前回は独裁型マネジメントを行う企業が抱える重要な問題とは顧客から求められるニーズに応える為に思考力のある社員が必要であるにも関わらず、その思考力を持った社員が存在しないが為に何れ立ち行かなくなってしまうという点にあると述べました。
従って独裁型マネジメントを行う企業も思考力のある社員を求めている訳ですが、実際に思考力のある社員が入って来ても大抵は辞めて行きます。それは組織の自浄作用のように思考力のある社員を排除していく仕組みが出来ているからです。思考力のある社員が辞めていく段階図が下のものです。
この経緯を辿る理由は独裁型のリーダーは自分の頭で考えることの出来る思考力を持った人間を嫌うからです。その為、思考力を持った社員は優秀だろうが売り上げを上げていようが図の様に次第に脇に追いやられて辞めていく事となります。
(稀に飛び抜けた成績を出すことで一匹狼ポジションになるケースも有り)
以降は似たようなことを繰り返して思考力のない社員が増えていく事になります。
独裁型の企業は社員の思考力を奪うことによって現在の地位を築いています。困った点としては一時代前までなら、このマネジメントが効果を発揮していた点です(労働基準監督署がその機能を果たしていないという前提があるからですが)
そして社員に思考力を持たせるということは独裁型マネジメントを行ってきた今までの運営を全否定して組織を一から作り直す位の気持ちが必要です。この点に独裁型企業のジレンマのようなものがあるのかもしれませんね。
それでは今日はこの辺で