国家へと発展する流れ

日の出 歴史

岩波講座の世界の歴史をちまちまと読んでは用事が出来て中断して暫く放置して読み返してみたら内容を忘れているのでまた大幅に戻って読み返すを延々と繰り返しています。果たして自分は生きている内にこれらを読み切ることが出来るのだろうか?と少し不安になってきています。
昔は50才位になったら突然死できれば苦しまずにさっぱりしていて良いのに等と思っていましたが、今となっては50才でなんてとんでもない。今では頭と体が衰えることなく100才位まで生きて気が済むまでコンテンツを貪りたいと思うので、どうも人の欲というのは年々深くなっていくものなのかもしれない等と思います。

今回は国家の成り立ちとはこういったものだったのだろうかと思ったことを書いてみます。
先ず人が一人で出来ることは限りがあります。
これが一人よりも二人、二人よりも三人といった具合に大勢で集まって協力することが出来ればより多くのことが出来るようになります。
しかし集まっても各人がバラバラでは一人と一緒です。
そこで集まっている人たちを統率してまとめることが必要になってきます。
この集まる人の数が多ければ多いほどまとめる人間に集まる権力も大きなものとなっていきます。
人を集めてまとめる人間は、いつしか王と呼ばれる存在となっていきます。

もう少し具体的にその過程を追ってみましょう。
ここは世界4大文明が大河の流域で発生した理由から追い掛けてみましょう。
歴史家ヘロドトスの言った「エジプトはナイルの賜物」という言葉が人類にとって大河が如何に重要であるのかをよく表していると思います。

人は初め狩猟によって主な食料を調達していましたがいつしか農作物を育てることで食料を得るようになっていきます。
(小麦の収穫が出来るようになったことで食料を保存できるようになり、やがてその多寡によって格差を生じさせていく事にも繋がっているのは面白い所だと思います)
農作物を育てるには水が必要です。
川の近くに住めば水を確保しやすくなります。
おまけに川の近くを確保出来れば川が豊かな土を上流から運んできます。
そのため汲んだ水を持って田畑に運ぶ手間が小さく土が肥沃なので作物も良く育つ。
そういった理由から人は大河の近くに集まってきます。

皆その土地を欲しがるので、やがて恵まれた土地は暴力によって奪われたりといったことも起きるようになります。
その戦いに勝った者は土地を奪い、負けた者は土地を失い逃げ去るか命を失うかのどちらかとなったでしょう。
やがて農産物が安定的に供給されるようになれば人口も増えて来るので川の恩恵をもっと多くの人に行き渡らせようと水を引く必要性も生まれる。
つまりは灌漑する必要が出て来ます。

しかし灌漑事業を一人でやり遂げるのは殆ど不可能です。
そこである程度の人数で集まって共同作業が必要になります。
且つ水路を開いた後も維持が必要になります。
更に開いた水路に泥がたまれば水が止まってしまうのでそれを取り除く作業。
築いた堤防も壊れるので修繕が必要になってきます。
水路も変わってくるでしょうから変更に合わせて水量の調整。
他にも水利権の調停や灌漑事業を行うにあたっての仕事の割り当て等は正に人に言うことを聞かせる作業なので、これ等の作業を行う者には権威が付いてくることになります。

最初はそれらを各地バラバラでグループ毎に行っています。
グループ間でも格差が生まれてきます。
より肥沃な土地を確保することが出来た。
川に近い位置だったので水利に恵まれた。
まとめ役が優秀で作業効率が良かった等の要因が積み重なってのものです。

そういった恵まれたグループは他のグループと比べて力を持つようになります。
それを暴力によって奪おうとするグループも出て来るでしょう。
この頃には個人でなく徒党を組んで襲うようになっていると思うので守る側も団結する必要があります。
戦いは基本的には人数が多く、良い武器を持ち、士気の高い方が勝ちます。
戦いを行う上で優秀な指揮官が必要になります。

そうして力を持つグループは生産力だけでなく他に比較して優れた武力を併せ持つようになります。
ここで武力を持つことの出来なかったグループは強制的に併合されるか滅ばされてしまいます。
そういった困難をクリアすることの出来たグループは他のグループに対しての発言力も大きくなっていきます。
やがて力の無いグループは従属を強いられるようになるか、もしくは他からの収奪から身を守る為に庇護を求めて自分から求めて統合されるケースも出て来るでしょう。
統合された複数のグループによって共同体が作られることで規模は膨らみやがて国家と呼ばれる規模へと達する。

共同体となった後も始めに力を持っていたグループはその後も強い力を持ちます。
そうしたグループはやがて門閥を形成することとなり、やがてそのグループの優位性は固定され身分が生じる。門閥を形成する者は貴族と呼ばれるようになる。

このようにして人の集まりは家族・親族の集まりからやがて村となり都市へと発展しやがて国家へと成長する。

振り返って当初は単に一緒にいるだけだった人の集まりがグループへと発展する為には皆で行う共同作業とそれを行う為にばらばらの個人をまとめ上げる統率者を必要とします。なぜなら統率者のいない者の集まりは烏合の衆に過ぎず、やがて統合されるなどして消滅してしまうからです。統率者のまとめる集団の規模が国家へと達した時に統率者は王と呼ばれるのでしょう。
このように国家の成り立ちに統率者の存在が必要不可欠です。それは求められて生まれた存在とも言えそうです。翻って今の市民によって政治家を選ぶ選挙という制度は王政が世襲制度へと移行した後に再び原点に立ち返った制度であるようにも思えますね。

そんなことを思ったので書いてみました。

それでは今日はこの辺で

歴史
スポンサーリンク
シェアする
悲しい笑いをSNSでフォローして貰えると励みになります。