よく年を取って定年を迎えたら読むように大長編の本を揃えているんだとか、暇が出来たらこのゲームやるんだ。という取って置きという名目だったり、ドラクエの新作は毎回やらないといけないのだ!という謎の義務感によって手に入れたゲームソフトや書籍を買って溜め込んでいる人は結構いると思います。
因みに私がそういった理由によって購入した後に全く手を付けることなく積まれている書籍は優に100冊を上回ります。ゲームに関しても最近はデジタルで購入できるようになったことから正確な数こそ不明ですが我が家でPS3からPS4へ移行した時にはPS3で買い込んだ積みゲーを片付けることがもう出来ないかもしれない。
これは仕方ないと心のどこかでホッとした位です。
いつかやったり読んだりするからという理由で買ったものを消費しない現象は年々増える傾向にあります。終いにはHDDレコーダーに録っている今週のアニメすら消化できない始末です。
皆さんも定年を迎えたらとか、いつかまとまった休みが取れたらと思って溜めているコンテンツがあると思いますが断言しても良いです。
例えば何かの切っ掛けで1週間程まとまった休みが取れたとしましょう。殆どの人は間違いなく溜まったコンテンツの大部分は未消化のままに終わる筈です。
それ所か休みが終わる頃には今回は疲れた体を休めていたら終わってしまったが、次にまとまった休みが取れた時ように取って置こうと心の中にある凄腕弁護士が死刑判決確定寸前からまさかの無罪判決へとウルトラCを決めている筈です。
因みに私はその心のやり取りをビール片手にやっていました。
しかしです。このようにもう少し落ち着いてからゆっくりやろうと思っていたら年を取ったせいなのか集中力が続かなくなっていて気付いてみたら映画を2時間観る集中力が続かなくなっていることに気付きます。
そうしてHDDレコーダーには録り溜めた新しい、いや寧ろ古くなっている一度も再生されたことのない古ぼけてすら見えるNEWマークの付いたコンテンツがたんまりあるにも関わらず、その中にある既に見終わっているコンテンツを見返してやっぱり面白かったなぁ等と言っていることに気が付くことがあるでしょう。
むかし幼い頃に私の祖父も昔の映画やドラマばかり見ていました。
なぜ今やっている新しいドラマや映画を見ないんだろう?
今の方が撮影技術も何もかも昔の古ぼけた作品より面白く出来てるんだからそっちの方が面白いのにと思っていました。
最近になって理解出来ました。
自分だって既に一度みた映画やドラマ、アニメ、を見返すことが増えているのです。
更に事例を追加すると若い頃に会社でカラオケに行くとおじさんは昔の曲ばかり歌っているのをバカにしていました。
今じゃ自分が同じことをしていますし新曲売り上げランキングをたまに見てみると殆ど知らない奴しかいません。
オフィシャル髭男dismのことは髭男爵の音楽ユニットでそうかひぐち君がハイトーンボイスで歌って山田ルイ53世は何か知らんけど後ろでボイパでベースサウンドでも奏でているんだろう。何も聞こえないけど。と最近まで思い込んでました。
これを何故だろうと考えてみると、年を取ると新しいことをやりたくなくなるんですよね。
新しいアーティストの新しい曲よりかは、知ってるアーティストの知ってるヒット曲の方が聞いていて落ち着く。
以上のようなことを繰り返している内にふと気が付いたら既に何度か消化している映画や本等のコンテンツを繰り返すだけの生活にならないように注意して下さい。
これ等はどうも体力が落ちる等して集中力が続かないが為に起きている現象らしいです。
これは若い頃には気付かなかった盲点でありました。
では、なぜ体力が落ちて集中力が続かないと新しいことでなく世間から見て古いコンテンツばかり見るようになるのかと言うと、既に内容を知っている映画や本なら話の筋を知っているので頭を使わなくて済むというのが理由らしいです。
衰えている証ですよ。
年を取って新しいことをやらない理由は知らないことが多いのでそのため頭を使います。新しいことをするのが億劫となるのは、新しい経験や知識を吸収する体力が無くなっているということなのです。
なんだか自分で書いていて段々と落ち込んできたのですが、やはり若くある為には好奇心を持って適度な運動でもしながら新しいことに挑戦し続けるしかないのかもしれません。
仕方ないので私もマトリッツォでも頬張りたいと思います。
それでは今日はこの辺で