怪作。
プリミティブというか原始的な何かがある。分からんけど。2012年から製作期間7年を費やしたから当たり前だけど2019年に完成した(公開は2020年1月)

アニメーションの作画40,000枚を全て手書きしたというのが売りの一つだが正直それが凄いのか凄くないのかはよく分からない。
絵柄は緩くて手作り感が半端ない。
でも原作本の表紙をAmazonで見てみたら忠実っぽかった。
というか映画版の方が上手かった。
(原作は大橋裕之の漫画「音楽と漫画」(太田出版))
いつだったか軽く調べた時カナダで開催された第43回オタワ国際アニメーションフェスティバルでグランプリと知った時は、ああ「終わった」と「オワタ」を掛けたダジャレなのねって思った。
全く期待してなかったんだから仕方ない。

冒頭の筋を簡単に言うと主人公の研二は謎の強いんだか弱いんだか謎の中国拳法を使うんだか使わないんだかよく分からないあんまり喋らないヤンキー。

そんでもってやる気ないヤンキーといった風情の太田(下の名前は無いけど、たぶん三人組の頭脳?)と肉体派で食いしん坊で頭わるいんだろうなって感じの朝倉(これも下の名前は不明。実はムードメーカーなのか?)とつるんでいる。

ある日ひったくりを追い掛けるミュージシャンから預けられたベースを研二がそのままかっぱらってバンド結成を思い立つ。当然ベースをかっぱらった研二がベース担当。残りの仲間二人の楽器は音楽室から調達することになる。そこでギターとベースの違いってよく分かんねぇけど多分コレじゃね?でベースをかっぱらった太田がベース担当。朝倉はドラムをかっぱらったので同じくドラム担当になって驚異のダブルベースバンド「古武術」が結成される。

コンプライアンス?なんだそれ?

これだけだとどっかで聞いたことあんなって感じで凄くつまらなさそう。
あと音楽舐めんじゃねぇぞ!って怒る人もいそうなんだけど中の人が元ゆらゆら帝国の坂本 慎太郎でビビる。
でもこの人がいることでこの作品は出来上がったと言っても過言ではない。
(しかもゆらゆら帝国もライブMCはほとんど喋らない。MC担当は坂本 慎太郎だからある意味これ以上ない人選)

そして面白い。

三人が一緒になって音を出すと悪くない。専門的な知識どころかチューニングすら知らないというバンドだけど悪くない。

なんか見ていてノッてしまう。
ケンカもありそうで無い。
だから本当に強いのか分からんけど、
たぶん強いんだろうな。

竹中直人が演じる丸竹工業のヤンキー大場とのバトルの行方も良い。

色々と思わせぶりな所を見せながら、そうならない。
期待を持たせて期待通りにならない。
普通ならこういう期待を持たせて期待通りにならない展開はストレスがたまって全く爽快じゃない筈なんだけど不快にならない。
ツッコミ所も多いが、なぜか納得させられるものがある。
そんでもって岡村靖幸も出てたりするんだから尚たちが悪い。

ラスト近くのライブで「古武術」の音楽は進化する。
良い。凄く良い。
率直に言って熱い。
気が付いたら縦ノリで身体を揺らしている。
やっぱロックはシャウトしてなんぼでしょ。

そう。音楽とは本来自由なものなんだとか訳の分からないことも考えなくて良い。
答えはそこにあるんだからそれで良い。

その叫びに全てがある。

考えるでなく感じるべき作品。

つべこべ言わずに観れば良い。そうすりゃ分かる。

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投稿者: 悲しい笑い

新卒でいきなりブラック企業に入社してから数々のブラック企業を渡り歩いた途中でどさくさに紛れて営業マネージャーをやったり新規事業の立ち上げ等を行っていました。 投稿はその都度、興味の湧いたものを書いています。