとは問題解決の手法の一つという認識のようです。しかし、怒りというのは劇薬なので物事を文字通り劇的に進める可能性もありますし閉塞的な状況を打開する可能性もありますが、負の側面として職場で怒ってみたら職場で触れちゃいけない人扱いされる可能性は大いにあります。実際に自分もブチ切れ易いという評判の人とは距離を置くようにします。だって怖いし怒られたくないですしおすし。しかし下に部下を持つようになると分かるのは後輩指導に於いて物分かりの良い何でも吸収してくれる人材というのは稀であり、ある程度の緊張感を持たせた指導の方が教育の成果が高いのも事実です。
そこで適度な緊張感を持たせる為にコントロールされた怒りを必要に応じて織り交ぜることでマネジメントの効果として高い成果を出せるようにしようという意図もアンガーマネジメントにはあるようです。
ダメな怒りと良い怒り?
怒るというのは多くの場合は負の感情が付きまといます。よく怒る人というのは自分の感情が抑えられない人キレやすく厄介な人物といったイメージを持たれます。
しかし思い返してみると怒る時は怒るけれど尊敬を集める上司というのも過去には稀少ではありますが存在していました。
おそらくよく怒る人は前者のような厄介者のイメージを持たれるのが一般的だと思うのですが後者のように怒られた側に感謝の念を抱かせるような怒りというものも存在しています。前者が怒りを飼い慣らせない野性の怒りだとすると、後者は怒りを調教して飼い慣らすことが出来ており、このようの怒りを飼い慣らし効果的な手法とすることがアンガーマネジメントの目指す所なのでしょう。
では、厄介者扱いされる怒りは何なのでしょうか?
ダメな怒り
・他人を傷つけるだけの怒り
・自分を傷つけるだけの怒り
・モノにあたるだけの怒り
上記のように感情の爆発として現れてしまう怒りというのは往々にして怒った側にも怒られた側にも禍根を残すことが多いように思います。
(時には物が壊れたり)
裏を返せば、自分も他人も傷つけず何も壊さない怒りというのは物事を推進させる問題解決の一手段としての効果を期待出来るものになるのだろうと思います。思い返してみれば怒るけれど尊敬を集めた上司からの怒りは結果として自分の抱えている問題を解決する。もしくは解決の糸口を与えてくれるものでした。
そのため私に限らず、この人から怒られた人は怒って貰えたという気持ちを後から持つことが出来たのだろうと今になって思います。そしてダメな怒りを振りまく人というのは怒られても何の解決にもならないことが殆どでした。
そりゃそうです。単なる感情の表出に具体的な解決が伴って現れるとは考え辛いです。
こういう人も対象
しかし生まれながらの気質として怒りを抑え辛い気質の人は確実に存在します。
他にも怒りとして明確には表に出さなくても嫌みを言ったり露骨に見下すことで相手を傷つけることで自分を抑えている人もいますが、そういった人は直ぐに怒る人同様に職場では煙たがられる人にはなります。
両者の違いが怒鳴って相手を傷つけるか嫌みを言って相手を傷つけるかの違いに過ぎないからです。
従って両者はアンガーマネジメントを受ける事で適切な感情のマネジメントを学んだ方が方が良い人たちになります。
怒りを制御する
怒りを制御するにあたって効果的だと思った手法があるのですが、それは自分が怒りの衝動を感じた際に6秒ほど待つことです。
怒りの感情は瞬間的に高まる性質を持っている為6秒待つことが出来れば瞬間的な感情の高まりが静まって無為な怒りを収めることができます。
また、この際に自分の感じた怒りがどの程度のものなのかを測れるとより効果的になります。例えば人生で感じた最大の怒りを10として穏やかな通常の状態を0とする。現在感じている怒りは、この前タンスの角に小指をぶつけてタンスを薪にしてやろうかと激怒したのが5程度の怒りであると計測し終わる頃には6秒程度の時間が経過、更に怒りを計るという理性が働いたことで感情の爆発としての怒りを避けることが出来るのです。
怒りの性質を知る
それでは、怒りを抑えることの必要性は理解されたと思うのですが、では問題解決の一手段として怒りを使用するにはどうしたら良いのでしょうか。この点については自分の感じている怒りの性質を知ることが解決の糸口になるのではないかと思います。
例えば、怒りと一口に言っても、
・激怒する
・憤慨する
・反感を抱く
などのように思ったより多くの種類が存在するという事は、怒りの種類に応じて対応を変える必要があることに気付きます。
例えば自分の感じている怒りが激怒なら感情の爆発です。先ずは深呼吸して6秒待ちましょう。
憤慨するなら、自分が攻撃されていると感じている状態なので、それは本当に自分に向けられたものであるのかどうかを確かめることが必要でしょう。その上で相手に自分を攻撃する意図のものではないのなら自分が傷ついていることを相手に伝えることが必要になるかもしれません。
反感を抱くなら、反抗心が芽生えているということです。それが上司から仕事の仕方に対しての指示に対して感じるなら、自分のやり方で行わせて貰えないかどうかの相談を行う等の判断が下せます。
以上のような自己の中に生じる怒りをシグナルとして感じ取り、その性質の把握を行った上で怒るという表現が適切に行えれば事を進める推進力として怒りを問題解決の手段として使用することが出来るのではないでしょうか。
因みに今回、受講したアンガーマネジメント講座の講師はBABYMETAL好きなアンガーマネジメント協会の田中直美先生でした。興味がある人は講座を受講してみると面白いと思いますよ。
講座情報等のお問い合わせは下記にどうぞ
アンガーマネジメント協会
それでは今日はこの辺で